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長七郎山(赤城山)
山行日
    2005年1月17日    薄曇→雪    単独

コース   詳細はこちら
    ビジターセンター→(車道)→小沼→沼尻→長七郎山登山口→長七郎山→
    長七郎山登山口→沼尻→小沼→(車道)→ビジターセンター

 昨日、一昨日と平野部に降った雨は、赤城山ではどうだったのだろう。早朝のR50を走ると、すっかり白く染まった西上州の山々、榛名山が目に飛び込んできた。間もなく、赤城の東側の裾野が見えてきた、やはり雪だったのだ。富士見村の牧場付近から、畑に雪が、小雪の舞う料金所跡でチエーン装着、凍てついた道を大洞へ向う。牧場付近にある温度計は−7℃を表示していた。新坂平の地蔵岳登山口で停車、強風に舞う雪の中で、積雪の多さにここからの山行を躊躇する。北側からの地蔵岳登山道も道標が埋まるほど、ビジターセンターまで進み、除雪もここまでだったのでUターンして、大洞の黒桧山登山口を見る。この雪では一回りしたら8〜10時間かかるどろう、風も強いし、午後は曇の予報だし、というわけで断念し、再びビジターセンター前へ。
  
 大洞の黒桧山登山口                   覚満淵入口(西)

 そんなわけで、ここからスノーシューをつけて、小沼へ出て、長七郎、小地蔵岳と歩き、北側の鳥居峠を目指して下り、ビジターセンターへ戻る一巡するコースに決めた。風が強いので1枚余計に着込んで出発する、9:17。小沼までは道路を歩くことにする、久しぶりのスノーシュー、感触は充分である。積雪はガードレールのちょっと下まで、雪質は柔らかく深いところでは30cmほど沈む。300,400mほど進むと、鳥居峠方向と分かれて、斜めに小沼方面に登って行く。道路に積もった雪は、中央で低く弓形をなしている、歩くのには幾分良いだろうか。真正面には雲間に青い空が見え、風は結構強いが路上なので安心感がある。地蔵岳のアンテナが時々見える、視界もまずまずだ。小沼まで半分道中だろうか、足にかかる負担が意外に大きい、スノーシューが沈み雪がかぶさる、これを持ち上げるのと、次の歩行に入る時沈んだ前の雪を蹴る力がかかる。重荷を引きずって歩き続けているような感じがする、10:35小沼西の駐車場着。
  
 小沼方面の道路                      地蔵岳東のピーク

  
 30cmほど沈む、これが結構な負荷の元         地蔵岳のアンテナが雲間に

  
  スノーシューの跡、小沼駐車場付近          時々大きく舞い上がる雪、まるで地吹雪のよう

 立ち並ぶ案内板の間から小沼に降りる、少し歩くと、所々にシャーペット状の雪が点々としているのに気付く、凍結した氷の上に出来たものだろうか、それとも結氷していないのだろうか、まさか、真中でドブンッなんて。氷点下と思うが、何故凍らないのだろう? 湖上を渡るのには理由がある、南の道には今時いつも大きな吹き溜まりができ、これを越えて行くのに往生するからだ、それと最短距離だし、なるべく安全をみて端の方を歩いて沼尻へ、10:53。
  
  ここから小沼へ降りる                  スノーシューの跡も強い風に埋ってしまう

 湖畔の祠付近から道に出る、この付近は雪がすっかり飛ばされて地表が露出している、そしてその先の道に溜まっているようだ。1mほどある吹き溜まりを、ズボズボはまりながら長七郎山登山口へ11:02着。道標には山頂まで500mとある、雪がなければ15〜20分というところ、しかし、今日は時間が読めない。
  
 沼尻では雪が飛ばされて道路が露出          飛ばされてきた雪の吹き溜まり、ここが道です

  
 長七郎山登山口、山頂まで500mの道標        V字の道も一見すると平らのようで・・・・

 ここから山間に入る、夏道とは様相が違う、どちらの方向に足を踏み出すか、これが面白いところでもある。踏み込んでみたところで、雪が深く蟻地獄になり竪穴風に固めて脱出したり、低木に行く手を遮られバックを強いられたり、一歩一歩前進する、これが楽しい。平坦な木洩れ日の差す樹林帯を抜けるスノーシューイング、光を感じ、音を感じ、吹き抜ける風を感じ、こずえの鳥達に感動を覚える、これもまた楽しからずや、である。
  
 どちらへ行こうか、右の方がいくらかましかな、○でした   こうなると、右上かね、入ったら×でした。

  
 つつじの樹林を出た肩のようなところ、         吹雪いたり、薄日がさしたり

 錘を持ち上げながら?潅木の樹林を抜けて、真っ白な台地に出る、もう山頂はすぐそこ。吹雪いてみたり、薄日が差したり、コロコロ変わる天気、帽子も手袋も小さい氷の結晶の花で満開、11:57長七郎山山頂着。標高差で、ビジターセンターからたった230mを時間にして2時間40分、スノーシューで長ーい七郎さんだった。晴れていれば眺望も楽しめるポイントであるが、見えるのは小地蔵岳と茶ノ木畑峠付近だけ、寒風を背にして昼飯とする、重労働の後の食事のよう、うまい。
  
 山頂です、強風に、冬枯れの草たちが躍る       これが石の積まれた山頂です、後ろ小地蔵岳

  
 山頂から茶ノ木畑峠方向の山並み            同じく向おうとした尾根、奥が小地蔵岳

 ここでスノーシューをはずし、小地蔵岳の急斜面を下る準備をして出発する。15mほど進んだ所で大きな吹き溜まりにはまってしまう、私の腰上だ、見渡すと登山道に沿ってボコボコと雪の山が連なる。ここも例年、大きな吹き溜まりが出来、雪庇が東側急斜面に張り出すところだ。このまま前進は出来ない、少し下の樹林帯を進むことも考えられるが結構密生したところがあって・・・・、結局往路をスノーシューを装着して引き返すことにした、12:25山頂発。
  
 あきらめた小地蔵岳が吹雪の中でうっすらと       道路標識が見えて、もう少しで終着だ

 登山口12:45、小沼駐車場13:05、雪の舞い上がる路上を歩き、13:50ビジターセンター駐車場着で本日のスノーシューイングは終わった。総所要時間は、4時間33分だった。思ったより雪が深く、コースも行き当たりバッタリで変更に変更、視界もイマイチ、こんな中での山行、不安もないわけではないが、それ以上の楽しみについ足が向いてしまう。明日は、良い天気で山が迎えてくれるかもしれない、でも今日には今日の楽しみがあり、出会いがあるものだ、と妻に言っていつも出てくる。そんな、気ままな山歩きです。

  
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