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小地蔵岳・長七郎山・地蔵岳

山行日
    2009年2月22日   晴れ   3名

コース  概略図はこちら
    鳥居峠→小地蔵岳→長七郎山→小沼→八丁峠→地蔵岳→新坂平への道1580m付近→句碑の道→大沼
    →覚満淵→鳥居峠

 昨年の11月23日に霧氷を見ようと相互リンクしているドンピシャ登山の葱さんと黒檜山を歩いた。この時出会った所沢のTさんが、次回は雪の中を歩きたい、機会があったら是非・・・。この話が本日の山行となった。予定日は例年の良さそうな時を狙ったが、関東甲信越、本年は雪が少ない、幸い恵まれて、先週降った雪とこの冷え込み、青空の鳥居峠に立った。南方向は少々霞んでいるが、絶好のスノーハイク日和だ、7:25鳥居峠出発。

   鳥居峠から覚満淵、大沼

  
  鳥居峠から鳥居川方面              鳥居峠から小沼へ向かう登山道、この雪を這い上がって左へ入る

 鳥居峠から小地蔵岳の西をトラバースして小沼へ通じる登山道がある、この入口に吹き溜まった雪を這い上がって直ぐ左へ低木を分け入る。ほどよい間隔の小木の間を直登するのだが、等高線はかなり密だ、積雪期は適当に蛇行しながら進むと楽だ、楽しい。北面なので下部にはしまった雪があり、20,30cm新雪が被って、平均すると40,50cmはありそうだ。例年だと1m超える吹き溜まりが沢山出来る。私は積雪期、このコースを数回歩いているので、状況は分かっているが、同行お二方ははじめてなので、足の運び方に苦労されているようだ、でも直ぐに慣れるだろう。
  
   一汗かいて振り向くと駒ケ岳が樹間に見える     たっぷりな雪に力が入る、ご両人の満足顔

 振り返っては山並を見て、お二方の足元に目線が行く、もう体が覚えたようだ、講釈よりも実践だ、案ずる事はない。半分ほど登ると、視界が開け、日光白根山、皇海山、袈裟丸山の峰々が遠望できる。こうなると、「サイコー!」が飛び出す、一枚脱ぎ、また一枚脱ぎ、快調に高度を上げる。

    半分ほど登ると、日光白根山、皇海山、袈裟丸山の峰々

  
   平っぽく見えますが結構な斜度            駒ケ岳の東遠方に日光白根山、皇海山、袈裟丸山

 白樺の雑木の中にポッカリと空いた斜面に出た。雪はタップリ、ここまで来ると、もう余裕の顔、新雪を踏んで雪を楽しんでいる。これを見ている私に彼らの喜びが自然と伝わってくる。天気は良いし、眺望も良し、左斜面に黒檜山が頭を出し、左に真っ白な上州武尊山が現われると、小地蔵岳の山頂は近い、8:30着。

   先頭タッチ、雪を蹴り上げてハッスル、ハッスル


      日光白根山、錫ケ岳、皇海山

  
     利平茶屋、鳥居川を望む


    黒檜山と駒ケ岳が重なる


   小地蔵岳山頂直下、積雪超60cm

  
   黒檜山の左に上州武尊山                小地蔵岳山頂

 小地蔵岳山頂には踏み跡があった、今朝のものだろう。平坦な山頂から目指す長七郎山を眺め、南方向に登山道を歩く。間もなく右手から小沼からに道を合わせ、雪庇を眺めながら進む。確かに例年ほどではない、しかし、吹き溜まった新雪がカッコ良く迎えてくれた、これでもか、これでもか、と連続する。両氏は角度を変えて、芸術性をカメラに収めようと精を出している、自分もかな、9:00長七郎山着。
  
小地蔵岳山頂から向かう長七郎山             小沼駐車場方面の分岐点

  
   長七郎山を正面に雪庇に沿って進む          振り向けば小地蔵岳、黒檜山&駒ケ岳


      雪庇、なかなかの景観

  
    例年と比べ、ちょっとものたりなさはあるが雪庇が連続する


  気温の変化が読み取れる雪庇、層を成し崩落を繰り返したようだ


      ここまできたら、長七郎山山頂は近い

  
    葱さんはポーズ、カッコイイ                Tさんは一段降りてベストアングルを狙う

  
   長七郎山山頂                       山頂から東側、渡良瀬川を真ん中に撮ったが・・・・

  
  手前から、大沼、五輪尾根、上越の山々         地蔵岳、この方向に藪を漕ぐ

  
   黒檜山方向                          日光・足尾の山々


    万太郎山、谷川岳、朝日岳、巻機山、上州武尊山、手前は大沼と五輪尾根


    荒山と浅間山遠望、本日は静かなようだ

 東から南にかけての眺望はガスって駄目だ、八ヶ岳が薄っすら見える程度。浅間山からぐるっと袈裟丸山までは良好だ。浅間山、仙ノ倉、万太郎山、谷川岳、朝日岳、巻機山、上州武尊山、そして日光連山を眺める。ここから小沼の東側を目指して樹林帯を下る。この斜面は、雪がないと倒木と岩石に悩まされるが、最初は少し戸惑ったようだったが、ほど良く積もった雪で歩きやすくスイスイ下って真っ白な小沼の氷上に出る。ピッケルで突付いて氷の状態を確認する、大丈夫のようだ。でも、足元を見ていると、最初は恐る恐るといった感じがした。10mも進むと、慣れだかあきらめだか、童心に返ったように楽しんでいた。寒暖の差でできるクラック、雪の飛ばされ氷面の露出した色の変った部分、風紋に感心していたようだ。そして昨日歩いた靴&スノーシューの跡を発見、安心していたようだ、道路へ出て八丁峠着、9:40。
  
    小沼目指して樹林帯を降下                正面に小沼と地蔵岳


   小沼東側に降下、一直線に小沼を横断、白、茶、青の三色くっきり

  
     小沼から黒檜山                    西側にさしかかるとスノーシューの跡(昨日?)

  
   ここを抜けて道路へ出て八丁峠へ                  振り向けば小沼と長七郎山

 車が3台、先客のようだ。すっかり雪をかぶった木段を葱さんの後につく、下って来るハイカー4,5人、下りの余裕が見えたが、こちらはパワー全開、汗だくの坂道だ。立ち止まっては、遠望の変化と地蔵斜面の残雪を眼に焼き付ける。本日の登りももう少し、東側のケルンで眺望し、地蔵岳山頂着、10:30、少し早い昼食をとる。

    八丁峠から黒檜山、駒ケ岳

  
  登山道、木段は雪の下に                 行き交うハイカー4,5人

  
    先ほど歩いた小沼北、東の尾根               よかったね、雪たっぷりで

  
     日ざしが強く、暑い暑い               駒ケ岳と袈裟丸山

  
    覚満淵、手前は道路壁                 回り込んで間もなく地蔵岳山頂

  
   東のケルン付近から小沼、小地蔵岳、長七郎山     同、至仏山〜燧ケ岳遠望、右は小黒檜山    

  
  同、小黒檜山、黒檜山、駒ケ岳              地蔵岳山頂部

 仙ノ倉山、谷川岳、朝日岳、巻機山、上州武尊山、至仏山、燧ケ岳の遠望、大沼を取り巻く五輪尾根、黒檜山、駒ケ岳、アリンコのように見える湖面の釣り人、一望して11:10山頂を後にする。西に回って、浅間山、四阿山、草津白根山、苗場山、手前に鈴ケ岳と幾分ガスってきたがまあまあの展望だ。

   地蔵岳山頂からの眺望、上越の山々、五輪尾根、小黒檜山、黒檜山、駒ケ岳


  上越の山々、仙ノ倉山、谷川岳、朝日岳、巻機山、上州武尊山、至仏山、燧ケ岳遠望


     大沼、小黒檜山、黒檜山、駒ケ岳

  
                         ワカサギ釣りで賑わう大沼


           ワカサギ釣りで賑わう大沼

  
     地蔵岳一等三角点                   アンテナ群

  
    西側に回りこんで鈴ケ岳を正面に下る        お二方、雪を楽しんでいる様子

 ここから新坂平方面へのルートに入る。幾分下って休憩中の5,6人のグループに会う、ここから登山道を外して、大沼を目指し樹林帯の中を急降下する。本日の一番楽しめるところだ。上体を前こごみにして体重を斜面にまかせ足早に下るのが面白いのだが、どうも雪質だろうか、時々踏み込んで足が抜けなくなるようだ。それが、また、楽しいようだ、楽しみ方は十人十色、小刻みに小休止しながら、安全第一で下る。山間の墓地脇を通って、句碑の道へ、間もなく道路を横切り、ショートカットして大沼に立つ、12:30。
  
   1580m付近から樹林帯の中を降下          時々深みにはまって足が抜けない


    ある、ある、たっぷり、これが本日のお目当てです

  
  空は青空、小枝が映える                      明るい落葉樹の樹林帯

  
     大木、小木が競い合って               負け組みも朽ちて土を肥やす

  
                   勾配が緩やかになって山並みが現われる     


    黒檜山が見えてくると大沼は近い

  
  句碑の道に出る                       左は道路

 スゴイ、いっぱい、ワカサギ釣りの小屋、テントなどなど。葱さん曰く、大きく4ヶ所に分かれているとのこと。やはり穴場があるのだろう、そこに集落ができている。ほぼ真ん中辺に出て、ほぼ一直線に進む、時々釣果を聞き、バケツのワカサギを見て歩く、今日はイマイチだとか。家族ずれが多い、雪・氷の遊びに興ずる子供達、ここには昔の赤城山があった、13:25覚満淵西着。

   沼尻方面の道路からショートカットして大沼氷上へ、正面に黒檜山、駒ケ岳

  
   ワカサギ釣りデ賑わう沼尻側               さっそうと氷上を行くお二方


       大洞、鳥居峠側、スゴイ人出、いっぱい釣れたかな

  

  


  
   遊歩道を覚満淵へ                     ゴールが見えた

  
    右手に木道左手に枯れ草、間の氷上を一直線に歩いて鳥居峠へゴールイン

 いよいよ、ゴール近し、覚満淵の氷を念入りに確認し氷上に立つ、ここは落ちても浅いから・・・、でも冷たいなあ、冗談が飛ぶ。一直線に鳥居峠目指して進む、最後は斜面をショートカット、13:40鳥居峠着、6時間15分の雪と氷のハイクは無事終了した。地蔵岳から道路に出たポイントは若干ずれたが、ほぼ予定通り歩き、十分楽しめたようだ。このコースはオススメできませんが、今の時期、Grで計画されるなら、危険箇所はないし、面白いコースです。

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