★気ままな男の山歩きHOME 山行記録(日付順 ) 山行記録(山域別) 走れ!“忠治”★ 大雪山(旭岳、間宮岳、北海岳、黒岳、中岳) |
山行日 2001/9/15,16 晴れ、2日目雨後曇り 2名 山行コース 姿見駅→旭岳→ 間宮岳 →北海岳→北海岳→黒岳石室 →黒岳→黒岳石室(泊) 黒岳石室 →北鎮岳分岐 →中岳→中岳分岐→ 中岳温泉→ 裾合分岐→ 姿見駅 間もなく60歳、節目の年でもあり、妻を同行しての北海道大雪山の紅葉見物となった。ここまでは、群馬→大洗→室蘭→旭川→旭川温泉と車と船を乗りついで、30時間弱を要して23:00旭岳温泉駐車場へ着いた。仮眠をして、早めにロープウエイ乗り場へ行ったら、臨時便がでて姿見駅へ5:40着、山行開始となった。インターネット情報では、天気は1日目は晴れ、2日目は曇り、紅葉は姿見駅のライブカメラでは、すぐ前のナナカマドが真っ赤に紅葉していたので、上のコースではかなり期待できそうである。妻も先日、コースの似ている、軽井沢町の峰の茶屋から浅間山頂を往復して軽くトレーニングをしているので体力的にはゆっくり歩けば問題はないだろう。 整備された石段が姿見の池まで続く、この辺の紅葉は気持ち早い感じであるが、天気上々、眺望バツグンとあって、景色を見るのが忙しい。風もなく噴く煙も真っ直ぐ上がっているようだ、下界には雲海があるが、間もなく上がるだろう。姿見の池からが本格的な登りだ、勾配もきつくなり、ごろごろした石ころと砂礫ですべり歩きにくい。左に地獄谷右に裾平を眺めながら、1時間ばかり歩いたところで一休み、次の便で来た人達が私たちを追越して行く。 西方は夕張、芦別の山が、北方には暑寒別の山並みが、雲海の上に薄青く広がっている。高度はグングン上がっていく、まわりの風景も様相を変えていく、天人峡からの尾根筋が化雲岳方面へと延びている、尾根の上方には十勝連峰からトムラウシ山が連なる稜線があり、この下には水田ケ原が広がり、点々とした池塘が残雪のように白く見える、ダケカンバだろうか、黄色味がかった紅葉の島が美しい。 頂上へ8:00に着く、先着約20名が自然のパノラマに見入っている。昨夏歩いた富良野岳から黒岳の稜線のほとんどが見えているようだ、我ながらその時を思い出し良く歩いたものだと思う。頂上から間宮岳方面へは砂礫の急斜面を一気に300mほど下る、転倒する者が多く静かな山に奇声が響く、キャンプ指定地を過ぎると、姿見から山頂へ向かう尾根が、爆裂火口の向こうに見通せる所があるが、アリの行列のように連なっている、面白い光景だ、100mばかり登り、緩やかな堪能コースの道となった。砂礫にへばりついて根付く高山植物も、ここではイワブクロ、チングルマ、ウラシマツツジが葉を真っ赤に染めにぎわいを見せている。5、6人のグループが先にでた、今日中に層雲峡へ下るそうだ、山の宿泊施設からして、ほとんどの人が1日で歩くということだ。 標識が見えた、北鎮方面の分岐である、間宮岳はここから100mほど行ったところにあった。ここはお鉢の西端の外壁にあたり眺望の楽しめるところだ、お鉢平全貌と北鎮から黒岳方面にかけての山容、南は白雲岳が望める。間宮岳から北海岳の間は穏やかな起伏の砂礫の道で歩きやすいが、お鉢から吹き上げてくる風は冷たい。白雲岳のよく見える岩陰で、ちょっと早いが、むすびと群馬産の梨を食する、うまい。白雲からの道が真っ直ぐこちらへ向かっている、昨年歩いた道だ、そのときはガスっていて、おまけに強風が吹き上げて、何も見えなかった、今回は白雲岳から赤岳にかけて、雄姿を見せている。 11:00北海岳到着、休憩地点と目と鼻の先であった、山並みとお鉢の景色を5枚ほど撮る、団体さんはどうやら、こちらへは来ず、北鎮岳の方向に向かっている。時間的にか、黒岳方面から来る人に頻繁に会う。ここからは、お鉢の幾重にも層をなした錦を見ながら、急坂を下り、北海沢へ出た。対岸には雪渓がだいぶ残っている、下流の方向は真っ黒な土に被われ境目がはっきりしない、土が雪か、雪が土かというところ。道筋はナナカマドの紅葉真っ盛りである、全体的には朱に近い赤であるが、でも良く見ると様々な濃淡があり一応出ないところが、なんとも自然だ、また水辺の近くでは鮮やかなコケの緑が対照的に美しい、ルリ色のエゾリンドウの花が一かたまり、草むらを飾っている。ベンチで30,40分眺めたろうか、沢を渡りひと登りして13:30黒岳石室に着いた。身支度を整えて、黒岳山頂を往復、見渡す山並はすでにガスがかかり、時々足元にまで及ぶ、先を急ぐハイカーを避けつつ石室へ。 2日目、5:10出発、ガスに一面覆われているが、視界は70,80mあり雲ノ平の足元の紅葉を実ながら緩やかに登って行く、この辺は昨日きれいに見えた一帯であるが残念である。15分ほど歩いたら雨がポツポツ落ちてきた、視界も落ちてくる、上だけ雨具をつけて前進、道はハイ松帯に入り、徐々に勾配を増す、降りもだんだんと強くなるのを感じる、1時間ほど歩いてお鉢の展望の標識のあるところへ着いた、ズボンもつけて一応備える。 雨と風、視界は3mというところだ、目印と踏み跡に注意しながら慎重に登る。急登が終わると北鎮岳の分岐であった、予定では北鎮岳を往復することにしていたが、あっさり中止して、地図を見直して、先へ進む。中岳との鞍部にさしかかったころ、雨は小降りとなり、視界も若干回復してきた、中岳を過ぎ分岐点を確認、ほっとする。ここから中岳温泉までは200mほど急坂を下る、ちょっと歩いたところで雨が上がり、上着をとり軽やかさを取り戻す。分岐から30分ほどで沢に下りた、昨日の人の話では、中岳温泉は最近降った雨で流されてしまっているので駄目ですよ、と言っていたが、温泉をあちこち探すけれどない。 あきらめて、ザックを背負い登山道に戻り、沢を渡ろうとしたら、そこが温泉ではないか、キチンと石で囲われていて温度もほど良い。早速、温泉につかる、チョット浅いがいい気分だ、よく見ると2,3ヶ所作られている、沢の流れの真中から湧き出た温泉を石組みの湯船に引き込んでいる、インターネットで見たそのものだ。効能書はないが、疲れには温泉がいい、何だか元気がでたような気がする。途中で2名女性を追い越しているので、15分ばかりで出る、妻も隣の湯船で同じようなことを言っている。いい思い出ができた、念願の中岳温泉に入った。温泉を後に、裾合平目指して気分壮快に歩く、登りの人に会う、温泉情報を要求してくる、2人、3人・・・と皆同じ質問だ、どうやら温泉目当てに登ってくる客層がかなりあるということだ。若い女性もいたが心配だ、どうするのかな、心配無用ですか? ガスもだいぶあがり、時々薄日がさすようになった、裾合平の紅葉も濡れて一段と輝いて見える。姿見の手前で咲き残ったエゾリンドウが草原に首を出し、さかんに合図している、またいらっしゃいと。 11:20姿見駅着。 写真 姿見の池より旭岳 金庫岩 十勝連峰を見る 金庫岩付近から下方の噴煙 旭岳山頂より安足間、比布岳 北鎮岳と右は凌雲岳、遠方はニセイカウシュッペ山方面 山頂目指す団体さんの列 チングルマの紅葉 旭岳・間宮岳間より、白雲岳 旭岳・間宮岳間より、旭岳 イワブクロの紅葉 ウラシマツツジ ミヤマヤナギの種子 間宮岳からお鉢平上部、北鎮岳と右は凌雲岳 間宮岳からお鉢平下部、凌雲岳と黒岳方面 間宮岳山頂、平らでほぼ等間隔で草が生えている 北海岳からお鉢平 北海岳からお鉢平 北海岳からお鉢平 北海岳から黒岳方面 北海岳より白雲岳 北海岳付近にて、孔雀に似てませんか 北海沢付近にて、チングルマ 北海沢付近にて、紅葉のラインが面白い 北海沢付近にて、雪渓とナナカマドの紅葉 北海沢付近にて、ナナカマドの紅葉 北海沢付近にて、ナナカマドの紅葉 北海沢付近にて、雪渓 北海沢付近にて、ミヤマリンドウのルリ色が鮮やか 北海沢付近にて、○○コケの緑が鮮やか 北海沢付近の紅葉 中岳温泉 通行人なし 裾合平・姿見駅間、ガスがあがりはじめた 裾合平・姿見駅間、コケ 裾合平・姿見駅間、クロマメノキの紅葉 裾合平・姿見駅間、エゾリンドウ 裾合平・姿見駅間、コケモモ 裾合平・姿見駅間、シラタマノキノ実 夫婦池が噴煙を写していた |
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