★気ままな男の山歩きHOME 山行記録(日付順 ) 山行記録(山域別) 走れ!“忠治”★ sub3-205 白砂山・八間山(野反湖周辺の山) |
山行日 2005年6月18日 曇り時々晴れ 単独 コース 詳細はこちら 野反湖駐車場→地蔵峠→堂岩山→八間山分岐→白砂山→八間山分岐→八間山→池の峠駐車場→野反湖駐車場 掲示板に貼られたシラネアオイの写真を見て、「そうか、もうその時期なんだ、見たいなあ」 早速近場で可能性の高い所を探す、的は白砂山となった。天気はスッキリしないようだが、シラネアオイ(咲いていればの話)を見るなら大丈夫だろう。4:05駐車場を出発、下は雨具とスパッツ、泥濘に備える、一応アイゼンも携帯した。歩き始めると直に50mほど下って、ハンノキ沢を渡る、4:15。道脇のユキザサは蕾をつけ、雪解けの遅れに影響されてないようだ。樹床がササに被われたブナ、ダケカンバ、ナナカマドの樹林帯の急斜面に入り、ジグザグを切って登って行く。一汗かくと秋山郷への分岐点となっている地蔵峠に着く、4:36。急登はまだ続く、登山道に沿って白線をひいたようにミヤマカタバミの花が咲いている、イワカガミもちらほら。 間もなく、稜線に出て野反湖を見下ろせるポイントであるが、今日は真っ白い霧の中、時々南側の樹林帯が切れるが、何も見えない。P1802を越えると、幾分勾配も緩くなり、沢の音を左に聞く、水場に近いと感じるが、更に15〜20分は歩いただろうか、やっと水場へ到着5:35。丸太に腰をおろし、朝食をとる、人の気配は全くない、沢の音、鳥のさえずりも聞こえない、静寂の場である、5:45腰をあげる。コメツガの大きな木が林立する森に入り、間もなく一直線に残る雪渓を霧の中に見る。アイゼンをつけることなく、100mほど進み平坦な所に出る、堂岩山の山頂部は近い。泥濘の脇でイワナシの花を撮り、そのまま進む、山頂を見落としたのか、朽ちた柱(ここが山頂?)のある場所に出る6:06、山頂のわずか下側をトラバースしているようでもある。ここから、わずかに下って、八間山からの道と合流する、6:11。 水場を過ぎると残雪の上を100mほど歩く 常緑小低木イワナシの花 堂岩山付近から白砂山 あっという間に霧が流れ 青空が見えて、シャクナゲの残り花 オオカメノキの花が映える 間もなく八間山への道を分ける 正面に白砂山(奥)を見る アズマシャクナゲとハイマツの道をアップダウンしながら一歩一歩山頂へ向う ここから山頂まで、3,5小さいピークを越えながら、眺望と花を楽しみながら歩けるところだが、分岐点付近で晴れ上がった天気が再び霧の中となってしまった。それでも、アズマシャクナゲ、コヨウラクツツジ、オオカメノキ、ミネザクラがハイマツの緑の中に映えていた。足元には、ミツバオウレン、イワカガミ、ミヤマカタバミ、ツバメオモト(ちょっと早い感じ)が咲き、日の当たる草むらではオオバキスミレ、ハクサンチドリ、そして本日目当てのシラネアオイが点々と開花していた。写真で見るのもいいが、生に勝るものはない、夕べの雨に打たれ半開きの状態の花、これはこれとして自然の姿で美しい。日が指してくれば、シャキッと、大きな花を誇らしげにかざしてくれるだろう。 またガスってしまった、シャクナゲの道 コヨウラクツツジ この辺のシャクナゲはまだ見頃でした 下って、雪渓を横断します 登山道脇のイワカガミは満開 オオバキスミレ ハクサンチドリ ミネザクラ シラネアオイに逢えました、感激した一瞬、花形、色、いいね 夕べの雨にうたれて目覚めの悪いシラネアオイ、滴が見えるでしょう 霧の中、高山植物の好みそうな条件かな、人間は太陽の下で花を見たいが・・・・ 7:30白砂山山頂、2139.7m着、ここは群馬県吾妻郡六合(クニ)村で長野県と県境を接する一角である。晴れていれば、360度の眺望の期待できるところである、北に苗場山、佐武流山、その西に鳥甲山、岩菅山、そして赤城、榛名、浅間山(?)、谷川方面の山並が一望できる。残念ながら霧の中、200mと離れていない新潟、長野、群馬を分けるピークも見えない、この先危険の看板だけ。山頂からササが分け入り、看板から先へ進む、不鮮明ではあるが東へ進む踏み跡はある。3年ほど前になるが、大阪の年輩の女性に頼まれて、白砂山と佐武流山を一緒に歩くことになった。その時このルートを検討したが、結局、変な組合せの男女が遭難でもしたら大変と思い、秋山郷からの新ルートに変更、別々に山頂を目指した。佐武流山は一緒に、白砂山は彼女単独で、私は三壁〜八間を回り、八間山でバッタリ会って二人で下山して幕となった。山頂で休憩していると、霧がとれ、周辺の山並が顔を出す、残雪もあちらこちらに、苗場の山頂部と思われる平坦な部分も見えたところで下山、8:00。 白砂山山頂 この先何も見えず また晴れ上がる、歩いて来た小ピーク 危険の表示の奥の峰々 山頂の北側 同じく北西側、白い花はオオカメノキ 朝日を浴びて一段と輝きを見せたシラネアオイをもう一度眺めて、尾根を進む。1人、2人と次から次やってくるハイカー、八間山の分岐までに30人ほど会った。霧は出たり引っ込んだり、不安定な雲行きだった、9:05八間山・地蔵峠分岐。 朝日を浴びて輝きを見せるシラネアオイ、目覚めも近い 登山道の直脇でコバイケイソウに寄り添って咲くシラネアオイ、 右はアップ 白砂山山頂部 二人目のハイカーももうすぐ到着 岩場でマイズルソウ、白色は飛びやすいですね 上の枝につかえてしまったエンレイソウ、どうなるのでしょう シャクナゲの道、鮮やかさを増す ミツバオウレン ヒメイチゲ ここから八間山までは初めて歩く、数回(それ以上かな)歩いているが、いつも駐車場からの往復である。左手白砂川源流のササの斜面、右手にコメツガの森、広い起伏の小さいハイキングコースである、緩やかに下り、P1944まで緩やかに登り返す。ゆっくりと森林浴でもしながら歩くのには、絶好の場所である。点々と咲くムラサキヤシオ、丁度見頃をむかえていた。ツマトリソウ、ヒメイチゲ、ミヤマカタバミが、道端に咲く。再びッシャクナゲの群落、残念ながらこちらの方が進むのが早い、半分は花を落としている。また、緩やかに下る、シラネアオイが点々と東斜面に咲く、西側にはベニサラサドウダン、コヨウラクツツジの縦隊が続く。見頃はこれからだろう、赤が濃すぎて全体が黒ずんで見える、あと3日だろうな、10:50八間山山頂1934.5m着。 ムラサキヤシオツツジ ミヤマカタバミ ツバメオモト、大株でこれから咲くところ シラネアオイ ササとうまく同居しているのかな ベニサラサドウダン 同、アップ キジムシロ 八間山山頂 山頂には先客2人、花を聞かれるので、「100mほど下れば、シラネアオイの最初の一花に逢うよ」、「1時間ほどはある、行ってみよう」、時間を気にしてのハイク、ちょっと可愛そう、10:58最終コーナーをまわる。ここから池の峠駐車場まで樹林帯の中を下る、西側が開けてくるともうすぐ道路、11:40道路へ飛び出す。振向くと八間山登山口の道標と隣の真新しい池の峠駐車場、利用者も多いのだろうな。 レンゲツツジ 野反湖を背景にレンゲツツジ 道路を歩いて、駐車点に戻るのであるが、ヘアピンカーブでショートカット、急がば廻れかな、11:54車へ戻る。総所要時間は、7時間49分だった。シラネアオイの花を求めての山行であった。八間山経由で白砂山を往復される方にも10名ほど会いました、このコースも良いですね |
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