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樽前山(北海道の山)

山行日
    2005年7月18日   曇り一時雨     単独

コース
    七合目登山口→樽前山(東山)→932峰分岐→風不死岳分岐→七合目登山口

 樽前山の最高地点は、中央の溶岩ドームにあり、1041mとあまり高くない。しかし、国道36号線、室蘭本線から眺める樽前山の山容たるや、圧倒するものがある。七合目からの山行は、1時間そこそこで、原始の営みを身近に見、荒涼とした大地の変革が手にとるように見える魅力的な山である。ガスを噴出するドーム、砂岩礫の外輪山、その片隅に根をおろした高山植物、草原、そして樹海、風不死岳と支笏湖を配する景観、魅了してやまない。

 5:22、ヒュッテの管理人二言三言話して、最短距離で外輪山に出るコースに入る。ミヤマハンノキ、ダケカンバ、ナナカマドといった潅木を抜けると、支笏湖の展望台に出る、今日は、支笏湖が見えない。目指す東山がかすかに見える程度、「午前中ぐらいもちますかね」、「降るでしょう」、と管理人、こんな会話をしてから歩いて来たのだった。また少し潅木に入り、抜けたところで、雨が降ってきた、雨具をつけ砂礫の道を歩く。山頂部に近づくにつれ、風が出てきた、外輪山6:00着。ここは風の通り道となっている、案内板に寄りかかりながら周辺の写真を撮る。
  
 七合目登山口                        支笏湖の展望台

  
 外輪山、これより内側は立ち入り禁止           南側を撮る

  
 東山方向                            溶岩ドーム

 雨は殆ど止んだ、時々突風が吹く、ストックで支えながら進む。東山1023.1mから駐車した自分の車を確認できた。でも雄大な樽前山の姿はない。
  
 東山1022m(立ち入れる最高点)              七合目駐車場を見下ろす

  
 霧に包まれたかと思うと                  次の瞬間はこうなる

  
 真正面になんとも不安定な岩               裏から見ると危険そうではないようだ

  
 東山を反対方向から                   溶岩ドームから立ち上がる噴煙

 北側に回りこんだところで、風も弱まり、視界が大分良くなってきた。樽前山にちなんで名づけられたと言う、タルマエソウ(イワブクロ)も見頃だった。ウラジロタデもアチコチで咲いていた(雌雄異株とか)、登山口付近では大きく成長してしまうが、風をよけ葉から水分を吸収して背を低くしているのだろう。
  
 樽前山にちなんで名づけられたと言う、タルマエソウ(イワブクロ)、七合目より上ではどこでも見られる

  
  ウラジロタデ                        通って来た東山

 更に進んで、下山路に入る、7:00。鞍部付近まで下がると正面に932峰、風不死岳、その右手に支笏湖もかすかに見えてきた。下るに連れて、風不死岳と外輪山がよりはっきりと見えてきた。天気が上がるのだろうか? 
  
 北側で932峰方向に下り、下山路付近から932峰、その後が風不死岳     支笏湖もかすかに見えてきた

  
 風不死岳、風不死岳分岐点から             東山方向の外輪山

  
 七合目登山口付近でマルバシモツケ          同、アップ

 6:37、一周して七合目登山口に戻る、所要時間は、1時間15分であった。雄大な眺めは期待はずれだったが、沢山の高山植物を見て、まあ、今日は、小さい満足というところかな。


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