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荒山(赤城山)
山行日
    2004年12月30日   晴れ時々曇り   単独

コース  詳細はこちら
    赤城神社550m(三夜沢)→櫃石(ひついし)→荒山分岐→避難小屋(上)→荒山1571.9m→荒山高原→避難小屋(下)→
    荒山分岐→櫃石分岐→赤城神社(三夜沢)

 昨日は、太平洋岸を低気圧が通過し、平野部も雪がちらついた。今朝は青空、早速赤城山へ向かう。黒檜山・駒ケ岳を一回りと思ったが、山に近づくにつれ、黒檜山に雲がかかり、長七郎山にも、そして地蔵岳も隠れてしまった。大胡からR353へ入る、路面は所々で凍結、状況からして、三夜沢の赤城神社から荒山を往復にコース変更、8:05駐車場を出発。

 3cmほど積もった境内を通り、三夜沢のブナを見て櫃石への道に入る。落ち葉の上に中途半端に積もった雪は、石ころが見えず歩きにくい。イノシシが出没したような、落ち葉をかき散らした跡があちこちに、登山道に沿った足跡も無数。8:46、道は二つに分かれ、左は櫃石へ、右は尾根を巻いて荒山へ向かう。歩き出して1時間弱、1枚脱ぎ、もう1枚脱ぎ、櫃石に着くころには、長袖にベストとなってしまった、8:58山奥の史跡櫃石着。ここから少しの間道らしい道がない、笹の雪を払いながら、尾根の中心部を通り、先ほど分かれた登山道に出る。しばらく進むと、赤城温泉からの道と合わさる、9:18、上空には薄い雪雲がかかり、風に粉雪が舞う。ザックカバーつけ、ヤッケを羽織る、手袋も軍手から毛糸に、高度が上がり冷え込んできたようだ。9:57大洞バス停8.5km、赤城温泉3.1kmの道標通過。
  
 三夜沢の赤城神社                     ブナの大木

  
 笹の雪を払いながら進む                  山奥の史跡、櫃石(ぐんま県埋蔵文化財調査事業団のHP参照)

  
 赤城温泉の道と合流し道は広く明白に          道標、赤城山大洞バス停8.5km

  
 鹿の足跡                          大きな岩石の脇から荒山直行ルートへ

 ここから正面のピークを西側に巻いて、小さい沢に出て、荒山への直行ルートが右手に分岐する、荒山まで1.3kmという道標あり。復路は下の避難小屋から下ってここで一周ということになる。ルートは、つつじの群落の間を急登する、樹形からヤマツツジ、ミツバツツジ、コメツツジのようだ。低い笹の原を通る、強風に小雪と笹の共演を見ているようだった。低木を抜け急に視界が開ける、南方向は天気が回復し、眼下に前橋の街、そして遠く真っ白い富士山の姿も見えた。再びつつじの群落に入り、まもなく上の避難小屋に着く、10:40。
  
        笹の原                     つつじの群落を通る

  
 富士山を遠望                       上の避難小屋(危険の張り紙)

 ここで道は十字路となっている、荒山山頂は真っ直ぐ0.7km進む。丸太の階段を上がり、潅木の間を進む、小枝が徐々に白さを増す、新たな着雪であろう。そのさまは満開の桜を見ているようだ。すぐに、見晴らしの良い岩場に出る、道を隔てた長七郎山から茶の木畑峠付近、荒山の東の尾根筋、雪雲の下にクッキリと姿を現していた。一休みして登りにかかる、前方に人の気配、ガサゴソと勢い良く接近する。立ち止まって見上げる、なんと、当掲示板に足跡を残すナナちゃんじゃないか。岩場に戻って、久々の会話、「荒山でバッタリあったのは二度目ですね」、「そう、下の小屋で・・・・」、コースの取り方から「今日は、もう一度会いますね」、赤城山の雪を待ち焦がれた二人のバッタリ談は続いた。
  
 小枝が白く                       段々白く

  
  岩場から荒山の東尾根                筑波山遠望

  
                       満開の桜の花のよう

  
                        いや、梅の花かな

 ナナちゃんと別れて一登り、荒山1571.9m山頂着、11:15。山頂は樹林帯の中だが、西の岩場からは鈴ケ岳、東側の草付からは地蔵岳、駒ケ岳、長七郎山、なぜか雪を頂いた山並みが私には非常に華やかに見えた。
  
    ここを抜けて                     祠の祀られた荒山山頂

  
  山頂から長七郎山方面                 同、鈴ケ岳方面

  
同、地蔵岳                           写真アップ

 西側の岩場を急降下すると、雪の残る低木と着雪したつつじ、これも大きい繭玉?と対照的で面白い。振り向けば荒山の山頂部、青空に小枝の微妙な茶系がかもし出す、やわらかな白さが映えて、足を釘付けにした。二人、続いてまた二人、青空に惹かれてこちらに向いたのだろうか、すれ違う。降下するにつれて、姿を変えていく鍋割山の表情、遠く浅間の山を眺めながら、荒山高原に着く、11:42。下を回りこんだナナちゃんの方が早く、手を上げて合図する、「早い・・・・」、「下りだけ・・・・」、と。そして箕輪の方向へ進んで行った、後ろ姿をシッケイして、1枚。
  
 繭玉?のよう                         振り向けば荒山は青空の下

  
                       近づく鍋割山、姿を変えていく

  
 荒山高原から鈴ケ岳、鍬柄山              同、荒山

  
 そして、ナナちゃんは箕輪の方へ            鍋割山の東尾根岩場

 荒山を巻いて南方向へ、11:53下の避難小屋、ここから東方向に緩やかに下り荒山直行ルートを合わせる12:12、大洞バス停8.5km道標12:18着。ここで南に方向を変え、赤城温泉への道を12:35分け、今朝通った櫃石の東下を巻き12:52櫃石の道と合流し、赤城神社を通り、13:20駐車場着。本日の山行を終えた、総所要時間は5時間15分であった。単純標高差1000m強、静かな雪道のウオーキング、ナナちゃんにも偶然会って、雪化粧した山並みと木々に感動するところが大きかった。
  
   赤城の山頂部も遠く                  日の光を浴びて白さを増すブナの樹皮

 このコースは、時間と距離からしてもつつじの咲くころまで、お勧めですね。見応えのあるコースですよ、杉、檜、カラマツといった人工林は麓の神社の付近だけ、落葉樹の森がほとんどです。


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