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室蘭の海岸線観光 参考:室蘭の海岸線地形図

室蘭ICを降りて市内へ向けて走ると、左手に室蘭岳911mが飛び込んでくる。緑に包まれた水源の森である。山頂からは、室蘭市は勿論、噴火湾、ニセコの山々と素晴らしい眺望である。晴れて、これだけ良く見えると、山も歩きたいところだが、今日は、知人のAさん夫妻の案内で、室蘭の海岸線を観光した。

  本輪西付近から見た室蘭岳911m

 最初に、イタンキ浜に行きました。イタンキ浜は、工場や住宅に隣接していますが、大変自然豊な海岸のようです。海水浴の他、波が荒いのでサーフィンのメッカとして知られているようです。また、日本の渚・百選にも選ばれ、全国でも数少ない鳴り砂海岸でもあるそうです。Aさんは、ワイングラスとガラス棒を用意して、2,3ヶ所砂を手で払いながら、感触をつかんで、鳴らしてみせてくれました。私もやってみましたら、澄んだ高い音でキュッ、キュッ、と鳴りました。鳴り砂の条件として、砂の中に丸みをもった石英(30〜50%、イタンキ浜は7%しかない)を含み、汚染されてないこと、だそうです。Aさんは、浜に打ち寄せられる、浮遊物に将来を案じておりました。
  
             イタンキ岬側、波けしブロックで仕切られた海水浴場あり


 海岸の上は断崖あり、緩やかな起伏あり、背の低い笹でおおわれています。

  
  西側(トッカリショ側)、白波のちょっと先から急激に深くなっているそうです、薄く見えるのは、森〜鹿部付近かな。

  
 砂浜と接して、珍しい浜辺の植物を見ました            打ち上げられたものの中からお宝探しです


これは、何でしょう、Aさんの拾ったものを頂きました。貝?

  
 ハマヒルガオ                         シロヨモギ

  
 コウボウムギ(雌雄異株とか)、穂が約10cm、トゲはまるで針    こちらは、コウボウシバ

  
 ハマニンニク(テンキクサ)?                ハマナスの実、いい色

 トッカリショに向う途中、大沢町付近から白鳥大橋と室蘭岳を撮りました。水平線が右肩上がりになってしまいまして、回転補正しましたら劣化してしまい、白鳥大橋がボヤけてしまいました。
  
  大沢町付近から白鳥大橋眺望                同じく、室蘭岳と市内眺望

トッカリショの語源は、アザラシの岩という意味で、今は岩でなく漁場そのものを呼んでいるそうです。緑のベルトと奇岩で綾なす絶壁の荒々しい景観、イタンキ浜を左手に見ての海原の静寂さが奇妙な対照をつくり、室蘭を代表する景勝地の一つ、だそうです。
  
  トッカリショの案内板                    太平洋に向って右手、斜面は低い笹におおわれている


  トッカリショ、パノラマ加工、山もいいけれど、海もいいなあ

  
  真っ青な海と白っぽい奇岩、緑の台地、綿あめのような雲、ここ、好きなんだよね。

 ここが、第一の人気スポット地球岬です。名に響きがあり、なんとなくロマンをおぼえます。元来、語源の「ポロ・チケップ」(親である断崖)が、チケウエ→チキウ→チキュウと転化し地球岬という当て字が使われたそうです。以前に行なった、「北海道の自然100選」(朝日新聞)、「あなたが選ぶ北海道景勝地」(北海道郵政局)でそれぞれ第1位となっているそうです。名称も雄大、見るも雄大、昨日は海の日で灯台の中が見られたとか。水面から灯火まで131mと書いてありました。
  
  地球岬灯台、下手な説明をしない方がいいですね、右の写真を撮った展望台奥のヤセオネ(進入禁止)から見ると、100m超の岸壁と灯台、岩に砕ける白波、ものすごい迫力があるようです。その場所で撮ったという大きなポスターを頂いて帰りました。左の写真ですと恵山岬が見えてます。下北半島も運よければ眺望できるそうです。

 これは、案内板にあった空映の室蘭です、手前下が地球岬です。室蘭の海岸線の険しい断崖が良くわかりますね。左上が室蘭港、その右手が市の中心部となっています。

  
 灯台の右手、西側の断崖です、右奥に測量山が見えてます    北側の写真です、港を介して、遠望する山は、左からニセコアンヌプリ、有珠山、羊蹄山、昭和新山です。


  上の2枚プラスでパノラマ加工、右に室蘭岳が入りました

  
   ハルカラモイの断崖です。岩間から噴火湾を行き交う船が、対岸の森、鹿部方面?が見えます

 次に、絵鞆岬展望台からの展望です。噴火湾をうっすらでしたが、一望できました。最短は、たった30kmだそうです、乗物ですとぐるっと回るわけですから、噴火湾を円と考えれば、如何ほどになるのでしょう。
  
  駒ヶ岳遠望                               有珠山、昭和新山、羊蹄山

  
 西側の断崖絶壁                      有珠山、昭和新山、羊蹄山、手前は大黒島

 最後、室蘭港へ行きました。各地へ向うフェリー、豪華客船、ヨットの港として、重要性を増しているようです。深いんだそうです、8m以上あるそうです。この赤い物体、船の停泊用のロープをかけるようです。




   港のパノラマ写真です、フェリーが正面に、右奥に客船が停泊してます。

海のない県に生まれ育った者にとって、海の青さには、ただでさえ、感動してしまう。まして、海岸線の荒々しい景観と大海原、遠望する山々、新鮮さだろうか、自然の大きなパワーなのか、心を引きつけられてしまう。それが、室蘭の海岸線の景勝地の魅力だ。山旅の真中で立寄った室蘭、久々に見る元気で活動的なAさん夫妻、これからの我が身の羅針盤となるでしょう。さあ、雨竜に戻って、明日はいよいよ暑寒別岳だ、今日みたいな天気ならいいなあ。

  
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