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赤雪山(足利の山)

山行日
    2004年12月24日   晴れ    単独

コース 詳細はこちら
    足利市松田町松山(P地点)→(林道松山線)→(ヤブコギ)→P387.9→P319→藤坂峠→P426→松田町分岐
    →(ヤブコギ)→P499→長石林道田沼・足利境界→赤雪山(620.6m)→P491→松田湖→松田川ダムふれあい広場
    →足利市松田町清水→馬打橋→P地点

 赤城山に雪が降るのを待っているのですが、暖冬ですかね、なかなかチャンスがなく、先週は大岩山(足利)へ、今週もまた、足利の山の散策となりました。今日は、どうせ歩くのなら、あまり歩いてないコースを、と足利市松田町から月谷町へ抜ける道へ右折して、馬打橋を渡り、道路わきに車を止め7:18出発。ここから入った理由は、ホタルの里が今どうなっているのだろうか、気になっていたからである。湿田の跡の草むらは、今朝の冷え込みで真っ白く霜がおりて、小さい水溜りに薄い氷がはっていた。7,8分でホタルの水路へ、パトロールをしているのだろうか、流れもほど良く、踏み込まれている様子もなく安心、林道へ戻った。

 時々沢を覘きながら、雑木と杉森の間の林道を登りつめ、8:00山間に踏み込む。この辺でもわずかな流れがあり、人工林にしては保水能力があるようだ。幹が20,30cmほど、木の間隔が大きく、きれいに枝打ちされているので、樹床にはシダ類が茂っている。10分ほど細い沢を歩くと、落葉樹に変わり、左右斜面が接近し、急登となる。斜面の間をまっすぐ稜線目指して登ること7,8分、関東ふれあいの道、浄因寺・名草巨石群コースの三角点とベンチのある、P387.9mに出る、8:20小休止。葉の落ちた枝間から、南に富士山、その右手に八ヶ岳が遠望できた。
  
  ホタルの飛び交った水路、来年もまた・・・       沢の上流もきれいな流れが

  
                      杉森の樹床には、葉が青々としたシダ類が茂っている

  
 稜線に出たところから富士山遠望(写真の真ん中、わかりますか?)    P387.9m、三角点とベンチあり

 南方向に足利の街、渡良瀬川を介して秩父方面の山並みが薄く霞む。小さいアップダウンが連続する、落葉樹から桧林へ、繰り返しながら北方向へ進む。時々見える周辺の山並みに、足を止めて納得、八ヶ岳連峰の赤岳もはっきり見えた、。陽だまりの林で、遅いのか早いのか、ヤマツツジの時ならぬ花を見つけた、数は少ないが目をひく。桧の林の樹床では、ヤブコウジの赤い実を沢山見つけた。ヤブコウジは、山林の日陰に育つ小さな常緑樹で秋に赤くなる実は、冬もそのままなので、観賞用としてもおなじみである。正月用に昔は、ハボタンと実をつけたヤブコウジ、ナンテン、松を植え込んで売っていたものだ。余談だが、千両、万両は今でも正月用に良く見かける。赤い実をつける百両(カラタチバナ)、一両(アリドウシ)という植物もあるらしい。P319を過ぎると、急下降し藤坂峠(約250m)へと下る、峠着9:09。藤坂峠は馬打峠の北側に位置する足利市の山間部を東西に結ぶ2つ目の道路である。
    
 眼下に足利西部の街                   西に松田川を介して深高山

  
 ヤブコウジ(十両)                     八ヶ岳遠望

  
   左が赤雪山、右がP426              藤坂峠

 ここからしばらくP426まで急な登りとなる、一汗かいた所で、ベンチのあるお休み所がある、9:23着。周辺は木が伐採されていて、なかなかの眺望が楽しめる。巨石群まで1.6km、浄因寺まで6.9kmの道標あり。富士山、八ヶ岳、南に見下ろす光景、東側の名草の最深部の集落が良く見えるところ。ここからP426を越えて少し下ると、湯ノ沢歩道分岐となる、9:40。

 ここからしばらく道らしい道はないが、薄い藪なので楽しく歩ける。まず北方向(歩いてきた方向)に真っ直ぐ桧の森をはい上がる。10分ちょっとで尾根に出て、左にカーブして緩やかに下り、また少し登ると、西側が開け、花崗岩を切り出した跡を見る。ここを過ぎて間もなく、P499に到着、下の松田町の道を介して目指す赤雪山が目に入る、左はすっかり杉が伐採され広葉樹の植林がされた斜面である。赤雪山まで距離的には大分近いが、尾根筋をぐるっと回り込むのであと1時間はかかるだろう。
  
 P426                            仙人岳(一番右から2番目のピーク)

  
 名草の最深部の集落                    花崗岩の切り出し跡


  
 松田町の最深部を介して赤雪山             同、アップ

  
 伐採跡は広葉樹の植林                  振り向いて伐採跡を撮る

 緩やかに下り、名草巨石群と長石林道を結ぶ林道に出る。尾根は斜めに横断しているが、伐採中なので道路を歩き長石林道に出て、田沼町との境界にある赤雪山登山道入口から入る、10:17。ここからしばらく、クヌギ、ナラ、ツツジの落葉樹の尾根を歩き、高圧線の鉄塔手前で、北の老越路峠付近から来る登山道が合流する。小さいアップダウンを2,3回繰り返し、尾根筋から見えていた電波の反射板の所を10:38通過、下って登り返すと、大日陰林道方面からのルートを合わせる。また少し下り、松田川ダム東側にある赤雪駐車場からのルートを合わせる。駐車場まで1.1km、山頂まで0.2kmの道標あり。山頂の東屋を枝越しに見ながら一登りすると、本日の目的地赤雪山山頂、620.6mである、10:54着。
  
 長石林道、田沼・足利境界、MTBを漕いだおっちゃんと会う  尾根筋から見えていた電波の反射板

  
 赤雪山頂から赤城山、黒檜山は白かった       榛名山遠望

  
 袈裟丸山遠望、大分白い感じ               筑波山遠望

 赤城山は今朝はガスっていたが、ここからはほぼ見えている。黒檜山は白いが、積雪量はわずかだろう、次の寒波を期待しよう。袈裟丸山は、大分白い、男体山は途中で裾野が見えたが真っ白だった。東側からは筑波山遠望、裾野は霞んでいた。山頂の南側から見ると、榛名山と赤城の鍋割山の間が狭く、そこに草津白根山、志賀高原の山が遠望できる。本日持ってきた唯一の食料、大きな三ケ日みかん1個を食し、11:05下る。

 ナラ、松、ツツジの明るい尾根筋を南西に少し下り、南の方向に向きを変え急坂を下る。ちょっと登り返してP491を通過、下る、下る、ドンドン下る。ジグザグしたルートをショートカット、檜の間を真っ直ぐに下る道、25分で350m下って松田湖に出る、11:30。
  
 アブラドウダンの紅葉                   桧の林を一直線に下る

  
 あっという間に松田湖へ                  人っ子の見えないダムサイド

  
 ダムの脇の義木の階段                  松田川ダムふれあい広場

  
  満開のシオン                        タンポポの花もきれいに咲いてました

 長石林道入り口11:45、藤坂峠への十字路で丁度12:00、馬打橋を渡って駐車地点着12:33着、総所要時間5時間15分、誰にも会わない山行を終えた。ホタルの里、来年の夏が楽しみだ、期待できそう。今日のルートは、個人的には遊び半分、面白いウオーキングであった。


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