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筑波山

山行日
    2004年8月10日   晴れ   単独

コース 詳細はこちら
    市営第3駐車場→筑波山神社→(御幸ケ原コース)→御幸ケ原→男体山→立身石→御幸ケ原→女体山
    →(おたつ石コース)→つつじケ丘→(迎場コース)→筑波山神社→市営第3駐車場

 掲示板の“七夕飾り”を見に筑波山に出かける。でも、今日は10日、まだ残っているだろうか。4:30、男体山を駐車場から眺め、出発する。筑波山神社の裏手を抜け、ケーブルカー宮脇駅と登山道の分岐点へ4:47、御幸ケ原まで90分と道標に書いてあった。杉森の薄暗い石ころの道を上がって行く、林中からヒグラシ蝉の声?、10分も歩くと、“半寄生植物のツクバネ(衝羽根)”の案内板を見る。周辺を見渡すが、暗いせいか、それらしいものは見つからなかった。いつか本物を見てやろうと、思っているが出会わない、またしても空振り。次に“筑波石”の解説してある案内板があった、黒褐色の花崗岩で小さいものをツクバイの周辺に使用する。最近はニセモノがあり、我が家で購入したものは、3年ほどで白くなってしまった。

 ここを過ぎると杉根っ子から丸太の階段となった、石ころもあちこちに。ケーブルの線路に接近する、丁度上下がすれちがう地点である。ケーブルカーはトンネルに入り、登山道はトラバース気味に緩やかにアップダウンを繰り返し、5:30、男女川の案内板を見る、“この付近は男女川の水源地の近くです。・・・・”、そして、“陽成院の小倉百人一首の句、筑波嶺の峯より落つる男女川 恋ぞつもりて淵となりぬる の歌は有名である”、と書かれていた。柄杓が置いてあったので一杯飲んで、万葉人の恋歌を読み返す。近くに、男体山0.8km、筑波山神社1.8km、とあり、あと1/3ほどである。アオダモ、イヌシデ、ブナが点々と現れてくると、御幸ケ原はもうすぐそこ。ホトトギスの甲高い鳴声を聞きながら階段を登りつめ、御幸ケ原に飛び出す、七夕の飾りは見当たらない。
  
 ケーブルカー軌条の中間地点            杉林

  
 男女川源頭付近                    杉根っ子の道

  
 丸太の道                         御幸ケ原へ

 真っ直ぐ男体山に向かう、滑りやすい石が連続するが、石は乾いているのでその心配はない、丁度6:00、男体山山頂871m着。上空は快晴、抜けるような青空、しかし下界は残念賞。北から西はまるっきり眺望なし、南はかろうじて眼下の田圃、街並が見える程度。南東の山並みも霞む、女体山も逆光でモヤッとしている。北側の日溜まりで、朝食をとる、人の気配は全くない、6:15女体山に向かう。

 いつもなら、真っ直ぐ最短距離で向かうのだが、立身石という案内を見たので、経由して行くことにする。何も立身出世をどうのこうのいう歳ではないが、伝説に興味があった。少し南に下ったジメジメした所に、大きな岩があり、書いてあった、“親鸞上人がここで苦しむ飢餓を救った、とか、間宮林蔵がここで出世を祈った・・・”、とある、私が祈っても・・・・・・・。
  
 ブナの木、立ち枯れと老木               男体山山頂

  
 女体山、男体山から                  南東方向の山並み、男体山から

  
 立身石                           御幸ケ原から男体山

  6:29、御幸ケ原に戻る、見渡しても七夕らしきものは全然見当たらなかった、来年早めに来よう。ド静かな、御幸ケ原を抜け、6:47女体山山頂877m着。視界は若干良くなった感じ、ここから富士山、日光の山々、東京のビル街、霞ヶ浦を見て、という状況ではない。下の筑波山神社の大きな赤い鳥居は、はっきり見えるが、東のつつじケ丘はボヤッと。見渡しても、青空に男体山の山頂部のみ、7:00山頂をあとにする。
  
 ガマ石                           女体山山頂

  
 男体山、女体山山頂から                筑波山神社を眼下に、鳥居は見えた、女体山山頂から

  
 つつじケ丘方面、女体山山頂から           往路の杉森、女体山山頂から

 ブナの森と奇岩を見ながら、岩場の道を、丸太の階段を下る。茶店の前を通過、下る、下る、7:17つつじケ丘へあと1kmのところで、やっと上がって来る年輩者に会った。つつじケ丘へ7:35着、筑波山神社へあと2kmの行程だ。小休止、ミカン&パンを食す、車も5,6台駐車しているだけ、今日は平日だし、ここから山頂を目指す人はロープウエイが動き出してからだろう、7:43出発する。
  
 大仏石                         ブナの木にシノブがはう

  
 茶店から女体山                     つつじケ丘から筑波山神社への道標

 ヒノキと杉森の中を緩やかに南へ回り込みながら下り、茶店からの白雲橋コースへ8:08合流する。ここから道は広くなり、5,6分で花崗岩の鳥居のある登山口に出る、8:14。筑波山神社を参拝し、大きな門を見上げていたら、「寺は山門というが、ここは神社で随神門というんだ、祀られているのは仁王様でなく、右大臣と左大臣なんだ」、と横から旅人が教えてくれた、ホオオ!。
  
 マムシグサの果実                    迎場コースの下山地点

  
 筑波山神社の大きな杉                  マメヅタがビッシリついた樹

  
 筑波山神社                       駐車場から男体山

 万葉の歌碑やあちこち見ていると、次から次へと山に向かう人たちのお出ましである、「もう、帰った?」と言われたって、スタートが早いんだから、当全のこと、今日の天気は早いのが良いのか、遅いのが良いのか、夕方にはわかるでしょう。結果を、どうこう言っても仕方ないが。8:35駐車場着、青空に男体山をクッキリと映していた。総所要時間は、4時間05分であった。七夕飾りは、来年楽しむとして、今日歩いた、御幸ケ原コース、迎場コースとも始めてであったが、周遊コースとして面白い、トータルで5時間とれば、ゆっくり筑波山を堪能できるのではないだろうか。新緑、紅葉、真冬の陽だまりハイクなど等。


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