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三毳(みかも)
 
山行日
    2005年2月18日   晴れ     単独

コース 詳細はこちら
    三毳神社鳥居付近→南西の尾根→わんぱく広場→冒険砦→富士見台→三毳神社→山頂中継広場→
    中岳→山頂広場→青竜ガ岳→P160.4→(ヤブコギ、車道)→駐車地点

 三毳山という山名は、読みと響きが印象的であり、一度聞いただけで記憶に残るらしい。三毳山というと個人的には、東北道を走ってこの山が視界に入ると無事着いた実感の味わえるところだ、春先の花カタクリの群落、それと菓子名が思い浮かぶ。最近、当掲示板に登場するすず○さんが、三毳山からのすばらしい写真を貼ってくれた。そんな景観に刺激されて、思い立って早朝の三毳山へ向かう。

 三毳神社鳥居付近の空きスペースを見つけて駐車、5:54出発する。点々とできた水溜りには薄氷がはっている、感じからそれほど冷え込んでいない、そうだ今日は24節季の雨水である。西へ進んで、東北道の手前から張り出した斜面に取り付く。生い茂るススキとシノダケをかき分けて登る、時々やっかいなヒロハノヘビノボラズだろうか、トゲの木に悩まされる。下から聞こえてくる風に似た、高速道路の騒音も耳障りである。露出した岩場を乗り越えると平坦な雑木林となるが、ツル植物に足をとられる、6:16突如鉄塔が見え遊園地に出た、わんぱく広場だった。柵を乗り越え広場を歩いていると、鳥の声にしてはやかましい音、警報機が鳴り出したのである、どこかで反応したらしい。入り口を抜ける、ここからは遊歩道ができているようだが、北の斜面に取り付くと、すると警報らしき音は止んだ。7,8分で冒険砦という展望台に出た、横になびいた雲の間から、筑波山の右手に昇る、日の出を見る。大きなカメラを構えて、ここからのご来光を撮り続けている人がいて、「2月27日の6時25分に、丁度筑波山の山頂から太陽が昇る」と教えてくれた。
  
                   筑波山の南から日の出、冒険砦から

  
 このパイプの中をすべれるようだ               落ち葉を踏みしめて、コナラの尾根筋を

ここから東の方向に歩くと次のピークが富士見展望台である、中世ヨーロッパ風の砦を模したような頑丈な岩舟石造り?の展望台、6:35着。富士山、八ヶ岳、浅間山、袈裟丸、日光連山、筑波山・・・の眺望が楽しめるとか、残念ながら今日は下り坂の天気、上空は青い空であるが、筑波山がやっと見える程度。眼下には渡良瀬川が西から東へに走り、遊水地が光る、東西南北を貫く幹線道路、残された緑の島、都市化しつつある平成の風景である。展望台を下り、緩やかにアップダウンを繰り返し、三毳神社奥院へ、6:50着。南に下る石段、桜の蕾もまだ固い、何(十)年前だったかな、この桜の花を見て、パラグライダーの飛行を見たのを思い出す。静けさにつつまれた、お社周辺だけは昔のままであるが、一歩下がると縦横にハイキングコースが整備され、行き交う大勢の人達の足跡が現在の賑わいを物語っているようだ。
  
               三毳神社奥院、南に下る石段、桜の蕾はまだ固い

  
 大平山方面の山並み                    東方向、霞の中に筑波山

  
 佐野の市街地、後ろは大小山              生き残っている赤松が点々と

 朝日に刻々と変化する眼下の光景を眺めながら、10分ほど歩くと三角点のある中岳、209.8mに着く、7:00。北側にはこれから向かう三毳山最高峰の青竜ガ岳(1/25000地形図では三毳山)、背後に大平山系が連なる。ここで左右にコースが分かれる、尾根伝いに行くには左側へ入る。少し下って、山頂広場を通り抜け、登りにかかる。
  
                     朝日に刻々と様相を変えていく眼下の光景

  
  中岳、209.8m                     二等辺三角形は最高峰の青竜ガ岳

 みかもの関跡を通り、道祖神、奇岩が点々とする遊歩道を北進する、木漏れ日のさすゆったりとした感じの道である。遠くから見ていた青竜ガ岳の山頂に立つ棒状のもは、神事のものだろうと思っていたら、接近してアンテナであることに気付く。最後に急な坂道を登り、標高229mの山頂に着く、7:38。浅間山、赤城山、袈裟丸山、男体山、女峰山がうっすらと見える、くっきり見えたらここの眺望も良いだろうな、東側は樹木に遮られ眺望はない。眼下には高速道路が走り、丁度サービスエリアの上のようだ、連続的な騒音を気にしつつ朝食をとる。
  
                     赤松の枝間から佐野市街地を眼下に

  
          東の方向、筑波山がやっと見える程度に霞んでしまった

  
  男体山がかすかに                    佐野市街と大小山

  
 中岳方向を撮る                         大平山、荒船山

 7:52、山頂をあとに、尾根伝いに下る、間もなくカタクリ群生地への道を左に分ける。ヤマツツジの尾根が続き、大平山、荒船山に大分近づいたようだ。花センター方面の道を少し歩いた所から、尾根伝いにブッシュに入る。ヤブの中を5分ほど下ると、小さい温水溜池に出た、8:17。
  
 ヤブを抜けて温水溜池に出た              田圃の向こうに荒船山

  
  のどかな麓の風景、青竜ガ岳の東側          古農の庭先で5分咲の梅の花を・・・

  
 クヌギの花房                         三毳神社、南側から

 小道を歩き栃木花センター前へ8:38、三毳山道路のゲートを開けるところだった。ダンプの行き交う道路を歩いてR50へ8:56、再び三毳山の南の小道に入り、9:03駐車地点に戻って、一周の山行を終えた。総所要時間は、3時間09分であった、天気の変わるのが予想に反して早く、期待した眺望は次回までお預けとなってしまった。カタクリの咲く頃、また計画しよう。

  
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