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仙人ケ岳(足利の山)
  
山行日
    2005年2月10日   晴れ   4名

コース 詳細はこちら
    岩切→生満不動→熊の分岐→仙人ケ岳→熊の分岐→猪子峠→岩切

 今日は、昔の仲間と久々の陽だまりハイク、メンバーは現役のYさん、同世代のI&Mさんと4人である。岩切の登山口を9:00出発する、丁度居合わせた群馬ナンバーの男性と挨拶をかわし当メンバーは岩切沢のコースへ、その方は猪子峠方面に向った。

 I&Mさんは、仙人ケ岳ははじめて、Yさんは数年前までよくペットボトルに水を15kgほど入れ庭のように駆けずり回っていた、多分山頂を踏んだ数は私の及ぶところではだろう。沢筋に入り、澄み切ったせせらぎに沿った小道を緩やかに登って行く、緑の残るセキショウ、シダをストックで突っついては確かめながら歩いている、初めて歩くと意外なものが注意を引くものである。山側では、明るい日差しを受け、斜面に引っ掛かっている枯れ葉が、音もなく移動する。こんな光景に見入りながら歩いているのだが、後から見ていると、足どりにどことなく緊張感が見える。昨秋、この沢で骨折した友のことが気になるようである。丸太の橋を行ったり来たり、沢の石を避けながら進むうちに、すっかりペースを取り戻したようであった。炭焼きの跡、鉱山採掘の跡、不思議そうに覗き込んでいた、生満不動で1枚脱いで小休止。
  
  生満不動                         ここまで来るとこんな橋何のその

 日差しは、増していく、春のよう、でも草は地の中、木々は硬く芽を閉じたまま。勾配が増し尾根の手前で熊ノ分岐まであと5分の道標、東の空には行道山のシルエット、北側には枝間に稜線がなびいていた。トラロープに沿って最後の踏ん張り、復路との合流、熊ノ分岐に出た。
  
 稜線も近づき、落ち葉を踏みしめて             東には行道山のシルエットが

 あと山頂まで20分の道標に、急坂があと20分ととれたようだ、「休みながら来て、まだ1時間だよ」、「ここは足利で一番高い山だよ、そんなに甘くはないね」、こんな会話も楽しくしてくれる。稜線を少し進むと、右手遠方に白い山、「あの山」は・・・」、「あっちは・・・・」、「あそこが皇海山・・・」、「フーン・・・・」、彼女達には、見るもの見えるもの全て新鮮に映るようだ、10:30、仙人ケ岳山頂、663m着。
  
 仙人ケ岳山頂、663m                   日光の男体山

  
 袈裟丸山&皇海山                     赤城山

 北、西方向は、雲が若干でているが、浅間山、赤城山、袈裟丸山、皇海山、男体山はくっきりと見えている、日光白根山の山頂は雲の中。風を避けて東南に腰を降ろす、山の談義に花が咲く、あの山この山、晴れの日雨の日。あっという間に30分、山頂には猪子を回った方が到着して、おにぎりを食していた。2言3言、話していると、「太田のどちら・・?」、「・・・です」、「△△さんの家には時々・・・」、「ジャー、○○さんですか、Sですよ」、というわけで、25年ほど前知り合った山野草の愛好家だった。月日の隔たりは、お互いの顔面に年輪を刻み、一見気付かないところであったが、言葉は距離を急速に縮め、次の瞬間は昔に戻っていた、山での出会い、今年も楽しみだ、11:00山頂を後にする。

 復路は尾根コース、小さい起伏の連続に、Yさん、これまた数年前の足跡を重ね、掴む岩肌に懐かしさを隠し切れなかった。発する言葉は少なくても、表情はすっかり山男、もの足りなさの残る猪子峠着である。うっそうとした桧の林を抜け、一回りして岩切の駐車場着、13:30。
  
 稜線から松田湖を望む                   松田瑚北側の赤雪山方面

  
  袈裟丸山、皇海山方面                 南東方向の深高山、石尊山方面

 総所要時間は4時間30分であった、単独で3〜4時間、連れがいて5時間半もあった、今日は中間どころだろう。今の時期、気楽に歩けて楽しめる足利の山、5月の連休までの尾根筋は賑わうことでしょう。ヤシオツツジが岩場を染める頃、4月上旬がこの山の一番の見頃でしょうね。

  
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