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鳴神山(桐生の山)
 
山行日
    2005年1月11日    晴れ    単独

コース 詳細はこちら
    樹徳高校大滝山荘駐車場(梅田町3丁目木品)→(山荘の南尾根)→(鳴神〜吾妻尾根へ取付)→鳴神山
    →肩の広場(稜線分岐)→大滝→駐車場

 桐生市の北部に位置する鳴神山を樹徳高校大滝山荘(梅田町3丁目木品)南の尾根から目指す。地図上では尾根づたいに歩き、鳴神山から吾妻山へ延びる主稜線に出て、通称肩の広場を通り山頂へ出る、主稜線までは地図にないコースである。崖にぶつかったら巻けばよい、駄目だったら戻ればよい、の安易な発想で、7:10山荘前の駐車場を出発する。

 林道に沿って取り付く場所を探す、モウソウ竹の斜面を過ぎると斜めに入る道があり、5分ほどで桧の尾根に出られた。急斜面がはじまる、伐採され朽ちかけた木や倒木をまたぎ乗越え、しばらく進み平坦な場所に出ると、沢向こうの北側の尾根筋が目に入った。また急登となる、林間には日が指し、静まり返った中にも高度を稼いで行く楽しみがあった。7:44、赤松にであった、北側に面した斜面で桧に混じって生き残っている。残雪で半分ほど斜面が覆われている。間もなく、尾根筋に細く落葉樹となる、目指す鳴神山の山頂を見る。岩場の間を一登りした所で左からの尾根が合流する、7:57。

 ここから少し歩いた所でピークに出る、8:00、やせた岩場を通過し鞍部に出ると、眼前に大きな岩場が目に入った。適当に岩の間を木を伝って、と考えたが甘かった。直進は不可能、左を見ると凍った急斜面、これも駄目、となると右側を巻くしかない。カチカチの斜面を斜めに下りながら、取り付けそうな場所を探したが見当たらず、40mほど下って沢に出た。赤いクイが1本、人の入った証があった。

 結局沢伝いに、急斜面を登りつめ反対側の尾根に辿り着く、8:32。沢に沿った正規のルートなら、もう山頂へ着いている時間だ。木々の間から見渡すと、左に進むと先ほどの尾根に合流し、その先で予定した主稜線に出られそうである。その時、ガサゴソと物音に気付く、カモシカが駆け出し茂みに消えた、毛並みは白黒混ざったグレー、体長は1mほどの子どもだった。尾根を辿り、やっと吾妻山から北に延びる主稜線に出る、8:48。
  
 北の尾根に朝日が                     急登の連続する尾根筋

  
 山頂を枝間に                        岩場で沢を巻く

 ここから、踏みつけられ凍りついた稜線の道、小さいピークを西に巻いて、時計の置かれた肩の広場を通り、山頂に着く、9:07。日光方面の山は雪雲の中、富士山も見えず、八ヶ岳も見えず。赤城山、榛名山、そして筑波山を遠望する。赤城の雪は、少ないなあ、スノーシューイングはあれでは無理だ。ここで見渡すと、雪雲が群馬の山で左右に分かれている感じがする。山頂の潅木も、固く芽を閉じ、寒風に向って震え立つ、そして語らず、9:25山頂を出発する。
  
 鳴神山山頂                         赤城山

  
 榛名山                            吾妻山に延びる主稜線

  
 根本山方面                          筑波山遠望

  
 肩の広場、時計が静まり返った中で時を刻む     間伐作業、休業中?

  
 沢は、ここからはじまる                   大滝

  
 妙な格好をしたツララの隊列                竹林

 肩の広場でアイゼンをつけ川内方面から上がってきた人に会う、「登山道が、凍っていて・・・・」、「そう、気を使いますね、・・・・」、正規の登山道を下り、10:18駐車場着。本日の総所要時間は、3時間8分であった。登山道のない山歩き、稜線から岩場を巻くのに、久々に緊張を味わった山行であった。地形図では、この部分は単純な等高線の記載であるが、今の時期、無理すると怪我の元。鳴神山周辺、甘く見るのは禁物、ハンセイしてます。

  
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