★気ままな男の山歩きHOME 山行記録(日付順 ) 山行記録(山域別) 走れ!“忠治”★ sub3-199 袈裟丸山(前袈裟丸山1878.2m、後袈裟丸山1908m) |
山行日 2005年5月16日 晴れ 単独 コース 折場登山口→(弓の手コース)→賽ノ河原→小丸山→前袈裟丸山→八反張→後袈裟丸山→八反張→前袈裟丸山 →小丸山→賽ノ河原→折場登山口 知人に頼まれて、袈裟丸山のシロヤシオの下見に、と思い出かける。東村沢入(そうり)から舗装された林道を走り、折場登山口で支度はしたものの、出発を躊躇する。時々車が揺れるほど風が強いのである、おまけに寒い、誰か連れがこないかな。一旦脱いだメッシュのジャンパーとヤッケを着て、決心、出発5:15。雑木林の中の丸太の階段を上がると間もなく、ヤシオツツジの花びらが点々と落ちていた。しかし、見上げても形跡はない、すると今度は満開のミツバツツジが現れる、それで納得、自然に散ったのだと。 稜線に出て見渡すと、小さな隣尾根の岩場がピンクに染まっていた、あれ、まだ見られるかな、と。すると稜線に、膨らみかけたシロヤシオ、続いてグシャグシャになったアカヤシオが目に入る。シロヤシオは駄目だ、アカヤシオが見られるな、天辺に日の差した前袈裟丸を見上げながら、「ヨッシ!」と、やっと気合が入ってきた感じ。登山道は、再び樹林帯に入り、しばらくすると正面から朝日を受け、平坦な場所に出る。つつじ平と称する、アカヤシオ、シロヤシオ、ミツバツツジ、レンゲツツジ、コメツツジの群生地に入る。展望台に上がり、山並と点々と群落を作るヤシオツツジを見ながら、自然の観賞に耽る、6:00展望台着。 折場登山口 登山口付近ではミツバツツジが満開 稜線の低い笹の原に咲くフデリンドウ(帰路撮る) 稜線を振向けば、正面に赤城山 雑木林の中に、点々とアカヤシオツツジ、枝間から目指す袈裟丸山の峰 雑木林の中に、点々とアカヤシオツツジ、枝間から目指す袈裟丸山の峰 赤城山を背にヤシオツツジ 展望台から赤城山全貌 袈裟丸連峰、左から前、後、中、奥、最高点と並ぶ 登山道沿いのヤシオツツジ この賽ノ河原は極めて宗教的な場所だとか、案内板には、“その昔、弘法大師が夜この地を通ると赤鬼青鬼に責められながら、子供達が石を積み上げているのをみて三夜看経(カンキ)して済渡(サイド)したと云われています。今でも子供の新仏を出した人が、ここで石を積むとその子供に会えると云われています”、と書かれていた、小恐山というところかな。異様と思えば異様、しかし、子供を亡くされた親の気持ちを和らげられれば、石もまた大きな役ですね。 ここからが、ヤシオツツジの見所である、風と冷害は別として、多少蕾が残っている。ヤブに分け入って、首をひねりながら、地べたに膝を着いて、結果は別として、傑作を狙う。自然木には己の意思は通じない、いたずらに回数を増やすだけ、でも集中する楽しさはこの上ないものである。 賽ノ河原、塔ノ沢方面のルートが合流 一番西側の積み石 ヤブに分け入り群落でショット ヤブに分け入り群落でショット アップでショット、この辺は霜にやられてまして、帰路は無残でした、真っ茶色でヨレヨレ ヤブのショットは続く まだ続く 赤城山を背に1ショット ここは、ヤシオのトンネルを歩きます しばらく、ヤシオツツジと4ツに組合い、ここを抜けると、カラマツの美林が待っている。芽吹いた林は明るく、樹床が芝生のようで、奥にヤシオツツジがポツンと一株、残したのか残ったのか、何か問い掛けているかのように、目線を奪う。そして、第2ラウンド開始の合図だ、次から次と挑んでくる、負けじと撮りまくる、コースタイムなんてものはない。 カラマツ人工林の芽吹きですが、樹床が芝生のようでした 奥にヤシオツツジが一株、残したのか残ったのか 南側に群落が移ります こんな光景も 青空に映えるアカヤシオツツジ、ここまで来ると蕾も少々 真中の柱は自動観測装置とか 再びヤブへ入ってショット 意もなく美しさに撮りまくる こんな感じもいいんじゃナイン 小枝の透けて見えるのも良い感じ 言われて気付くピンクの斜面 ここも真中が登山道です ダンダンとヤシオツツジが疎らになると・・・ 男体山が現れます 袈裟丸連峰も大分近づきました ド真ん中に霊峰富士が見えてます(薄いのですが) 赤城山、南アルプス、八ヶ岳も遠望できました この辺まで来ますと、道の端には3〜5cmの霜柱 水溜りには薄氷がはってました 時間を忘れ、全てを忘れ、気が付くと小丸山のわずか手前だった、ひと登りして山頂に立つ、待ち受けるは絶景、7:00小丸山山頂1676m着。袈裟丸山の連峰、切り立った前袈裟丸山、後、中、奥、最高峰が並び、皇海山、鋸11峰、日光白根山、庚申山へと連なる。そして、男体山が、左に黒桧岳、社山、右に半月山を従えて、ズシーンと大きくアグラをかいている。更に前日光の山、薬師、夕日、地蔵、横根山へと続く。眼下には深い唐風呂川の谷、圧巻である。ここから見る鋸山は、文字通りノコギリだ。 ここから、少し下り間もなく、黄色いカマボコ型の小さい避難小屋のある、平坦な場所に出る7:15、シラカバの点在する美林の中だ。水場も5分ほどだとか、皇海山方面に縦走をする人には絶好の施設だろう。覗いてみたら、意外に綺麗だった、ヤカン、防寒着など等あり、3,4人ならゆったり寝られそうだ、付近にはトイレもある。 小丸山山頂から、皇海山、鋸11峰、白根山、庚申山 鋸11峰、白根山、庚申山のアップ 左から前、後、中袈裟丸山 男体山、左には黒桧岳、社山、右には半月山 小丸山を少し下ると、ヤシオツツジもこれまで シラカバ幼木が林立する、平坦地にカマボコ型の避難小屋 シラカバ幼木の背景に前袈裟丸山 避難小屋から次のピーク付近から小丸山、全体がピンクに染まって・・・ 笹原の中を緩やかに登って行くと、シラカバの幼木の美しい樹林を抜ける、新芽はまだ吹いてない。そこを通り間もなく、コメツガの樹林帯に入り、トラロープの張られた急登が続く。右手は、ガレた沢のようだ、時々樹間から、袈裟丸の連峰、皇海山、日光白根、鋸山、庚申山が望め、一時の休息を得る。見下ろせば、小丸山から賽ノ河原にかけての緩やかな起伏、全体をピンクに染めたアカヤシオツツジの存在、まさにこの山の春だ。わずかに雪の残る樹林帯を抜けると、笹の緩やかな斜面となり、一等三角点のある前袈裟丸山1878.2mの山頂である、8:00着。 いよいよ最後の登り、シラビソとコメツガの樹林帯、背景は男体山 呼吸が乱れたら振り向いて・・・ 日光白根山がクッキリとコメツガの樹間に アップで一枚、皇海山、鋸山、日光白根山 赤城山、これもデカイ山 筑波山遠望、真中です 男体山を樹間から、堂々とした雄姿を映す 樹間の男体山、枯れ木、針葉樹、落葉樹のバランスにショット 山頂付近から赤城山全貌 直下から、後、中、奥袈裟丸山 前袈裟丸山山頂1878.2m 山頂には一等三角点があります 南と東の眺望はとれるが、北西はコメツガの樹林帯である。東側端からは遠く富士山、南アルプス、八ツ岳を遠望、また南には谷を隔てて、赤城山がズッシリと構えていた。ここから北西に下ると眺望が開け、正面に後袈裟丸山、左に、新たに雪を頂いた、上州武尊山、至仏山が顔を出した。袈裟丸の連峰、皇海山、日光白根、鋸山、庚申山、男体山が望め、大きな谷を隔てた見事な景観をなしていた。 残雪が樹林帯の中に見えます 左が後袈裟丸山1908m、丸い頭が皇海山、白いのが日光白根山 皇海山、鋸山、日光白根山、手前の尾根が小法師尾根 男体山の左に太郎山の山頂部が見えてきました 皇海山、鋸山、日光白根山、立ち枯れの木をアクセントに 後袈裟丸山左に至仏山、新たな降雪かな、真っ白だ 本日のゴールが近づきました、鞍部の向こうは後袈裟丸山 稜線の真正面から後袈裟丸山 そして鞍部にさしかかる、折場登山口、前袈裟丸山山頂と、通行禁止の立て札があった。しかし、これは数年(?)変わってないような気がする。一般的には、調査しても、通行可である。ただし、危険な箇所であることは確か、慎重に渡るべし。ここを通過して、急な笹道で一汗かくと後袈裟丸山山頂1908mである、8:37着。 安心するのは早い、難所(?)が待ち受けます、八反張、慎重に行きましょう。左前袈裟丸側から、右鞍部から後袈裟丸寄り 後袈裟丸山の標高は前袈裟丸山より高いが三角点はない、道標、案内板と狭い山頂に豊富だ。樹木が枯れて、視界も良くなった、男体山、赤城山の展望は美しい。男体山は、ここまで来ると、太郎山、大真名子山、小真名子山も少し顔を見せる、愛嬌かな。ここから北へは、中袈裟丸山1903m、奥袈裟丸山1957.9m(三角点あり)、袈裟丸山最高峰1961mへと続き、法師山1940mから六林班峠を経て、鋸山、皇海山・・・と栃木・群馬県境に沿って足尾山塊が連なる。 山頂直下から男体山、従えるは左に黒桧岳、社山、右に半月山 後袈裟丸山山頂から前袈裟丸山 後袈裟丸山山頂にある案内図、いずれの登山口も群馬県勢多郡東村 ここまで相当ゆっくり来たつもりだが、後続の人は見えない、9:00帰路につく。前袈裟丸山9:27、避難小屋10:08、小丸山10:20、賽ノ河原分岐点11:12、折場登山口11:47で山行を終えた。総所要時間は、6時間32分であった。復路前袈裟丸の北斜面で夫婦に会い、次々と30人から40人会ったようだ。平日であるが、アカヤシオの開花に合わせて来ているようだ。それから、復路、後袈裟丸側の鞍部まで、コチコチの地面が表面だけ融けて滑りやすかったことを記しておく。また、参考ですが、後袈裟丸山〜袈裟丸最高峰までの山行を、以下にURLをあげておきます、ご覧下さい。 2002年10月17日 の単独行です。 |
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