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仙人ケ岳
(足利の山)

山行日
    2004年1月7日   晴れ   単独

コース 詳細はこちら
    荒倉(荒倉橋)→荒倉沢南尾根→県境尾根→仙人ケ岳→(荒倉北尾根)→生不動→岩切→荒倉(荒倉橋)

仙人ケ岳へ登るコースも沢山あるが、岩切から岩切沢に沿って登るコースと岩切から猪子峠へ出て尾根づたいに山頂を目指すコースが一般的である。次に松田川ダムの北側の尾根づたいに赤雪山から入るコース、白葉峠、桐生市の梅田町や菱町から県境尾根づたいに歩くコースがある。他に松田川の上流から直接尾根へはい上がるコースも2,3ある。今日はいずれにも該当しない荒倉沢の南尾根から県境尾根に出て仙人ケ岳へ登り、荒倉沢と岩切沢の間の尾根を下って荒倉橋に戻るルートを歩く(一般コースではありません

 足利市の小俣町から小俣川沿いに6kmほど車を走らせバス停を過ぎると荒倉橋を渡る、橋のたもとには石仏や石碑が並ぶ。ちょっと失敬して、真ん前に車を止めて、8:03スタートする。小道に入り、張り出した急斜面の檜林にとりつく、縦横に走る獣道を利用して高度を稼ぐ、サカキや樫の低木も支えになる。檜林を抜けるとナラやエゴの落葉樹となって、幾分緩やかな斜面となる。明るい林には、陽光がさして風もなく汗ばむくらい、小寒の感じはない。一面茶と灰色の山肌に、シュンラン、イチヤクソウが蕾を抱きかかえ点々と緑の水玉模様を作る。8:24小さいピークを過ぎてわずかに下ると、シイタケの栽培に使うナラの木を伐採している所を通る、不用の雑木が無造作に積まれ、間をまたいで通り抜ける。

 8:37、2つ目のピークにさしかかる、大きな赤松が3本等間隔に並んでいる、まだ元気なようだ。続いて3本、三角形に並ぶ、大きいものは目通し60,70cmありそうだ。やがて平坦となって奇妙な光景に出合う、林立するナラ林に車が1台、また1台、何だろ? 近づくと錆びたウインチがフレームに載っていた。周辺にはワイヤーロープが散乱し、大きな木にはロープや滑車が食い込んでいた。かっては浅い山でもこんなものを使い、木材を切り出していたのだろう、その遺物?だ。個人所有の山でも、これではちょっとね。
  
 荒倉沢にかかる荒倉橋                       その脇に並ぶ石仏、石碑

  
  ナラの木の林に古の車                    ウインチがシャーシーに載っていた

  
 ワイヤーロープが食い込んだ松の木              滑車の食い込んで痛々しい

  
 P449付近から仙人ケ岳の尾根                そのピークには大きなヤマザクラが

  間もなく尾根が細くなりピークにさしかかる、地図上の449mのところでしょう。大きなヤマザクラの木があり、木々の間に仙人ケ岳の尾根が連なっていた。ここから少し下って急坂を70,80m上り返す、白葉峠からの尾根が真近にせまってきた、仙人ケ岳も荒倉沢を介して一段と大きく見えてきた。ここから左寄りにちょっと下がって、70,80m登ったピークが白葉峠からの合流点だった。赤松の木に“白葉峠方面”と書かれた紙が縛り付けてあった、仙人ケ岳から白葉峠へ向かうには間違いやすい個所であろう、9:17着。
  
 真近に迫った仙人ケ岳の尾根                  白葉峠方面のルートと合流する

  
 合流点から2,3つ目のピークから仙人ケ岳(右)        同、浅間山

  
 草津方面の山、右は赤城の鍋割山と荒山          仙人ケ岳山頂、ポールの後は男体山

 ここから仙人ケ岳までは、細い稜線で小さいアップダウンが連続する。樹間からは、八ヶ岳、浅間山、草津白根山、赤城山、袈裟丸山、日光白根山、男体山が見え隠れする、変化していく遠望に飽きることはない。9:43桐生市の梅田方面からのルートと合流して、真北に向かったルートが東寄りに変わる。ここから5,6小さいピークを過ぎるとやや平坦な仙人岳662.9mの山頂に立つ、9:55着。冷たい風を避けて小休止、ウイークディーのせいか人の気配がない、10:08腰をあげる。
  
 仙人ケ岳山頂から赤城山                    同、日光の男体山と女峰山

  
   日光白根山                          袈裟丸連峰

 尾根筋を北に向かい300mほど歩き県境を左手に分け、右手に曲がる。わずかに下ってすぐに小さいピークに登る。曲がった古い標識がある、登山道は真っ直ぐ進むが、ここから右手の尾根に入る、10:18。左手に地図を持ち地形を見ながら地図で確認する。しかし木々の間から見る尾根筋は遠近感がつかめず、現在地と地図の不一致をきたした。岩切沢に沿って進むのだが、沢が見えもしないし流れが聞こえるわけでもない。左寄りに少し下ると沢が見えてしまい、間違ったことに気づく。でもどの辺の位置なのかわからない。急斜面を下り沢に降り、現在地を確認する10:46。

 さて、どの辺だろう、20mも歩くと見なれた岩があり、巻くと右手に小さい沢があり金網があった。生不動のちょっと上流である。100mも登り返せば予定のルートに引き返せるが、今日のところは予定を変更して岩切に出て、車道を戻ることにした。生不動10:51まで下ると、これから登る7,8人が休憩していた、静かな沢筋にすっかり満喫のご様子。不動滝11:04、林道終点11:10、岩切橋で11:17、また2人に会う、「上は雪がありました?」、「ない、無い、この辺だけですよ」、「どうも・・・・」、で安心したようだった。車道を歩いて、荒倉橋11:27着。
  
 不動滝付近の流れ                          同じく、岩切沢

 総所要時間は3時間24分であった、下りルートで予定通りいかなかった山行であった。しかし、地図に自分のルートを書き、その通りに歩くのは何が起こるかわからないが楽しみも多い、勿論危険は避けるべく山域選びは慎重に決めねばならないことは言うまでも無い。近々また、確認のためにもう一度歩こう。

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