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薬師岳

山行日 1999/8/7〜8  2名  晴れ

 コース 折立→太郎兵衛平小屋→薬師峠→薬師岳→薬師峠→太郎兵衛平小屋→折立

 折立へ8:20に着いたがほぼ満車状態、運良く帰りそうな車を発見して駐車、比較的登山口に近い場所であった。軽食をとって8:55出発した。いきなり太郎坂という樹林帯の中の急登である、直射日光にさらされているわけではないが、暑さも一番の時期、追い越したりぬかれたり、肩の荷物がくい込んで余計に暑さを感じる。10:08に三角点のあるピークに着いて小休止、どうも同行の友について行けない。実はここへ来る前に乗鞍岳へ登ってきたのでそれがちょっときいているかも知れない、早朝暗いうちに駐車場をたち、ガスが濃くて道に迷い一回りして駐車場へ戻ってしまい、足早に登りなおして山頂へ行って来たのである。まさか友に道を間違いましたとは言えないので、山頂の眺めに感動して釘付けになってしまった、と言っておいた。三角点を出て樹林帯をちょっと抜けると視界が開け、高山植物の咲く草原となった、写真を撮るふりをして立ち止まり、暑さをこらえ体を休める、12:30主稜線の太郎平小屋に着いた。コーラを買い求める、これが何とも甘い、景色もいい。南に北ノ俣岳、東方向に黒部五郎岳、三俣蓮華岳、鷲羽岳、黒岳が見え、北に薬師岳だ。ここから北ノ俣岳を往復する予定であったが、友のYさんがやめようと言ってくれた、以心伝心ということだろうか。小屋から10分ぐらいでテント場の薬師峠についた。

 北ノ俣岳をやめた関係で時間的にゆとりができたので、そばかきを作ることにした。いつものパターンでは、炊事はYさんが全てやってのけてくれるのだが、夕食を前にちょっと私が始めたのであった。湯を沸騰させ、そば粉を入れ、すりこ木で緩やかにかき混ぜる、まとまってきたところで激しく前後させ粉の固まりをつぶしていく、そば粉の香りがただよって、ここまではいい感じだ。次に充分練ったところで、へらを使い平べったく笹かまぼこ状にした、そしてへらを押しつけ、木の葉状に線を入れた、ここもうまくいった。最後にお湯の中にうかし、暖め容器にとって、だし汁で味付けをして、出来上がり。食するが、どうも味がおかしい、Yさんはこらえながら食べている。せっかく作ったがどうも製法が間違っていたのか、そば粉そのものがいまいちだったのか、わからない、少々食べて捨てることにした。このあとが大変だった、そば粉が粘って鍋が落ちないのである。幸い水が豊富だったので時間をかけて洗い落としたが、食べ残しは持ち帰ったのである。やはり、炊事はYさんに任せたほうが良かった・・・・反省してます。

 正式?の食事がすんで横になって一休みして、水場へ出た、西の空が真っ赤に染まっている、きれいな夕焼けである。上空と山間はすでに暗くなって、たなびく雲が紅に染まり、日の沈んだ周辺は薄赤く明るく輝き、刻々とその色を変える、形を変える。しばしの感動である、実に美しい、天空の輝きである、神秘的である、自然への感謝である。

 2日目、5:00テント場を出る、昨日の疲れもどこへやら、サブザックスタイルで快適である。ごろごろした石を乗り越えて高度を上げていく、樹林帯をすぎると薬師平である、眺望も開け足元にもう一つの目がほしくなる。ジグザグのコースは続き2時間半弱で頂上に着いた。大展望である、北西に日本海がかすみ、右に立山剱の山塊、後立山連峰、赤牛岳、野口五郎岳、黒岳、鷲羽岳、槍ガ岳、穂高岳と連なり、手前の笠ヶ岳、黒部五郎、北ノ俣岳、更に西方には遠く白山までも一望できるパノラマである。狭い頂上を行ったり来たり、1時間超の展望を楽しみ10:15テント場、10:30身支度を整えて下山開始、12:30折立へ着いた。幸い天気に恵まれ、北アルプス西北深く入り、大展望を堪能できたことは、忘れられない山の1ページとなるでしょう、そしてまたいつか機会を見つけて歩きたい山である、これで日本百名山も97座を数え、残り鷲羽岳、黒岳、黒部五郎岳となった。

  
       三角点1871m付近から立山・剱方面           三角点1871m付近から薬師岳方面

  
      キンコウカ(三角点1871m付近)               チングルマの花のあと(三角点1871m付近)

  
       薬師峠の夕焼け                            槍ガ岳〜穂高岳(薬師岳山荘付近から))

  
     笠ケ岳と黒部五郎岳(薬師岳山頂付近から)       槍ガ岳〜穂高岳(薬師岳山頂付近から)



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