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鳴神山・吾妻山    sub3-19


山行日
    
2002年2月4日 曇り 単独
コース
     大滝→稜線分岐→鳴神山→稜線分岐→花台沢ノ頭→大形山→女山→吾妻山→吾妻公園→3丁目バス停

 今日は立春である、昨日の雨で山には新雪が積もり、予報も晴れという絶好の山歩日和を期待して、出かけた。梅田町から鍋足方面に入ると正面に白く染めた、山が朝日を浴び、霧氷のように見えた。でもその下は霞がかかり麓の谷間は8時だというのに薄暗かった。8:02大滝を出発、ぬかるみと雪を予想して、オーバーズボンとスパッツをつけた。滝を過ぎると、低い横からの光線が山肌を照らす、このまま晴れるかと思ったが、今日の天気はこれまでだった。30分ほど歩くと雪道となった、コンクリートの急坂の林道にさしかかる、5,6cmの積雪で斜面がスリップしやすく、ジグザグしながら進む。8:40林道と別れ、落葉樹の森を抜ける、9:06肩の広場着。積雪は10cm弱で、水っぽい雪だ、9:18山頂に立ったが、視界はきかず、西峰(仁田山岳)に行くも、覆い被さった雪に途中で引き返し、肩の広場へ戻る9:30.
  
林道からはずれた落葉樹の道                             肩の広場

  
    山頂へ向かう鳥居                                 山頂付近の登山道

  
   ヤシオつつじの蕾に積もった雪                          鳴神山頂の祠、4対

  
 西峰(仁田山岳)への登山道                              獣の足跡(きつね?)


 ここから吾妻山までの稜線は8.6kmと道標に書いてある、道は平均すれば緩やかな下りとなるが、20ほどのピークがあり、東側は杉や檜で視界を遮られいるが、西側は落葉樹で冬は樹間から浅間、榛名、赤城の山をところどころで見ることが出来る。本日は曇っていて、静かな雪道を楽しみながらの山歩きだ、ギュ、ギュ、グシャ。時々襟元にボトッと滴が落ちる、冷たいという感じがない。鳴神山頂の温度計は1度をさしていた、歩いていても汗だくである、上半身は夏山並みだ。
  
       落葉樹の道                                   花台沢ノ頭、812m


 2万5000分の1の地図で、697mと書かれたピークがあるが、ここだろうか、10:07着。ピークにはタナサシ山と赤いテープが巻き付けてあった、地元の人はそう呼ぶのであろうか。ここは三峰奥宮、妙見宮経由忠霊塔への分岐点の表示があり、祠と石像が祀られている。雪もこの辺までである。この祠のちょっと先には大山祇神の祠が真南を見いて立っていた。やっと、大形山が顔を見せた、その向こうが吾妻山であろうか。
  
分岐点、三峰奥宮、妙見宮経由忠霊塔へ2時間の道標              祠あり

  
   大山祇神                                        大形山

 クヌギ、リョウブの目立つ、落葉樹の林の中に、シュンランを見つけた、どの株も蕾を付け元気だった。枯れ葉をそっとわけて1枚撮らせてもらった。金沢分岐11:00、距離的には、吾妻山と鳴神山の中間地点である。ここから120mほど登ると大形山である。大形山の山頂は、のっぺらした感じの樹林帯の中で眺望はきかない、11:18着。
  
 春よ来い早く来い、シュンラン                              蕾も大きくなっている。


  
 金沢ノ頭、ほぼ中間地点                                 大形山山頂

 大形山を下ると、無惨に樹木が伐採された荒れ地の上をトラバースする。何の目的でこうなってしまうのか、わからないが自然災害を考えただけでも恐ろしい、集中豪雨でもあったらどうするのだろう。山肌をぬうように付けられた重機の爪痕、ここから人家までは2kmくらいだろう。水源確保とか生態系の保護とかいって、針葉樹を広葉樹に変えようとする運動がある一方で、身近な自然が破壊されていく姿は、悲しいものである。
  
         伐採され荒れ果てた斜面                        西方寺沢ノ頭

  
    関東ふれあいの道の案内板                          標高480mとポールに書かれていた


   
  村松峠、吾妻山まであと1kmだ


 西方の頭11:53、鳳仙の頭12:04、全体的に南下してきた道が、関東ふれあいの道の案内板のある標高480mのところで西に大きく曲がり、120m程下って村松峠に出た、12:23。吾妻山へ1kmと書かれていた、もう一息である。120mほど歩きにくい階段を登って、電力会社の電波の反射板のある女山へ12:41、ちょっと下って登り返し吾妻山へ12:54着いた。ここで、今日は、やっと薄日もさしてきて、下界が見下ろせる。逆光と霞はかかっているが、なかなか気分のいい眺望である、前橋から来たという方が一人南東の町並みを見入っていた。オーバーズボン、スパッツをはずす残りのミカンを食し、トンビ岩へ13:27。眼下の家並みまでの標高差は200mはないだろう、すぐ下である。最後に仙人岳を撮って、13:43吾妻公園。町中を斜めに横切って、3丁目バス停へ14:05着。本日の行程終了である、所要6時間3分であった。

 このコースは1998年1月、30cmほどの積雪の道を歩き、好天に恵まれ眺望を楽しめた記憶があるが、今回は足元を見ながらの山行で雪の道、動物の足跡、落ち葉、草木に目が向いて、もう一つこのルートの見所を発見をした感じである。季節が変わり、こうなっていくだろうと想像しながらの山行も楽しいものである。
  
      吾妻山山頂、西向きの祠                             山頂付近の案内板

  
   吾妻山山頂から眼下の町並み                           緑地環境保全地域の群馬県の案内板



  
       トンビ岩                                      眼下の町もすぐそこ


         桐生川対岸の仙人岳を見る


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