【後 編】針ノ木岳→針ノ木峠→蓮華岳→針ノ木峠→扇沢 【前編】へ戻る 山頂を時々振り向き、見渡し、眺望を堪能しながら折り返す。行き交う人も少なく5,6人会って針ノ木峠まで戻る、10:07。ザックをデポして蓮華岳を往復する人もいるようだが、2時間ほどかかるだろうから手ぶらとはいかない。峠から見えるコブを抜けるまでしばし急登であるが、絶景に呼び止められ立ち止まるのでイイ按配だ。この山は、文字通り見る方向によって、蓮華の格好をしているのだろうか。また、それほど距離を隔てず、小蓮華山、三俣蓮華岳がある。周辺の山から見る限り、山頂部の広いズッシリ山体という感じである。 コブを過ぎると緩い笠状に変わり、やれ山頂はもう直ぐだ、となるのだが、まだ早い。緩やかな起伏が続き、礫を踏みながら、尾根歩きを楽しませてくれる。やがて、最奥のピークが顔を出し、石祠のあるピークが、汗ばんだ登山者を迎えてくれる。そのまま辿ると山頂の道標があり、更に東寄りに饅頭型の小ピークがあり、ここに三角点がある、11:04山頂着。 左から針ノ木岳、スバリ岳、間に別山、剱岳、赤沢岳、鳴沢岳、間に白馬岳、岩小屋沢岳、後方に鹿島槍ケ岳 コブを過ぎると笠状のピーク 大きな谷を隔てて槍ケ岳 左から餓鬼岳、燕岳、大天井岳、前穂高岳、奥穂高岳、槍ケ岳、野口五郎岳、水晶岳、赤牛岳、薬師岳 左から針ノ木岳、スバリ岳、赤沢岳、後方に立山三山、剱岳、鳴沢岳、岩小屋沢岳、爺ケ岳、後方に白馬岳、鹿島槍ケ岳 最奥のピークを正面に見て、緩い起伏の礫の道を進む 最後の登り、石祠が迎えてくれる 礫の斜面をジグザグと 山頂の石祠 山頂の道標、右船窪岳方面 三角点、2798.6m、下は大町市 山頂の眺望は、ほぼ針ノ木岳に近いが、細かいところで趣を異にする。餓鬼岳は近くに、剱岳は遠のいた感じ、爺ケ岳から針ノ木岳の稜線はきれいに横並び、白馬岳右手奥の小蓮華山は、位置的な関係で、ここからは見える。三角点からほぼ東方向尾根伝いにはっきりした道がついている。居合わせた若い男性と地図を広げてみたが、地図にはない知る人ぞ知る道なのだろう、11:30帰路につく。 【蓮華岳山頂の眺望】 餓鬼岳から薬師岳、右手前が針ノ木岳 餓鬼岳、ケンズリ 奥穂高岳、槍ケ岳 西岳、前穂高岳、奥穂高岳、槍ケ岳 野口五郎岳、鷲羽岳、水晶岳 薬師岳 手前が針ノ木岳とスバリ岳、赤沢岳、奥が龍王岳、立山三山、剱岳 手前が針ノ木岳とスバリ岳、奥が龍王岳、浄土山、雄山、別山 左から雄山、大汝山、富士ノ折立、真砂岳、奥一段下がって別山 剱岳 手前が岩小屋沢岳、爺ケ岳、奥が鹿島槍ケ岳、最奥が白馬岳 白馬岳 鹿島槍ケ岳 爺ケ岳 山頂を振り返りながら ゆったりした登山道、チングルマと草紅葉 針ノ木岳、東方向から 針ノ木岳、スバリ岳、右奥は剱岳 下って、12:05針ノ木峠、気になっていた朝の二人が休憩中だった。ゆっくりと針ノ木を往復されたようで、このまま下山するとのことであった。小休止して12:15、同時に下山開始したが、・・・・・。 急斜面に造られた登山道を見下ろし 針ノ木峠に戻る スバリ岳と紅葉の谷を眺めながら下る 峠方向を撮る 下方を撮る、雪渓の上部 左右斜面を眺めながら 崩壊した雪渓 雪渓、巻道から 右岸の登山道 高巻の渡渉点から上方を撮る 同、下方を撮る、正面は爺ケ岳 周辺斜面の紅葉 周辺斜面の紅葉 周辺斜面の紅葉 周辺斜面の紅葉 橋、往路はガレ場を巻いたが渡るのが正規ルート ナナカマドと爺ケ岳 紅葉を見ながら、足元に気を使いながらの沢沿いのコース、谷の上部では大き目な木は葉を落とし低木と草紅葉が目立った。中間でダケカンバだろうか黄葉が綺麗だった。大沢小屋付近まで下ると、ウルシの類だけだった、大沢小屋13:42着。小屋から往路聞いた、ショートカットコースに入る、多少草が覆いかぶさっていたが、足場は良く、直ぐに大きな堰堤の下に出て、橋を渡り、堰堤を乗り越えて、作業道を歩き、トロリーバスの道に出て、ほどなく扇沢駐車場着、14:15。 大沢小屋から堰堤越えのショートカットコース、橋を渡って堰堤を越え作業道に出て道なりに下る 本日の予定コースはここでを終了、総所要時間は9時間30分であった。今回で4回目(1回は峠で引き返す)になる針ノ木岳、晴天に恵まれて素晴らしい眺望、感謝、感謝である。日本の標高ベスト3を同時に見渡せる位置と気象条件、あまりあるまい。残雪期アイゼンを用いて歩くのが楽しいが、今日はザックの奥で眠っていて出番がなかった。紅葉は上部では遅かったのだろう、イマイチ、中間部の斜面は綺麗だった。本コースは距離的に短く、標高差も1600m前後なので日帰り登山が可能であるが、朝の山頂風景は格別だろう、残念。 【前編】へ戻る |