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駒ヶ岳・黒檜山(赤城山)
  
山行日
    2005年2月21日   晴れ   単独

コース 詳細はこちら
    大洞駐車場→駒ケ岳・黒桧山登山口→駒ケ岳→黒桧山→猫岩→黒桧山登山口→大洞駐車場

 今年の赤城山は例年になく雪が多く、それも年が明けて1月中旬過ぎからドカッと降った。吹雪かれてコース変更したり、大洞で待機したが恐ろしくなって止めてしまったりして、なかなか良いチャンスがなかった。今日の予報では午前中は晴れるかな、というところで風が強く読みにくい天気図であった。5時頃家を出て、箕輪まで道路はドライ、路肩の積雪から、安全をみてここでチェーン装着、露出した舗装も大分あったが白樺牧場に到着。鍬柄山に日が差し、上空は青空、標識の温度は−10℃を示していた。地蔵岳の登山口で車を止めチェック、雪もしまっているので、こうなると目指すは黒桧山である。

 アイゼンをつけて大洞駐車場6:57出発、登山口の路肩には、踏み固められた靴跡があるではないか。積雪は80cm前後のようだ、昨日歩いた足跡がはっきりと残っている、これをトレースして行けばルートは問題ない、有難いことだ。アイゼンの効きもバッチリ、所々に踏み込んだ跡はあるが、適当に表面が凍結していて夏道より歩きやすい。20分ほど歩いて、視界の開けたところで写真を撮ろうとしたら、ズボッ、深い、腰まで入ってしまった。
  
    覚満淵、小地蔵岳                     地蔵岳

 踏み跡は樹木を避けるようにしてついているが、時々枝に引っかかる、このことを除いたら直線的だし言うことなしだ。雪に埋もれた鉄梯子の脇を抜け、7:35稜線に出る。ベンチがあってよく休憩するポイントである、1mから2mほどの積雪で、高い位置から見ているせいか、広々として情景が全く違う。枝をかぶって見通せなかった遠くの山々が兎に角よく見える。南方向には薄い雲があって、ちょっと霞んで見えるが、富士山、八ヶ岳を遠望する。赤岳は見当つくが、地蔵岳の方向に長く伸び、右端が蓼科にしては長すぎる、どこが見えているのだろう、浅間山近くまでなびいている、美ヶ原? 赤岳より高く見える、どこだろう。

 ちょっと進むと見慣れない光景が目に入り止まる、また1枚。4,5mの風が時々吹く、カメラを素手で持つのが痛いほど。東に目線を移すと、桐生の低い山並み折り重なり、朝日を受けて透けているように見える、光のいたずらか。そして袈裟丸が連なり駒ケ岳の東斜面で隠れる。その際に男体山が少し顔を出す。足元から遠望する光景、どれも新鮮に映り足が止まりがち、7:50駒ケ岳山頂着。
  
稜線に出た所から駒ケ岳方向                浅間山遠望

  
 荒山、地蔵岳八ヶ岳遠望、地蔵岳の左に見える山?   大沼の左上に富士山

  
      四阿山                      駒ケ岳、黒桧山(左)

  
 カモシカの足跡の残るピーク                袈裟丸連峰、左に少し見えるのは男体山

 山頂は、南から東は開けて潅木の中にあり、眺望はあまりよくないが、今日は、西に凍結した大沼が眼下に、外輪山、鈴ケ岳、遠方に上信越国境の山々が連なる、そして黒桧山がズシンと構える。360度オープン、良い景色だ。
  
 駒ケ岳の山頂部                      駒ケ岳山頂から長七郎山方向

  
 同じく、地蔵岳                       同じく、大沼と鈴ケ岳、遠方に草津白根、上越国境の山

 ここから北西へ急降下する、丸太の階段の組まれた場所だ、丸太は雪の下、6本アイゼンでスイスイ下る。上り返して、夏道は東側を巻いて大タルミへ下るが、稜線伝いに進み上越の山並みを見る。谷川連峰が手に取るように眺められる。わき見して、時々枝に引っかかる、ザックを、帽子を、手袋を。8:32、花見ケ原キャンプ場からのルートに合流、踏み跡はなかったが東方向のビューポイントを往復。
  
                               谷川連峰展望

  
  ここは吹き溜まり、案内板の前が夏道、後ろが黒桧山    富士山遠望、若干ハッキリ見えてきた

  
 地蔵岳、位置的に荒山が隠れた               鍬柄山、鈴ケ岳、遠くに浅間山

  
  地蔵岳、小沼・大沼両方見える           花見ケ原方面からの道に合流

 燦燦と陽を浴びて、霧氷が輝く、日光白根が雄姿を誇る、眼下の湖沼も大きく目を開ける、見入る光景に飽きはない。埋もれた黒桧大神に一礼、山頂へ向かう。
  
 日差しを浴びて輝く霧氷                 日光白根山全容

  
  袈裟丸連峰と男体山                   一段と高くから小沼を

  
   黒桧大神                           日光白根山と皇海山

 8:52、赤城山最高峰、黒桧山1827.6m着、中央の石積は雪の下、踏み跡の沢山残る白い台地となっていた。そのまま北側のビューポイントへ進む、霧氷の残る潅木の間を抜ける、時々眺望に気をとられクマザワやツツジに踏み込む。浅間山から袈裟丸まで、グルッと何の障害物もなく、一望できる絶好のポイントだ。今日は尾瀬方面もクッキリしている、至仏山、その右手に景鶴山が頭を出し、アヤメ平、そして双耳峰の燧ケ岳、更に会津駒ケ岳まで綺麗に見えている、キレーイ。山頂に戻って朝食、景色にのまれて食事を忘れていた、腹減った、非常食を除いて全部食べつくした。仕上げは、雪をがぶついて水代わり、気温も上がったのかな、寒さを感じない、9:25ビユティフル山頂を後にする。
  
 黒桧山山頂                         前武尊、至仏山、景鶴山、アヤメ平、燧ケ岳、会津駒ケ岳

  
 谷川連峰                            上州武尊山、右が至仏山

  
 黒桧山山頂付近、北側から                浅間山遠望と鈴ケ岳、ズームアップ

  
 ここがビューポイント、上州武尊山〜会津駒ケ岳展望    赤城山西半分展望というところかな


  日光白根山付近全容、カッコいいですね。

  
  こんな景色も、黒桧山西斜面と地蔵岳(低いね)    皇海山(左)、袈裟丸連峰、中間に男体山、と霧氷


 白根山〜袈裟丸山一望、これは1枚ものです、トリミングしてます

  
                 この2枚も黒桧山山頂付近、北側から

  
                   霧氷、一昨日できたものだと思います

 V字に窪んだ登山道が雪でふさがれ、歩きやすいこと、でもわき見は禁物。2/3ほど下った所で、本日最初の方2名と会う、たくましい女性達だ、急坂をグイグイ上って行く、若さかな。こちらは、足元と眼下の光景に、止まりつ、止まりつだ。猫岩から大沼を見下ろす、雪原となった大沼に、色とりどりのカタツムリ(ワカサギつり用簡易テント)が集団をなす、ワカサギの回遊するポイントかな。今年からスケートもなくなってしまって、赤城山も原始の山に戻りつつあるのだろうか、ほどほどの賑わいを見せた方が個人的には良いと思うが、10:03道路、大洞駐車場10:20着。
  
 私、こういう構図が好みです、背景は谷川連峰、下は利根川   大分下りました、右は雪庇、下は深ーい

  
 小鳥島を真下に、猫岩付近から              同じく、駒ケ岳西斜面、ここを真っ直ぐ下りたいな、いつか

  
  枝間から浅間山                      ここが猫岩です

 総所要時間は、3時間23分で、時間的には夏山とあまり変わらなかったようだ。今日のような天気ならば、軽装でアイゼンつけて、楽しく遊べるのだが、山の天気は甘くはない。吹雪の恐ろしさに逃げ帰ったのは、1ヶ月前のこと。三寒四温とひとが言うのは今の季節でしょうか、春の待ち遠しいこのごろ、いつまでも楽しい山歩きを続けたいものだ。今日は好天に恵まれて、楽しかった。

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