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白毛門・笠ケ岳・朝日岳
山行日
    2005年8月5日   晴れtリ曇ったり   単独

コース 詳細はこちら
    白毛門・朝日岳登山口→松ノ木沢ノ頭→白毛門→笠ケ岳→朝日岳→ジャンクションピーク→朝日岳→笠ケ岳→
    白毛門→松ノ木沢ノ頭→白毛門・朝日岳登山口

 先日掲示板に、毎度登場するSさんの「白毛門・・・・」の書き込みがあった。それを見て、「白毛門、行きターイ」、と無性に駆り立てる何かが働いた。夕立に気をつければ、天気はもちそうだ。一寝入りして、土合駅先の駐車場へ、続編の睡眠をとって、4:45スタートする。他に車が2台、1台は支度中、もう1台は出かけたようだ。東黒沢を渡り、白毛門・朝日岳への道標が2つ、いよいよ山間に入る。このルートは、ここの標高が約680m、白毛門が1720m、真北を向いて一気に標高差1000m強を登るキツイ勾配である。谷川岳から東に見える急峻な峰、一度は歩いてみたいと初めて朝日岳を踏んだのが10数年前、今回で3度目である。
  
 東黒沢を渡り最初の道標                   これが2つ目、ここから急坂となる

 ブナ、ナラ、桧の茂るしっとり感じる森、根っ子をまたぎ小木をつかんでよじ登る、出発して20分ほどで、枝間に谷川岳を見る。明るさを増し、高度が上がり、眺める谷川岳東壁の荒々しい姿が刻々と変化して行く、立ち止まって眺めるのが楽しい。5:47、桧の複雑に絡んだ大木の所に出る、天神平よりはまだ低そうだ、ちょっとした平坦な場所があり休憩ポイントのようだ。汗でタオルはビッショリ、絞ってまた首にかける、右手前方に目指す白毛門を見る、「あれだ!」
  
 登山道西側、枝間に谷川岳                 朝日だ差してきたようだ、中央雪渓はマチガ沢

  
 桧の根っ子をまたぎ急坂を登る              谷川岳ロープウエイ、天神平を臨む

  
 複雑に絡み合った桧の大株                目指す白毛門が右手に見える

 この尾根筋にも日が差し込んできた、谷川岳も輝きを増す。間もなくちょっと下って直に登り返す、一瞬体を軽く感じたがまた急坂が続く。いつの間にか根っ子から石ころに足元が変わっていた。6:30、樹林帯を抜けたのだろうか、潅木の道となり、西側の眺望が開ける。そして、露出した花崗岩に下がった鎖を伝って、ほどなく松ノ木沢ノ頭1484mに出る、6:40〜6:55、小休止。素晴らしい展望だ、谷川岳、白毛門。
  
  谷川岳、雪渓はマチガ沢                    谷川岳右に一ノ倉岳


 潅木の道になった所から、天神平〜谷川岳〜一ノ倉岳

  
  鎖場                             アカモノの実

  
 松ノ木沢ノ頭1484m                     標柱の隣に、にらみ合っているガマガエルとクワガタ


  松ノ木沢ノ頭から谷川岳東壁、マチガ沢、一ノ倉沢、幽ノ沢展望

  
  右手には白毛門の山頂部                白毛門と点在する大きな露岩

 松ノ木沢ノ頭から少し下がり、直に登り返す、若干勾配は緩く感じる。展望も利き、ウツボグサ、キンコウカ、コバイケイソウの花に、暑さも気分的に和らぐ。松ノ木沢ノ頭から見えた山頂手前の大きな岩場を通過し、白毛門の山頂直下に出る、7:38。左に笠ケ岳と朝日岳の山容、辿ってきた急坂の尾根を一望する。もう一息、クマザサと低木を抜け白毛門山頂着、7:46。
  
 白毛門山頂に近づく             大きな露岩付近を通過

  
  クマザサの明るい緑に覆われた山頂付近       どこでも見られるウツボグサですが、・・・・

  
  直下から白毛門山頂                   直下から谷川岳


  谷川岳から朝日岳まで撮ったのですが、上下に大きくズレてしまいまして、谷川岳付近のみ生かしました

  
 2つ目の鎖を登る                       間もなく、白毛門山頂、西側に谷川岳


    歩いて来た尾根筋

  
  谷川岳と3本の沢                     北側にこれから向う笠ケ岳と朝日岳

 トンボの飛び交う山頂で、谷川岳〜朝日岳を眺望する。歩いて来た尾根筋を見ると、土合の付近だろうか真南に建造物がぼんやり見える。標高差1000m超、水平距離にしたらたった2kmほど、大汗の成果を独り満喫する、7:56笠ケ岳へ向けて進む。

 正面に笠ケ岳を眺めながら、潅木の尾根を露払いしながら下る。鞍部の手前で、ぬれた小さい岩でスリップダウンして尻と左腕を打つ。「イテッ!」、尻を掴んで立ち止まる、腕からは血が汗を伝って流れる。尾骨は打ってない、臀部でよかった、腕の血はそのまま様子見、大したことはないだろう、2,3分で落ち着き歩き出す。小さいピークを越え、再び下って笠ケ岳直下の鞍部へ、8:12。笠ケ岳と朝日岳に続く峰々、様相を一変した白毛門の穏やかな姿を眺め、笠ケ岳最後の登りにつく。
  
  少し下ると斜面にキンコウカ                  白毛門も北側から見るとこんな形になる


  鞍部から笠ケ岳と朝日岳に続く峰々

  
鞍部から真北に笠ケ岳                    鞍部から白毛門の穏やかな姿

 鞍部からクマザサの間の岩礫の道を30分ほど歩き、8:48笠ケ岳山頂着。痛む腕と尻、腕は血が止まったが少し腫れてきた、尻はまともに岩に座ると痛いので、右に体重をかけて座る。大したことなくて良かった、このまま続行できるだろう。谷川岳もここまでくると大分霞んできた、蓬ヒュッテ、清水峠避難小屋がかろうじて見える程度、向う朝日岳方面は、時々陰るが視界は良好である、雷雲の兆しもない。立ち上がろうとしたら、後続の男性がやってきた。私の15分あと、5:00に出発したそうだ、時々後に見えていたが、ついに追いつかれた、鞍部からのペースが落ちたようだ。
  
 笠ケ岳山頂                         笠ケ岳山頂から谷川岳

  
   笠ケ岳山頂から朝日岳へ向う峰、真下に避難小屋     笠ケ岳山頂から白毛門


   笠ケ岳山頂から谷川岳トマの耳&オキの耳、一ノ倉岳、茂倉岳、武能岳、蓬峠

 ここから朝日岳まで、周辺の眺望を楽しみながら、小さいアップダウンを繰り返し朝日岳に向う。1/25000の地形図では、5,6ヶ所ピークが確認できる。真中辺に1934mのピークがあり、これを下ると植生がガラッと変わる。蛇紋岩質に変化しているからだろうか、谷川、尾瀬の典型的な植物、ホソバヒナウスユキソウが見られる。残念ながら花期は過ぎてしまっている。笠ケ岳に近い所では、アキノキリンソウ、ハクサンフウロなど、朝日岳に近づくと、色鮮やかなシモツケソウ、キンレイカ、ハクサンシャジン、イブキジャコウソウ、ウメハタザオ(?)などが見られた。
  
 朝日岳を目指してもう少し                    アキノキリンソウ、ハクサンフウロ

  
 あと、一つかな、二つかな                   キンレイカ(色は真っ黄色で美しいが臭いがきつい)

  
 まだ、あるな                         斜面は色とりどりの花が・・・・

  
この岩の上が朝日岳山頂                   シモツケソウ

  
 ハクサンシャジン                     同、アップ

  
 イブキジャコウソウ                      ウメハタザオ(と思う)

 10:02、朝日岳山頂1945.3m着、先客に会う。彼は、4時にヘッドランプを着けて出て、20分前に着いたとか。早い昼飯を食べ、短パンに替えたところへ、笠ケ岳で会った方が到着、これで3人。後から来た方とジャンクションピークまで往復、雲が出てきたので山頂をあとにする、11:05。
  
 朝日岳山頂                          朝日岳山頂から新潟県側を撮る

  
 山頂東の岩場から山頂部を撮る              北側の湿原で、キンコウカ

  
 同、アップ                           木道を歩くと宝川への道を右に

  
 タテヤマリンドウ                       池塘に残雪も

 復路、笠ケ岳11:59、小休止、鞍部12:20、白ケ門12:48、小休止、ここで折り返すひと2人、松ノ木沢の頭13:36、白毛門・朝日岳登山口着15:10で朝日岳山行を終えた。総所要時間は、10時間25分であった。打った尻&腕は、歩いている範囲では多少痛む程度だった、座るのにちょっと苦労ね・・・・・・・。でも、この白毛門・笠ケ岳・朝日岳ルートは、長い、急坂ですが、西側の谷川岳を眺めるだけで満足できる。参考ですが、朝日岳から清水峠へ出て、登山口まで戻りますと、2時間ほど延びるようです。健脚の方でしたら、日帰り一周が可能なようです。


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