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筑波山

山行日
    2004年3月1日   曇り一時小雪    単独

コース 詳細はこちら
    酒寄バス停→薬王院→男体山→女体山→茶店→筑波駅→酒寄バス停

 1年ぶりで筑波山を歩く、天気は曇後晴れと報じていた。5:56、真壁町の酒寄バス停付近に車を止め、明けきれない路地に入る。点々と明かりの灯った家、道には人影はない、肥ったネコを2匹、足音に吠え出す犬犬、犬。道角には、沢山の庚申塔、十九夜塔、二十三夜塔を見かけた、どれもズッシリした立派なものだ。人家を抜けるとつくし湖を左下に見、道路を渡る、藪の中から“ホーホケキョー”、ウグイスの透き通るような声が聞こえる、春だなあ。間もなく奥まった狭い道に入り、石段を数十段登ると薬王院の門前に出る、6:18。

 門前の道は現在拡幅中で車両は通れない、右手に100mほど進むと登山道入り口に出る。丸太の階段を登り、お墓の脇を通り間もなく駐車場からの道に合流する。スダジイのうっそうと茂る山道を歩き、2つヘアピンカーブを過ぎると左右に道が分かれる。ここには道標があり、標高250m、薬王院500m、右手山頂2560mと書かれていた、6:28。ここで標高にふれると、駐車地点が30m、山頂が877mであるから標高差は、累積としては多少増えるが、概略850mである。立ち枯れした赤松が伐採されすっかり明るくなってしまった道をしばらく進むと林道を横断する、6:47。ここにも道標があり、標高420m、薬王院1438m、山頂1622mと書かれていた。

 いよいよ本格的な登りとなる、手すりがつき、土留めされ、丸太の敷き詰められたような場所も通る。ここを抜けると標高640mで小さいピークを南に巻いて間もなく稜線にでる、7:18。ここからは緩やかに進む、木の間に男体山が顔を出し、やがて山頂の全体像を映し出す。冷え込んだせいか、ぬかるみは表面が凍り、程よく固まって歩き易い。
  
 丸太の階段を急登する                     稜線に出ると男体山のシルエットが正面に

 左右は桧木の樹林帯、稜線付近は山桜、リョウブ、赤松が点在する。間もなく薄暗い茂みの中の分岐点にさしかかる。左はケーブルの山頂駅へ、右は自然研究路となっていて、男体山の西側をグルッと巻いて緩やかに登り男体山山頂に達する。今回は右のルートへ入る、分岐点の奥に石の山に気づく、説明文によれば“小石を持って登ると、疲れずに登れるし、罪も過ちも消える、とか。その信者達の持集めた石の山”、だとか。
  
 分岐点から自然研究路へ                    岩の山、信仰の名残とか?

 カエデ、ヤマボウシ・・・・、説明文を見ながら、南側へぐるっと回り込んだ所で異様なものを発見、よくよく見ると氷塊であった、このところの陽気で僅かに残ったのだろうと思うが、氷柱の欠片だろうか。展望台へと進む、残念、眼下の街並みがわずかに望める程度、早々に引き上げ登山道に戻る。この辺まで来ると、正規の道以外にショートカットできそうな踏み跡が沢山目に付く。男体山へのわき道に入る、急坂であるが近い、あっという間に山頂に着いてしまった7:49。本日の眺望はハズレ、女体山のシルエットを1枚撮った、何やら白いものが落ちてきた、ヤッケを着ける。
  
 氷塊が二つ、氷柱の残骸か?                展望台からの景色もこれでは・・・・・

  
 男体山                               男体山から女体山

 ケーブの山頂駅へ丁度8:00、北側を全面的に工事していた、駅にも、周辺の売店にも、人っ子一人見えない。ロープウエイの入り口には工事中の看板、とその時女体山の方から人声が聞こえた。ワイワイガヤガヤ、若者の声だ、沢山いるぞ。足のピッチが上がる、女体山山頂着8:14。眺望は相変わらず駄目、快晴の山頂を思い浮かべてため息。居合せた若者達が何を思ったのか、「記念写真を撮らせてくれ」、という。私のカメラでも撮っておいた、珍しい記念写真となるだろう、8:25下山にかかる。
  
 ブナの大きな枝                         山頂のブナ林

  
 大きな幹、1mぐらいかな                    力強い枝振り

  
 女体山から男体山                        女体山


 雪も大したことはなさそうだ、岩場もスリップせず順調に下る、8:40茶店着。ここから筑波山神社の方向に進む、ウラジロガシ、低木のアオキの樹林帯に入る。上空が見とおせる所で、雪の降りが一段と増してきたのに気づく。9:12、つつじケ丘のルートと合流、間もなく山頂を目指す3人に会う、これで合計17人に会った。雪はいよいよ本降りになってきた、木陰で雨具、ザックカバーを着け、筑波山神社の鳥居を横に見て、9:28車道を横切って南へ回り込み、筑波駅へ9:57。
  
 ブナの枝分かれ                        杉の古木、茶店付近で

  
 筑波山神社への分岐                      うっそうとした常緑樹の森

 雪はミゾレに変わり、雨に変わっていた。筑波駅からは豪勢なサイクリングロードを一人歩く。筑波山も雲間にうっすらと顔を出し周辺の景観と調和し、絵になっていた。10:30県道14号線へ、酒寄バス停へ10:44、一周の山歩きを終えた。
  
 筑波駅前                             真っ直ぐなサイクリングロード(線路跡)

  
 筑波山の雄姿                          丁度梅の花が似合うね

 総所要時間は4時間48分であった。先日、日光の山を歩いて山頂から筑波山を遠望した、この一コマが強烈に印象づけた。それがこの山行だったが、天気が思わしくなく不完全燃焼に終わった。またの機会のお楽しみとしよう。

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