気ままな男の山歩きHOME  山行記録(日付順 )  山行記録(山域別)  走れ!“忠治”
sub3-210
北鎮岳(表大雪)
山行日
    2005年7月16日  曇り一時雨   単独

コース
    層雲狭からロープウエイ&リフトを乗り継いで七合目まで行き
    七合目登山口→黒岳→黒岳石室→(雲ノ平)→北鎮分岐→北鎮岳→北鎮分岐→(雲ノ平)→黒岳石室→黒岳→七合目登山口
    七合目からリフト&ロープウエイを乗り継いで層雲狭に戻る

 5時30分発のロープウエイに乗り、七合目登山口発6:03、天気上々かな、と思いきや、ガスってしまい、黒岳山頂に着いたときには何も見えなかった。黒岳山頂までのコースには、所々に雪が残り、グシャグシャであった。花の種類は多く、どちらかというと草原に似合う花たちが多い。初めてこのルートを歩いた時に見つけたクロユリが、元気に花を咲かせていたのは感激だった、7:14黒岳山頂1984m着。
  
 ロープウエイとリフトを乗り継いで七合目へ、正面黒岳     七合目登山口

  
 登山道には所々で残雪あり                サンカヨウ

  
 ショウジョウバカマ                      ○○ハタザオ?

  
 エゾノハクサンイチゲ、赤はハクサンチドリ        ウコンウツギ

  
 クロユリ                           チシマヒョウタンボク

  
 エゾキンバイソウ                      カラマツソウ

  
 チシマニンジン(シラネニンジン)             まねき岩

 黒岳山頂から見ていると、凌雲岳の裾がやっと見える程度で、天気はくずれる傾向にあった。黒岳から岩場の植物を見ながら下ると、平坦になった所に大きな残雪があり、解けたところから開花が進むことでしょう。雪上を抜けると、高山植物の大群落が開ける、キバナシャクナゲ、チングルマ、エゾノツガザクラ、エゾコザクラなどなど群落をつくる、北海道のこの地の特長でしょう、行き交う本州からの団体さん、しきりにカメラを向け、花々の容姿と山姿を写真に収めていた、石室7:49、お鉢平展望台8:35。しばらく、以下の大雪山の高山植物をご覧下さい。
  
 黒岳山頂は雲の中                           チシマギキョウ

  
 エゾツツジ                           エゾツツジ、アップで

  
 タカネオミナエシ、赤はエゾツツジ            マルバシモツケ

  
 イワブクロとミヤマキンバイ(黄色)             コマクサ、小さいけれど個体数多し

ミネズオウ
    

  

コマクサ
  

チングルマ
  

  

エゾコザクラ
  

  

エゾノツガザクラ
  

  

  

  

  
                                       後は黒岳(帰路写す)
キバナシャクナゲ
  

  

  
 復路撮影                            復路撮影

  
 チシマヒメイワタデ                      ミヤマキンバイ

  
 イワヒゲ                            イワヒゲの群落

 霧の中、延長150mほどの急斜面の雪渓を上がると、お鉢平展望台となっていたが、全く視界なく風強し、風に乗ってかひとの声だけが聞こえる、雨がポツポツやってきた。カッパを着けて、岩礫の道を登る、ルートは岩にペイントマークされているので心配ない。2001年秋に妻と歩いた時も同じ様な状態で、北鎮岳の山頂を踏まず、中岳温泉に下り、姿見平に出た。今日は、雨は大したことないのだが、大粒の霧と風に悩まされる、9:05北鎮分岐着。2人休憩中で、思案中のようだった、私は躊躇することなく、山頂目指して足を進めた。ルートをイメージとして頭の中に入れてきたが、現実はまるで方向が判らない。しかし、踏み跡はしっかりしているので助かった、9:19北鎮岳2244m山頂着、分岐点からたったの15分だった。北海道の山岳標高第2のポイントを踏んだ、残念なのは全く視界のきかないことだ。4,5人続いて到着。岩陰に腰をおろすが、どうにも仕方ない、9:35下山する。
  
 北鎮分岐                        北鎮岳2244m山頂

 分岐点まで戻ると、やはり数人いて迷っている様子だった。口々に、「天気は午後荒れる」と、このままお鉢をめぐっても、ただ歩くだけでは、何の意味も無い。通って来た大きな雪渓を下るのも不安がある、若い3人グループは「戻った方が良い」、と私に勧める。結論は、彼らの言うことを聞いて、戻ることにした。時間的には、十二分にある、雪渓も何とかなるでしょう。

分岐点から下り、緩やかになると、お鉢平展望台が近い。風もやみ、お鉢平がうっすら見えてきたではないか。岩上にそわりこんで、状況をうかがう、展望台で、北海岳が見えてきたところで、雪渓を下る。時間的な流れなのでしょう、大勢雪渓を登ってくる。雪渓は、心配事にあらず、楽々下ってしまった、視界が無い不安は気分的に大きいものだ、再び花々に別れを告げながら、花園を歩く、石室に着くまでに30人は、前に行ったろう、石室11:03着。
  
                          お鉢平が見えてきた

  
   お鉢平が見えてきた                   お鉢平展望台


 上の写真をつなぎ合わせると・・・・・・、お鉢平展望台付近


上の写真をつなぎ合わせると・・・・・・、お鉢平展望台付近


上の写真をつなぎ合わせると・・・・・・・、お鉢平展望台付近


お鉢平展望台付近から東方向、左から凌雲岳、桂月岳、黒岳、烏帽子岳

  
                     黒岳方面は、ここから大きな雪渓を下る

  
 凌雲岳                             北海岳


 烏帽子岳、北海岳、間宮岳方面

  
  北鎮岳が見えてきました                   烏帽子岳


  北海岳方面、黒岳石室近し


  
踏み跡の見える雪渓、上がお鉢平展望台          烏帽子岳


 桂月岳、黒岳、烏帽子岳

  
 凌雲岳                            北鎮岳

  
 北鎮岳、凌雲岳                        北海岳とイワブクロ

 石室で小休止、腰をおとした年輩者を含む五人集が向った、足元を見ながら必至に前の方についているようだった。そこには、景色を見る、花を見る余裕は無いかも知れない、でもついてくる気力には頭が下がる。いずれ、私も老いるだろう、その時どうしているだろうか、あの方のように一歩一歩前進したいものよ。頑張ってね、見知らぬご老体。

 黒岳山頂から西方向、左から白雲岳(?)、北海岳、真中が旭岳(?)、北鎮岳、凌雲岳、桂月岳

  
 黒岳山頂部(石室寄りから)                 まねき岩、帰りは見返り岩となりにけり

 12:00黒岳山頂着、西方向に白雲岳(?)、北海岳、旭岳(?)、北鎮岳、凌雲岳、桂月岳の山々、今度来る時は、晴れてくれ。それまで、お鉢めぐりは、おあずけとしよう。30人ほどが、休憩する山頂を抜けて、13:03七合目着、本日の山行を終了した。総所要時間は、丁度7時間だった。北鎮分岐の判断が良かったのか、悪かったのか、それはわからない。楽しめる山行、を前提とすれば、これで良かった、ということにしよう、決して悔いることは無いだろう。


気ままな男の山歩きHOME  山行記録(日付順 )  山行記録(山域別)  走れ!“忠治”