★気ままな男の山歩きHOME 山行記録(日付順 ) 山行記録(山域別) 走れ!“忠治”★ sub3-88 日光白根山 |
山行日 2003年6月21日 曇り後晴れ 単独 コース 菅沼駐車場→弥陀ケ池→白根山山頂→弥陀ケ池→菅沼駐車場 菅沼駐車場4:00着、雨が少し降っている、予報は晴れだったのに。1時間ほど仮眠して様子をみる、食事もとった。隣の車の家族は、雨具を着け、スパッツを付けて準備をしている。外に出て見ると、濡れるほどの雨ではないが、一面ガスがたれこめて、出発を躊躇させる。スパッツだけ付けて、お隣さんより先に、5:28出発する。 歩き始めるとすぐに草っ原を横断する、シロバナヘビイチゴの花が登山道の両脇に沢山咲いている、まるでチングルマのようだ(ちょっと小さいが)。間もなく樹林帯に入る、ふりかかる滴に雨かな、と思ったら風で払われたようである。6:05見晴らしの利く岩場に出て小休止、東の根名草山方面の稜線が、雲間に見え隠れしていた。 樹林帯の道は続く、シラビソ、コメツガの針葉樹にヤマザクラ、ナナカマド、ハウチワカエデが点々と混生している。6:21、登山道に残雪が出てきた、樹林帯の中にはとけ残った雪が、島状に5,6ヶ所見えた。6:32、道標を見る、弥陀ケ池0.9km、菅沼2kmと書かれていた。間もなく、前橋から来たと言う男性に会う、「弥陀ケ池は・・?」、「もうすぐですよ、この山(座禅山)を巻いて・・・」。1500m以上の山ははじめてだとか、今日は白根山を一回りして金精峠から下るとか言っていた、若さかな。 岩肌の登山道 根名草山方面が雲間に現れる 6:54、弥陀ケ池東端着、かなりガスっている、時々流れるガスの合間に静かな弥陀ケ池の姿を映す。座禅山の斜面には、柵の中でシラネアオイの薄紫の花が、露を含んで頭を垂れていた。10ケぐらいは見えたが、距離がありすぎて300mm以上の望遠でないと写真にならない。でも、今日の目的は、これを見るためだったので、満足である。ここ白根山で、自然の姿で見たのは25年以上前のことである、弥陀ケ池から五色沼へ抜ける道筋で、雨に打たれて咲いていたのをはっきりと覚えている。それほど珍しい植物とはとは思わないが、この山に由来するだけに、ここで見ることに感動は大きい。盗掘やら、鹿害とかに取組んだ関係者の苦労がやっと植生回復の兆しを見せている場所である。 霧に包まれた弥陀ケ池 一瞬霧が流れた弥陀ケ池 柵の中に点々とシラネアオイの花、弥陀ケ池 チシマザクラ、弥陀ケ池 座禅山の分岐点にさしかかる、地表の現れた岩陰にショウジョウバカマが花茎を3,4cmに延ばし、淡紫色の小さい花を沢山つけて咲いていた。これは、カワイイの一言である。ショウジョウバカマは、幅広い環境に対応できる植物であるが、ここでは精一杯咲いて子孫に繋げたいという、花の気持ちが伝わってくるような気がした。ここからひと登りすると、樹林帯を抜け、砂礫と火山岩の道となる。五色沼も弥陀ケ池も見えない、山頂もとりまく山々も見えない、ガスの中である。 ショウジョウバカマ ショウジョウバカマ コイワカガミ コイワカガミ 吹き抜ける風は強くなり、つめたく、ウインドヤッケを着る。弥陀ケ池から1時間弱だと思うが、山頂直下の岩場にさしかかる。コメバツガザクラ、イワヒゲ、ツガザクラ、コケモモの花がが迎えてくれた。イワヒゲなど生き絶え絶えに見えるが、スズランに似た真っ白い小さい花をつけていた。稜線に出て小さく下り、8:05、2578mの山頂に着いた。一面霧の中、視界30mというところ、時々霧が風に運ばれて、岩肌を見せるが、隣の岩のピークが見える程度。早々に下山にかかる、8:15。 コメバツガザクラ イワヒゲ 日光白根山山頂 山頂の直ぐ南のピーク ツガザクラ ツガザクラ 弥陀ケ池へ半分ほど下ると、急激に天気が回復してきた。続々とこちらへ向かうハイカー、緑一色となった五色山も視界に入った。弥陀ケ池近くまで下る頃には山頂部も見え、眼下の弥陀ケ池、五色沼も青々とした水面を映し出していた。弥陀ケ池へ下るまでに、ざっと150人、弥陀ケ池で180人、菅沼までに120人、今日も日光白根山は大勢の人々に感動を与えてくれるだろう、いや、もうこりごりだ、という人も何%かは? 山頂近くの登山道 五色山が視界に・・・ 五色沼 弥陀ケ池が眼下に、金精山は霞む ついに山頂部も見えた 雪渓の向こうに弥陀ケ池 チシマザクラ 登山道、弥陀ケ池付近 登山道、菅沼奥 シロバナヘビイチゴ、菅沼奥 10:10、菅沼駐車場へ戻る。所要時間、往復4時間47分。弥陀ケ池のシラネアオイが、咲いているのを見て安心した山行であった。いつか一面がシラネアオイの花で染まるまで、自然の力に期待したい。 |
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