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駒ケ岳・黒檜山(赤城)山

山行日
    2010年1月15日   晴れ一時雪    単独

コース  概略図はこちら
    利平茶屋森林公園P→鳥居峠→(篭山西を巻き尾根伝い)→二つ目の鉄階段で登山道→駒ケ岳→黒檜山
    →猫岩→黒檜山登山口→鳥居峠→利平茶屋森林公園P

 赤城山の雪は例年になく少なかったようだが、13,14日にかけてかなりの積雪があったようだ。目指すは黒檜山、大洞から入るのが近いが、雪上を長い距離歩くのも楽しい。標高1000m、黒檜山の南東に位置する利平茶屋森林公園から入る。県道62号沼田大間々線を走り、一の鳥居から70号線に入る、と点々と路上に雪が出てくる、最奥の人家を過ぎ、二の鳥居を過ぎると連続し凍結していたが3〜8cm程度だった。

 着込んで、アイゼンを装着し、昨日の轍の残る道を7:13出発。しばらく公園内の道を進み鳥居峠方面の登山口を入る。昨日歩いたのだろうか、登山道には所々でトレースあり、徐々に積雪を増していく、道沿いの岩場では、滴る水が今朝の冷え込みで凍り、1mほどにつららを成長させていた。トレースはケーブル跡で巻き道へ続いていた、安全を考えて巻いたのだろう。雪が軟らかく階段部が妙に引っかかり歩きにくい、最上部の吹き溜まる場所が気になったが、まだ小さくスムーズに抜けられた、鳥居峠着8:31。車で写真撮りにやってきたお方、「新坂平の温度表示が−9℃だった」と話し、「どこから来たのか」、「どこへ行くのか」、「道はあるのか」と次々問いかけ、斜面に取り付くといつまでも眺めていた。
  
   利平茶屋森林公園                          鳥居峠方面の登山口

  
                            登山道の雪が徐々に増す


                   今朝の冷え込みで急成長したつらら

  
        長七郎山、小地蔵岳                       長七郎山

  
                          ケーブルカー跡の階段

  
        鳥居峠から見下ろす                       鳥居峠から筑波山を遠望する


                鳥居峠から五輪尾根、大沼、覚満淵

  
                          鳥居峠から地蔵岳、駒ケ岳

 岩のスキマだらけの篭山の西斜面、踏み外さないように感触をつかみながら上って行く。小枝を掴みながら踏み込んだのだが、はまってしまい転倒、「気をつけろ!」のシグナルだろう、鞍部の笹原に出て一安心。しばらく進み、雑木の斜面に入り勾配を増していく。ブッシュを避けながら上って行くが、時々吹き溜まりに入り往生する、これがまた実に楽し。9:38、登山道に出る。ここは、概略図のA点、正規ルートで歩くと2つ目の鉄の階段を上った地点、ベンチのある平坦な場所だ。
  
    篭山の西斜面                        踏み込んで転倒


    篭山の西斜面から地蔵岳


   尾根筋から筑波山遠望

  
                             しばらく笹の原を歩く

  
  雑木の急斜面に入る                      30,40cmのパウダースノー


              駒ケ岳山頂付近を樹間に

  
                          吹き溜まりもあちらこちらに

  
  ベンチのある登山道との合流点                 合流点から大沼

 トレースはない、まだ今日は歩いてないようだ。霧氷(着雪?)を眺めながら、道らしき所を進んで行くのだが、深さに時々軌道修正する。向かう黒檜山、駒ケ岳も上機嫌だ、出来立ての雪庇、まだ小さいがなかなかいい眺めだ。深い場所は、樹林の際を巻き駒ケ岳山頂10:08着。

【霧氷】










   目指す駒ケ岳(手前)、黒檜山


     駒ケ岳山頂手前の雪庇


        駒ケ岳山頂手前の雪庇

            
                       駒ケ岳山頂手前の雪庇

  
    駒ケ岳山頂                          駒ケ岳山頂辿ってきた方向


    駒ケ岳山頂から地蔵岳


     駒ケ岳山頂から長七郎山、荒山


   駒ケ岳山頂から長七郎山、荒山、地蔵岳


      駒ケ岳山頂から長七郎山、小沼、荒山


 駒ケ岳山頂から黒檜山


     駒ケ岳山頂から真っ黒い雲だかかろうとしている黒檜山

 駒ケ岳の北側の登山道を下る、木段の連続している場所だが、70,80cmはあるだろう。下りなのでいい感じだ。しかし、この先どうなるだろう? 雲はどうなるのかな? 不安をかかえて大タルミとの間の小ピークへ、横殴りの雪がついにやってきたが視界は100m超あり、登山道の深い雪を避け、ピークから大タルミ目指して真っ直ぐ下る。ここまで来たらもう進むだけだ。次の小ピークの上りにかかる、トレースらしきものが右手林中にあり、それを辿るが、途中で消える。登山道を横切ってピーク目指して林中を漕ぐ、腰まで入ると脱出に難儀する。東側に僅かに下って、関東ふれあいの道の案内板に出る、登山道を見通すと、大きな吹き溜まりとなっている。東側は雪庇が張り出しているので、西側の木々に沿って進めば多分大丈夫だろう。

    駒ケ岳北側の登山道


     駒ケ岳北側の登山道から陽の影った黒檜山

  
   最初の鞍部                           ピークを越え大タルミを下方に見る

  
                      黒檜山は雲が覆い、駒ケ岳も見えなくなるだろう    

  
                          雪の中、大きな吹き溜まりの出来た次のピーク


                大タルミの次のピーク1640mから吹き溜まった鞍部

 やっと乗り越え花見ケ原との合流点目指して取り付く、ここにもトレースはあったが苦難したようだ。登山道を挟んで右に左に進んでいるうちに好天の兆し、雲間に小沼がニッコリ、全身に力が入る。雪はピッケルが隠れてしまうほど、振り向いては小沼を眺めながら、ジグザグ切って進むと分岐点の道標が目に入る。花見ケ原との合流点、黒檜大神へと進む、11:48着。駒ケ岳からここまで軽く2倍要した感じ、黒檜大神の先で、猫岩方面からの道と合流する。新しいトレースあり、何人か登っているようだ、11:53黒檜山山頂着。なんと、利平茶屋から4時間40分、予想外の記録だ。

    雪の中、登り返して振り返る、駒ケ岳と往生したピークと鞍部

  
   天候は回復の兆し、小沼が見えた              南面であるが兎に角深い、前進を阻む


  青空も見えてきた、長七郎山、小沼、地蔵岳


      長七郎山、小沼、地蔵岳

  
   もう少しかな、ジグザグ切って                   道標が見えた


     花見ケ原との合流点

  
   もう少々登って                          黒檜大神


     黒檜大神から長七郎山、小沼、地蔵岳

 袈裟丸山方面はほぼ見えるが、他は展望なし、12:13山頂を後にする。帰路は猫岩経由で黒檜山登山口に下る。深い雪の中をショートカットしながら林中を下る、楽だ。あっという間、12:42猫岩、全面凍結した大沼を眺め、再び林中へ、12:50黒檜山登山口着、山頂から37分、これも記録かな?
  
   黒檜山山頂                            山頂部の雪

  
     北側展望台への道                      東側斜面


      少々雲のかかった袈裟丸山方面


   黒檜大神分岐付近で


   黒檜大神分岐付近で

  
     黒檜大神分岐点                     登山道、新雪タップリ

  
    登山道から地蔵岳(中間付近)                  登山道(中間付近)

  
    猫岩付近の登山道                     同、凍結した大沼を眼下に

  
   同、駒ケ岳                            同、鍬柄山、鈴ケ岳

  
    黒檜山登山口                         ここで沼田方面の道路は冬季閉鎖

  
    大沼を眺めながら                       解けてきた道路を鳥居峠まで歩く


      凍結した大沼、赤城神社と五輪尾根

  
   大洞、駒ケ岳・黒檜山登山口                覚満淵と駒ケ岳、鳥居峠付近から

 少し道路の雪は解けていたがアイゼンをつけたまま鳥居峠へ13:25、ケーブルカー跡を下り、アイゼンを外す。ぬかるみかけた登山道を利平茶屋森林公園Pに戻る、14:10着。総所要時間は、6時間57分、たっぷり雪を楽しんだ山行だったが、途中若干吹雪かれた時、ちょっぴり不安。でも、直ぐ好天し、ほっとする。雪と氷の今日の赤城山、本格的な冬季を迎えた感じ。


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