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日光市松原町-日光市中宮祠(二荒山神社)(5日目) 戻り

歩行日
    2003年5月27日(火)   曇り時々晴れ   単独

コ−ス 詳細図はこちら
    日光市松原町交差点→下・中・上鉢石町(鉢石宿)→輪王寺→東照宮→二荒山神社→
    馬返→(いろは坂)→華厳の滝→日光市中宮祠(二荒山神社前)
    15.8km   

 4:58、日光市松原町交差点を出発、4日間の疲労は感じるが、まあまあ快調である。天気は、予報では良くないが、今のところ晴れ間が見える。正面には大真名子山が見えて、気分の良いスタートだ。散歩する地元住民の激励を受ける、変な格好をして歩いている者はいないから、聞かれてしまう。本日の標高差は、中禅寺湖が1270m、駅前が534mであるから、736mである。消防署前まで歩くと、左に男体山が顔を出した、5日目にしてやっと遠いけれど拝ませてもらった。5:18、大谷川を渡って参道へ入る、さすが世界遺産、いいね。木立、石畳、チョロチョロ音を立てて流れる水、苔むした大樹、顔を通り抜ける冷気、木洩れ日、・・・自然と体が伸びるようだ。静寂に包まれた、輪王寺、東照宮、ニ荒山神社を変なやつが通り抜ける、国道119号線へ出て5:47。
  
   男体山が見えた                            参道が正面に

  
 大谷川を渡る                              早朝の参道を行く

  
       静寂、輪王寺                         大樹が朝日を浴びて、輪王寺

  
  早朝の東照宮                              外に廻れば、東照宮

               
      大樹の陰で、五重塔                           天まで届く、五重塔

  
    自然の美、創造の美、調和                    静寂の木立、ニ荒山神社

 ゴミだしの住民、牛乳配達のおじさん、まだ人影はまばらだ。右側には、清流を引き込んだ庭、木立の奥に見える銅葺きの屋根、立派な住居が並ぶ。古い村社も、一つ、二つ、5:57田母沢を渡る。清滝小の歩道橋で一休み、隣のおじさんが怪訝そうな顔をしてみている。饅頭を1ケかじって、早々に歩き出す、7:04細尾大谷川交差点、ここから国道120号線となる。

 うの花が点々と咲いている、茶ノ木平のロープウエイも見える、まだ動いてはいない。7:34、いろは坂の分岐点着、身支度を整える、ストックも出す、これは野猿との格闘に備える、山モードに切り替えて7:43出発。大谷川を渡る、幸橋、栄橋、続いて深沢橋、8:00発電所の入口と表示のあるところに、これよりニ荒山神社境内と刻んだ石柱がある。つまり、そういうことだ、これから上は全て神社の境内である。そこを過ぎるとすぐに、女人堂跡と説明書きのある朱色の建物が出てくる、男体山が女人禁制の時代、女性はここでお札を受けて帰ったそうである。
  
  いろは坂の分岐点                            栄橋

  
   栄橋から滝を見る                            二荒山神社境内

  
    カツラの木                              ヤマツツジ

 8:14、剣が峰という滝見台に着く、左方等滝、右般若滝、二つの滝が同時に見えるのだが、方等滝は砂防堰堤が上にありちょっと違和感有り。ヤマツツジ、ウワミズザクラ、ウの花が咲く、時々車が下りてくるが、お互いに注意しているので心配はない。8:31、中の茶屋、朱色のアズマヤがあり、明治天皇のお立ち見場所の石柱がある。今は、木が茂って視界は良くないが、明治の時代はどうだったのだろう、ここの標高は1106m。

 23番カーブの所で、男体山と下の砂防工事を眺める、男体山には少々ガスがかかってきた、谷には重機が5台、人は小さくて見えない。男体山の崩落はここから見える沢が一番大きいらしい、8:56。一休みしたいのだが場所がない、少し進むと不動坂という表示があり、小さい地蔵様が壁面に植え込んであった。お休みエリア探しながら進むと、9:13峠のような所にさしかかる。いろは坂は、もう終わってしまったのである、小休止。
  
     剣ケ峰、滝見台                            ウワミズザクラ

  
 中の茶屋跡                               砂防工事、はるか下の方です

  
   男体山にガスがかかる                          道路壁面に地蔵尊

 ここから5分も歩くと華厳の滝に出た、観光客は沢山いるが、混雑していない。滝をゆっくり眺める、水量が多い、豪快だ、緑に包まれた真っ黒い岩にかかる太い白線、これに引き込まれる幾筋の白い糸、吸い込まれるようだ。
             
      華厳の滝                              華厳の滝

  
    華厳の滝                              華厳の滝

 9:47、立木観音入口、ここから少し歩くと右手に、巫女石と刻まれた石碑と左にゴツゴツの石があった、説明書きを読むと、「男体山は、二荒山神社の大神が鎮まる神聖な山として信仰されてきたため、牛馬は馬返しまで、女性は深沢までが結界であり、それより上には登ることができませんでした。この石は、二荒山神社の巫女が「自分は神に仕える者であるから神罰は下らないであろう」と考え、稚児(男児)に身を変えて湖畔のこの大尻まで来たところ、女性であることが露見し、神罰により石に変えられてしまったという伝説による石であります。・・・・・」、と書いてあった。
  
  二荒橋                                 巫女石

  
   男体山はすっぽり帽子を被ってしまった                二荒山神社前、本日の終着

 9:59、二荒山神社前着、所要時間 5時間01分、予定より1時間以上早かった。今日は順調だった、快調だった、山モードの方がむいているのかな。いろは坂では猿を全く見かけなかった、エサやるな! の呼びかけが効をなしているのでしょう。普段は車で、サッと通り過ぎてしまうけれど、歩いてみるといろいろめずらしいものに出会う。早朝のニ社一寺、最高だね、お薦め、お薦めでーす。

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