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地蔵岳・黒檜山・駒ヶ岳(赤城山)
山行日
    2005年9月20日   曇り一時雨     単独

コース 詳細はこちら
    利平茶屋森林公園→鳥居峠→八丁峠→地蔵岳→新坂平(地蔵岳登山口)→沼尻→黒檜山登山口→黒檜山→
    駒ヶ岳→大洞(駒ケ岳登山口)→覚満淵→鳥居峠→利平茶屋森林公園

 3ヶ月ぶりの赤城山山行である。この夏の集中豪雨でアチコチ崩壊しているようである、特に南面がひどいとか、今日は東側の利平茶屋森林公園からのルートからは入り一回りする、7:16出発。キャンプ場を抜けて登山道にさしかかる、トラロープが張られ赤い布が下がっていて注意を促しているようであった。深い森林の中を進むと、斜面がズレ落ち登山道に覆い被さり、3、4mほど泥濘んでいた。しばらく進んで2つ目の橋を渡ると、2002年に崩落した沢にさしかかる、7:45。大きく崩壊し様変わりしていた、登山道のあった場所はかろうじて土砂が残りその上に踏み跡があった。上下岩盤が露出していて、大雨が降ると危険を感じる。

 間もなく、ケーブルカーの跡の長い階段にさしかかる、7:55。左山側から濡れた草が、狭い階段に覆い被さり、歩きにくい。残り100段ほどの所で大粒の雨、急いで茶店の軒下に避難、雨宿り、鳥居峠着、8:05。10分ほどで小降りとなり、小沼方面の登山道に入る。赤く色づいたナナカマドの実が、霧に霞んだ樹林の緑に映える。きれいに下草の払われた道は、歩き易い、雨は大したことなさそうだ、8:38小沼駐車場着。
  
 登山道にはトラロープと赤い布が下がってました     土砂崩れ現場1(ここは小さい)

  
 土砂崩れ現場2(ちょっと大きいかな)             ナナカマドの実も熟れて、鳥居峠付近

  
                  きれいに払われた登山道、鳥居峠-小沼間

  
 長七郎山分岐付近から地蔵岳               同、大沼

  
 同、黒檜山(奥)、駒ヶ岳(手前)             歩道がすっかり整備された小沼駐車場付近

  
 アキノキリンソウ                       赤城温泉方面通行止め、八丁峠

 この辺一帯は整備され、真新しい柵や歩道が人目を引く。車道を八丁峠まで歩く、ここで赤城温泉方面は通行止めとなっている、理由は書いてないが道路決壊であろう。右手に入り、階段を上がる、小沼は何時の間にか雲の中、道端に咲く、マツムシソウ、ノコンギク、ヤマラッキョウ、トリカブトを撮りながら山頂へ、9:06。小沼方面から流れてくる霧に、誰もいない山頂のアンテナが見え隠れ、ケーブル駅に住み着いた土鳩がガサゴソ、曇天下の山頂には眺望はなく、危険のレッテルを貼られた展望台に物悲しさを感じた。

 付近に沢山自生していたトリカブトの花を撮ろうと山頂をウロウロしたが、点々と見られる程度で期待はずれだった。お陰で歩くことのない、アンテナ群の隅々まで見て歩いた、多分防犯ビデオに写っているだろうな、変なオッさんが1人、9:45山頂を下る。
  
 ヤマラッキョウ                        リンドウ

  
  地蔵岳山頂                         このまま朽ち果てるのだろうか、ロープウエイ山頂駅

  
  マツムシソウ                        トリカブト

  
 地蔵岳山頂から9本のアンテナ群、左TBS、右国土交通省     NHKと群馬県防災無線

  
 イタドリの紅葉                        アンテナ群の谷間に祠が

 潅木の中の急坂を下ると、肩のような場所に出て上空が明るくなる、真っ赤な実をつけたナナカマドが十数本、枝を低く伸ばしている樹形、鳥居峠付近とは対照的で面白い。間もなく牧場の有刺鉄線に沿って進み、路上に下る、10:10。新坂平の近く、見晴下のバス停隣である。ここから、路上を歩いて、沼尻に出て、黒檜山まで大沼湖畔を歩く。車で走ってしまっては目につきにくい路肩の植物、真っ白いユウガギク、サラシナショウマの花、真っ黄色のアキノキリンソウ、キオンが、連続する。高速走行できない凸凹施工した道路、山靴で歩いては平坦な道の感覚しかない。

 県道から大沼周回道路に入り、大量の廃棄物の野焼きの光景を見た。野焼きは、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」及び「群馬県の生活環境を保全する条例」で禁じられている、のですよ。沼尻を通過しても、立ちのぼるのろしのような黒煙、気にしつつ湖畔で小休止。色づきはじめた湖畔のカエデの美しさを汚さないで欲しい。
  
  ナナカマドの実                        見晴下の地蔵登山口

  
  路上を歩く、正面に地蔵岳                歩きでは気にならない路上の凸凹

  
  ユウガギク                         サラシナショウマ

  
 湖畔から黒檜山                       沼尾川はここから・・・

  
 のろし? 林中で廃棄物の野焼きをしてました。     色づいたカエデ、後は黒檜山

  
  赤くなったカエデの葉っぱ、後は黒檜山         マダ、マダラな紅葉

 周回道路もキャンプ場を過ぎると、間もなく北面道路に出る、ここに黒檜山の登山口がある、11:10着。標高差450m、1.1kmと道標にある。ゴロゴロした岩の間を急登すること10分ほど、猫岩と標記された大沼が眼下に展望できる場所に出て尾根に取り付く。時々見える大沼、駒ヶ岳方面の景色に一息入れながら、30分ほど進んだ所で20人ほどの下山してくるGrに会う。続いて山頂に向う大勢の若い人たち、先に出させてもらって間もなく、二度目の雨が降ってきた。雨具をつけて黒檜山山頂へ、12:03着。一休みしていると、団体さんがやって来た、東京の福祉を学ぶ36人の学生と引率の方たちとか、今回は“耐える、がテーマの教育だ”と先生が言っていた。雨の山頂、早々に下山する、12:13。
  
 黒檜山登山口                        猫岩から小鳥島方向を撮る

  
 雨の黒檜山山頂                      黒檜大神

 12:16、花見が原の道と分かれて、駒ヶ岳方面に下る。色づき始めたシロヤシオの葉、雨も小降りになったところで、木陰で昼食。流れる雲に、駒ヶ岳は出たり隠れたり、12,13分休んで腰をあげる。鞍部まで木の階段が連続する、中間で小高いピークを越え大タルミへと下る。登り返すと間もなく林中で大勢の人声、中学生ぐらいだろうか、点呼をとっていた、「1」、「2」、「3」、・・・・・・・・「38」、前に出て駒ヶ岳山頂着、12:53。雨具をとって、あとは降ったら降った時、また着ればよい。
  
 花見が原分岐付近から駒ヶ岳              色づきはじめたシロヤシオ

  
  これもシロヤシオ、後は駒ヶ岳             駒ヶ岳山頂

 ここからは、低い笹の間をしばらく進む、はいていたのは綿製のズボン、露を含んでたちまちびっしょり、もうあとの祭り。13:02、稜線とわかれて鉄の階段を下り、木の階段を下り、右へ左へ蛇行しながら下る。車の音が聞こえてくると、間もなく道路へでる、駒ヶ岳の登山口である、13:22着。
  
  鉄と木製の階段を下り                  登山口へ

 静まり返った霧の漂う覚満淵、こころなしかクサモミジが進んでいるよう、気の早いレンゲツツジの一枝、もう真っ赤っか。スカッと見える覚満淵、これも良いけれど、視界不良の湿原も幻想的でこれまた楽しい。木道を足早に通り抜け、鳥居峠へ13:47着、これで今朝雨宿りしたポイントまで戻った。
  
              霧の垂れこめた覚満淵、多少クサモミジの兆しが・・・・

  
 なぜか、レンゲツツジの一枝のみ赤く           マルバダケブキ?(葉が見当たりませんでした)

  
 鳥居峠から覚満淵                      ダイモンジソウ、長いケーブルカー跡の階段壁で

 視界不良の長い階段、14:03土砂崩れの沢を抜けて、14:29利平茶屋森林公園着。本日の山行を終えた、総所要時間は、7時間13分であった。曇天下で眺望がなかったのは残念だけど、秋の気配、この目で見たことに意義があるだろう。「♪♪、小さい秋、小さい秋、小さい秋、見つけた、♪♪」

  
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