★気ままな男の山歩きHOME 山行記録(日付順 ) 山行記録(山域別) 走れ!“忠治”★ sub3-47 日光白根山 |
山行日 2002年8月11日 晴れ 単独 コース 日光白根山菅沼登山口→弥陀ケ池→日光白根山→避難小屋→前白根山→五色山→金精山→金精峠 →日光白根山菅沼登山口 菅沼駐車場で仮眠して夜明けを待つ、寒さで目を覚まし長ズボンをはき、座布団を腹の上にのせて仮眠の続編。4時頃周辺が白々してくる、支度を始める。4:25薄暗い中を歩き出す、樹林帯を30分ほど歩いてようやく足元がはっきり見えるようになった。5:03岩場で視界のきくところに出た、根名草山の左が薄赤く染まり、日の出時刻をむかえた。近くの山肌に弱い日が少しさす、空は全体として薄い雲がたなびいていた。 5:23弥陀ケ池0.9km、菅沼登山口2.0kmの道標を通過、上空はすっかり晴れ、朝日が左真横から差し込む。5:36弥陀ケ池ちょっと手前の、シラビソの立ち枯れ地帯に出る、来る度に幼木が元気良く生長している様を見て感心する。朝日を浴びまぶしいほどである。 根名草山の夜明け シラビソの立ち枯れ地帯 5:41弥陀ケ池の東端にでる、菅沼登山口3km、五色沼0.7kmの道標あり。風が少し強くサーッ、サーッ、サーッ、と音を立て、足元ではポチョ、ポチョ、ポチョと波が打ち付けていた。右手座禅山斜面にはアザミ、オタカラコウ、ハクサンシャジンが咲いていた。シラネアオイの保護柵の中では、取組中の機材が青いシートをかぶせて置かれていた。5:45西の端に到着、日中は賑わうであろう広場は静まりかえっていた。5:50座禅山分岐、10m位の間に各様の道標が3,4箇所あり、複数の分岐に合わせた、道標となっているようだ。白根山の急坂となる、間もなく尾瀬の燧ヶ岳が背後に現れる。特長ある形に視線を奪われ、シャッターを切る5:56。 火山礫の滑りやすい登山道を30分ほど景色を見ながら進むと頂上直下に着いた。最後の岩を乗り越えると、なんと4人の先客がいた、6:30山頂着。聞くと広島の学校の同窓で昨晩は避難小屋に泊まり山頂を目指したという、もう一人避難小屋宿泊者が現れ山頂は6人のにぎわいとなる。 風が強く寒さを感じるが、視界は良く南から、奥秩父の山並みの上に富士山、赤城山、南アルプス、八ヶ岳の山塊、煙のたなびく浅間山、四阿山、草津白根、苗場山、上越国境の山々、上州武尊山、至仏山、燧ヶ岳、会津駒ヶ岳、根名草山、温泉ケ岳、金精山、五色山、山王帽子山、太郎山、女峰山、大真名子山、男体山、そして中禅寺湖と取り巻く山々が一望できた。平野部は雲海がかかり、雲海の上にポツンと一つ双耳峰が見えた、大分高い感じはしたが方向からして筑波山ではないだろうか。風をさけて岩陰で朝飯を食し、7:00山頂を立つ。 弥陀ケ池東端から日光白根山 燧ヶ岳が視界に入る カニコウモリ ハンゴンソウ ハンゴンソウ群落、白根山頂北東面 トウヤクリンドウ 男体山と中禅寺湖、白根山山頂より 太郎山、女峰山、大真名子山、男体山、白根山山頂より 川俣方面、白根山山頂より 尾瀬方面、白根山山頂より 富士遠望、白根山山頂より 五色沼、白根山山頂より 変わる景色を堪能し、点々と咲く高山植物を撮りながら、砂礫の道を下り、樹林帯に入り間もなく避難小屋にでる、7:34。小屋の脇を通って前白根山方向へ、一帯はシラビソ、バケカンバ、ナナカマド、オオカメノキといた明るい樹林帯である。10分ほどで樹林帯から抜け稜線に出る、7:43、この稜線は北方向は前白根山、五色山へ、南方向は錫ケ岳へ通ずる。四方を囲まれた中禅寺湖の景色が良い、のんびりした稜線も良い、前白根山まではちょっと下って登り返すことになる。ハンゴンソウ、オタカラコウの花に群がる蜂の発する音がすごい、トンボも群がって飛んでいる。五色沼を介してそびえる白根山を見ながら鞍部へ、ここでも何やら工事が行われている、何が出来るのだろう、7:59前白根山山頂着。 山頂部は火山岩と砂礫で、白根山頂から見えた茶っぽいた禿げあがった部分である。居合わせた人は白根山が好きで年2,3度コースを変えて訪れ、自然に接しているとか、来週は南アルプス主峰を目指すとか、8:09五色山へ向かう。 ハクサンフウロ オタカラコウの群落 中禅寺湖、避難小屋から取り付いた稜線から 前白根山、避難小屋から取り付いた稜線から 南方向の稜線、前白根付近から 日光白根山、前白根山頂から コバノトンボソウ? ヒメシャジン 直下の五色沼とその向こうに立つ白根山を眺めながら、両方が同時にカメラに入る場所を探したが、持ち合わせのカメラでは大きすぎて入らず、五色山まで来てしまった、8:37。周辺を探し、弥陀ケ池方面に登山道を歩く、道と被写体の距離は余り変化せず引き返し、8:48金精山方面に向かう。 湯元方面、五色山山頂付近から 五色山、弥陀ケ池方面へ少し下った所から 間もなく金精山の亀裂について書かれた大きな看板が目に入った。亀裂といえば、昨年6月の中旬登山者が発見し、関係機関が調査し、防止策を実施中と聞いていた。ここのところ晴天続きだし、この方面から来る人の話としては、危険を感じることはなかったというので、コースに入った。9:05湯元の分岐を通り、鞍部から金精山の写真を撮る。南斜面は従来から温泉ケ岳にかけて崩壊が進んでいるのを見ていたが、今回は北面の話である。 山頂部に近づくと、小さい崩落箇所があった。看板あり、その辺から、測量中という小さな杭が無数にあり、張り巡らされた綱など重大性が伝わってくる。金精山山頂着9:23、看板で見ると無数の亀裂が山頂部に走っていたが、ここまではそれほど大きな亀裂はなかったような気がした。ちょっと下ったところで30cm亀裂が幾本もあり、各々に測量中の表示のカードが入っていた。深さはあっても40cmほどであったが、近辺の大きな岩の下ががらくになっているのを見るとその深刻さが伺える。明らかに土砂が移動していると素人でも判断できる箇所が沢山出てきた。登山道はこの部分を避けてか、ハシゴやロープを使って変更され従来通った道とは大分ちがうような気がした。岩場にはキンレイカ、ミヤマダイモンジソウが、人間社会の騒動を横目にきれいに咲ていた。 金精山「亀裂」の看板 金精山、湯元分岐付近から 金精山北西面の崩落箇所 金精山の亀裂箇所 金精山の亀裂箇所 亀裂箇所の巻き道?、ロープ、ハシゴあり ロープが下がっています キンレイカ ミヤマダイモンジソウ 金精峠と菅沼間の登山道、くぐり抜けます 9:56金精峠着、20人ほどの人達が休憩していたが、左右どちらへ向かうのだろう。夏の日差しは容赦なく照りつける。木陰で小休止して10:03菅沼に向かう。 シラビソ、コメツガ、クロベ、アスナロ、ハウチワカエデ、オオカメノキなど樹間を進む。道は石がゴロゴロしだして、段々その度を深める。勾配が緩やかになるころには水無川となり、倒木をくぐり抜け、クマザサをこぎ分け、車道に出た、そこはもう菅沼登山口と、目と鼻の先だった、駐車場着10:40。 総計6時間15分の日光白根山一周の山行は終わった。帰路片品からのゴンドラを見上げながら、今頃は大勢の人々で山頂は賑わっているだろうと思いつつ、車を走らせた。 |
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