★気ままな男の山歩きHOME 山行記録(日付順 ) 山行記録(山域別) 走れ!“忠治”★ sub3-220 谷川岳・一ノ倉岳・茂倉岳・武能岳 |
山行日 2005年8月27日 曇り、のち雨、のち曇り 単独 コース 詳細はこちら 土合朝日岳登山口駐車場→西黒尾根登山口→西黒尾根ガレ沢の頭(巌剛新道分岐点)→ザンゲ岩→トマの耳 →オキの耳→奥の院→一ノ倉岳→茂倉岳→武能岳→蓬峠→白樺避難小屋→新道・旧道分岐点→武能沢出合 →芝倉沢→巡視小屋→幽ノ沢→一ノ倉沢→マチガ沢→湯檜曽川散策路出口→駐車場 台風11号が去って、天気予報を見ると、27日は快晴、28日は晴れ後曇り、日帰りで一日フルに歩こうと谷川岳に決めた。水上の町を22時頃通過、道路は雨が止んで間もないようであった。駐車場で仮眠、時々目を覚まし空を見上げ、増していく星の数に晴天を期待した。しかし、3時頃をピークに星の数を減らし、行動開始の4時にはすっかり曇ってしまった。でも、明るくなれば晴れるだろう、いつもの調子で4:50出発する。この駐車場を利用する人は、白毛門、朝日岳方面が多いようだ、土曜日とあって20台ほど、土合の駅前にも15台は止まっていた。谷川岳登山センターに入る2名を見て、西黒尾根登山口へ5:13、ブナの森の斜面に取り付く。 うっそうとした夏の森、夜も明け切れない山中のこと、足元を見ながらただ上へ上へと足を運ぶ。鉄塔を過ぎて振向くと、樹間から白毛門方向がチラッと見える、山頂部は雲の中、急登が連続する。大きなブナの間にリョウブ、カエデ、ノリウツギなど小低木、しっとりした落葉樹の森、払って間もない笹や草の葉が濡れた滑りやすい石を隠す。5:50、土合まで1時間、山頂まで3時間の道標の立つ小さいピークに出る、ここの標高は、1150m地点だろう。谷川岳の山頂部にも厚い雲がかかっている。鎖場を一段上がると、マチガ沢の雪渓が目に入る、天神平も南に姿を現す、まだ位置的には天神平の方が高い。 西黒尾根登山口 鎖場、上から写す 山頂部は雲の中、マチガ沢の雪渓 西黒尾根から天神平を望む オニアザミ リョウブの花 ブナの森はまだまだ続く、ダケカンバ、トチノキ、ホウノキが混生してきた、大きな木は少なくなり、潅木が主となってきたようだ。6:28、樹林帯から抜けたようだ、ゴツゴツした露岩の道、もう天神平より若干高いようだ。笠ケ岳、白毛門は、すっかり厚い雲に覆われてしまった。鎖場を這い上がると間もなく、ラクダの背と書かれた標高1516mの小さなピークに出る。目の前に尖ったピークが迫ってきた、西に僅かに下り、西黒尾根ガレ沢の頭(巌剛新道分岐点)に出る、6:58。朝食をとる、梨がウマイ、後からついて来る人の気配はない。 この岩場を上がると 間もなくラクダの背、後は山頂方向 タムラソウと天神尾根 西黒尾根ガレ沢の頭(巌剛新道分岐点) ここを発つと間もなく、ガスが湧いて視界が急速に落ち、山頂に着く頃には前方10mがやっと。ペイントマークをひろいながら、滑りやすい岩場を四つん這いになって歩いた、後から見られたらさぞかし滑稽だったろう。7:53ザンゲ岩、8:14トマノ耳、霧の中で小休止、2回目。 西黒尾根ガレ沢の頭付近から山頂方向を見る 天神平にもガスがかかる トリカブト ワレモコウ だんだん視界が・・・・落ちてくる ザンゲ岩、ザンゲしちゃおうか 肩の小屋付近の道しるべ、5、6mの距離かな トマノ耳(谷川岳)、1963.2m 10分ほど休んだろうか、まだ晴れることを期待して、躊躇なく一ノ倉岳目指して進む。眺望はないが、足元の高山植物が気にかかる。オヤマリンドウ、アキノキリンソウ、イワショウブ、ウメバチソウ、ヒメシャジン、ハクサンシャジン、ハクサンフウロ、コンギク、などなど撮ってゆっくり歩く。8:37オキノ耳1977m、8:43奥の院、9:08ノゾキ、9:35一ノ倉岳1974.2m、10:00茂倉岳1977.9m着、スパッツ着用。 オヤマリンドウ アキノキリンソウ オキノ耳1977m 奥の院の鳥居 イワショウブ ヒメシャジン コンギク ハクサンシャジン 鎖場も2,3ヶ所 そして一ノ倉岳1974.2m、右はカマボコ型の避難小屋 キンコウカ トリカブト 茂倉岳1977.9m ここから延々と笹漕ぎがはじまる 茂倉岳からは、草が払われていない、笹丈も深いところでは腰以上、雨具のズボンをはき、また歩き出す。大粒の霧が雨に変わる、カッパを着て、「もう、降るだけ降れ!」って気持ち。茂倉岳から緩やかに380mほど下って、鞍部の笹平1594mへ。そして160mほど登り返すと、大展望が開ける予定だった武能岳に着く、11:23。見渡せば、灰色の世界、視力を失ってしまったと錯覚してしまいそうな山頂、6年前見たあの光景は想像もつかない。蓬峠への下って丁度12:00。本当の峠はもう少し小屋寄りにあるが、道標を峠と見立てて土合目指して帰路につく。 小さい沢を4つほど渡り、12:40清水峠からの道を合わせる。そして目と鼻の先、小さな白樺避難小屋を横に見て、12:48土合までの新道、旧道の分岐点に着く。どうみても新道の方が近そうなので左へ進む、13:28武能沢を渡る、標高約950m。ここからは湯檜曽川に沿って緩やかに下る、14:00芝倉沢を渡り、間もなく巡視小屋に着く。14:20幽ノ沢を渡り、5分ほどで一ノ倉出合への道を分ける。14:29一ノ倉沢を渡り、14:46マチガ沢を渡る。鉄砲水の注意を呼びかける看板の目立つ、湯檜曽川に沿った散策路を歩き、15:09国道へ出て、15:11駐車場へ着いて本日の長い山行を終えた。 武能岳山頂1759.6m 白樺避難小屋 武能沢を渡る 名のない綺麗な小さい流れ 芝倉沢を渡りると 間もなく巡視小屋 湯檜曽川に沿った散策路を歩き ここで国道へでる 総所要時間は、10時間22分であった。景色も見えず、霧と雨の中を延々と歩いた訓練めいた山行となってしまったが、1999年10月に土合→白毛門→笠ケ岳→朝日岳→蓬峠(テント泊)→武能岳→茂倉岳→一ノ倉岳→谷川岳→土合、と一周した時に武能岳山頂付近で撮った写真を貼り付けて、本日の殺風景なページを飾っておきましょう。 1999/10/10武能岳山頂付近で撮影、蓬峠、七ツ岳と大源太山、遠方は巻機山 1999/10/10武能岳山頂付近で撮影、万太郎山、仙ノ倉山、平標山 1999/10/10武能岳山頂付近で撮影、白毛門山、日光連山、白根山、上州武尊山 |
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