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榛名山(杏ケ岳・掃部ケ岳) sub3-20

山行日 
    2002年2月10日  曇り  単独

コース
    榛名神社町営駐車場→杏ケ岳南稜線→杏ケ岳→杖ノ神峠→掃部ケ岳→湖畔の宿公園

 榛名神社入り口からちょっと先の町営駐車場を6:30出発する。曇っているので周辺は薄暗い、榛名川を渡り、第4小へ入る。小学校の構内であるが、ちょっと失礼させてもらった、防犯用の照明が点灯する、足早に通り過ぎる。校内の道を右に分け、下の川に沿ってほぼ水平に進む、丸太を渡し整備した形跡もある。すぐに、枝の稜線の先端部にでる、ここから稜線伝いに歩いて杏ケ岳を目指す。足元は15cmほどの雪があり、表面は少し凍っているが、歩きやすい。左右沢になっていて、杉林であるが、細い稜線部は雑木である、足元は山つつじの低木が時々引っかかる程度で、迷い込む危険性はない。傾斜が緩くなったところで、枝に巻きつけられた赤いテープを発見、同じような考えを持つ人が、付けたのだろう。雑木の枝間から、東方にピークが幾つか見えるが、右が天狗山だろう。
       
    国土地理院 1/25000地形図 榛名湖に追記

 1時間ほどで、最後の急坂を越えて主稜線に出た7:27、ここにも、枝にビンが挿してあり、テープが2箇所巻かれ、はっきりした目印がついていた。主稜線には境界線の印だろうか、塩ビのパイプがささっていた。樹間から烏帽子ケ岳、榛名富士、天狗山の姿を、曇天の空の下、のぞかせていた。
  
  枝稜線から主稜線に出たところ                         天狗山

       
  榛名富士と三ツ峰山?                                 烏帽子ケ岳


 主稜線から北にちょっと登り、西北に向きを変え、鞍部に出る。雪は30cmほどあり、ズボズボと踏み込みながら進む、斜度はきつくなり、所々で凍結状態である。ピッケルで足場をつけながら、雑木にしがみつきながら、急斜面を直登する。夏道は多少蛇行させていると思うが、尾根筋が狭いの直進する。やがて急登は終わり、緩やかな登りとなり目の前に山頂を見る。山頂手前左手に真っ白な浅間山、と浅間隠山が見えた、杏ケ岳山頂着8:11。積雪は20cm程度、3ツの祠は頂部の石だけのぞかせていた。山頂での眺望は、西半分は樹木に遮られ樹間からの展望であるが、東方は烏帽子ケ岳から天狗山」まで一望できる。
  
 山頂手前から見た浅間山と浅間隠山                     山頂の祠(屋根石のみ雪の上に露出)

  
 杏ケ岳より外輪山の東側の山々                           杏ケ岳より天狗山方面


 杏ケ岳からは、ちょっと下って次のピークを通り50mほど下る、右手は崖となっているので左手を大きく歩幅をとりながら快適に進む、実に快適。このあとは同じだけ登り返す、大きな岩は横を水平に道をとり、鷹ノ巣山と書かれたピークに着いた8:54、1317mの地点だろう。枝間に見える榛名富士をお茶がわりに小休止。
  
  鷹ノ巣山 1317m                                    鷹ノ巣山から榛名富士方面


 快適な山くだりがはじまる、踏み跡のない30cmほどの積雪の道である。あっという間に杖ノ神峠へ、9:11。丁度掃部ケ岳から下って来た4,5人のグループに会う、情報交換の場だ、「杏ケ岳へは踏み跡を行けば、1時間前後で行けると思います」、「掃部ケ岳へはバッチリついてますから・・・」。峠には立派な林道が造られている、倉渕方面からの一筋のわだちがここで消えていた。榛名湖方面は山靴の跡がずうっと続いている。ちょっと入った笹原に石仏と祠がある、場所と言い、姿と言い眺めるだけでホッとした気分になれる光景だ。20分ほど歩いて岩脈の付近に出た、榛名湖が見えた、左半分は凍結していないようだ。振り返ると鷹ノ巣山、杏ケ岳が枝間から、なかなか立派な山体を覗かせている。倉渕分岐着9:37.
  
 杖ノ神峠の石仏                                    岩脈付近からの榛名湖方面の眺め

  
  岩脈付近から鷹ノ巣山、杏ケ岳方面                      鉄塔近くの分岐、鉄塔方面は倉渕村へ下る


 尾根に沿って歩きだす、20mほど歩いて踏み跡のないのに気づく。でも右は崖なので、岩を乗り越え、狭い隙間を通り抜けたが、靴跡はなかった。このまま岩上を進むのは危険である、周辺を見渡すと、4mほど下に踏み跡を見つけた。正規のルートから外れたのか、積雪で迂回したのかは定かでない。崖に沿って西側を進む、30分ちょっとで西峰に立った。
ここからの眺望は抜群である、榛名湖一周は勿論、晴れていれば日光、秩父、八ヶ岳方面は見られるだろう。雪でもなければ腰をおろしてゆっくり眺めるところだ。ここから緩やかな稜線をわずか進むと、地蔵岩に出る、ここも見ごたえのあるポイントだ。少し下るともう掃部ケ岳山頂は目の前だ、幾人か人影が見える、ピッチが上がる、10:40山頂着。先ほど見えたのはこの夫婦のようだ、杖ノ神峠方向へ下っていった、そして5分も経たないうちに小高いピークの向こうに消えた。山頂は我一人、静けさの中で周辺を見て堪能する、草津、浅間の方向の山は雪雲に覆われていて山頂部は見えない、想像の世界である。雲間に薄日もあるが、雪がちらついてきたので下山にかかる。最短コースをとって11:18湖畔の宿公園着。今回は、思ったより雪が多く、また降ってから1週間以上たっていることもあって、踏み跡が凍結して歩きにくいところもあったが、十分楽しめた山行であった。
  
   西峰から榛名湖                                     地蔵岩

  
  掃部ケ岳山頂、標高1449mの標識                        湖畔から榛名富士


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