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鍋割山(赤城山)

山行日
    2004年3月14,15日  薄曇   単独

コース
    鍋割山登山口→鍋割山(テント泊)→荒山高原→下の小屋→荒山登山口→(林道)→鍋割山登山口

県道16号赤城大胡線の中腹にある展望台から見る夜景は、夜景ファンにとっては絶好のビューポイントでる。その1本東の尾根(つつじが峰通り)を最近歩いて、展望台と書かれた大猿への分岐点がある、ここでテントを張って夜景を見たら気分いいだろうな、と思った。あとで地図を見て、鍋割山は、ここよりももっと綺麗だろうな、ヨシ!決行しよう。列島は張出した晴天域にあり天気も良さそうだ、夏用のテントと寝袋、防寒着、食料を入れて15kgほど、三脚も持った。鍋割山登山口で支度をしていると夫婦が下りてきた、聞くと凍結の心配なくアイゼンは不用とのこと、ピッケルだけ持って14:25出発する。

ガイドロープの張られた岩場の斜面からはじまる、日曜日の午後とあって下山してくる人に会う。「夜景ですか、今日はちょっと残念かな・・・」、と口々に。朝からずっと霞んでいたとか、今は県庁の建物が見えない、前橋の市内も見えない状態だ。14:51鍋割高原で小休止、上空には青空が若干あるが榛名山の稜線がかすかに見える程度、夕日はまず駄目だろう。久しぶりの大荷物、急坂とあって汗ビッチョ、草の上にドッカと腰をおろし霞む遠望にあきらめの境地。
  
 鍋割高原から鍋割山                       標高1000m地点

 再び急登が待ち受ける、下山の年輩者が荷物を見て笑う、自分でもやっていることが?である、この天気に、この時期に。15:24平坦な低木に囲まれた道となる、登山道はグシャグシャの泥濘、端の雪の上を歩いて15:28小さな鞍部へ、小休止。あとは丸太の階段を上がれば山頂に着いて、今日の行程は終わりだ、と思うと気が楽だ。階段を上がる、どうみても今日は夜景を見る状況でない、15:48鍋割山1333m山頂着。

 さあー、とりあえずテントの設営だ、平坦で南方向が見通せる場所を探す。石はゴロゴロしているし、泥濘はあるし、勾配はあるし、適当な場所が見つからない、仕方なくピッケルで泥濘を埋め立てして東向きに張った(馬鹿正直に書くものではないが、お許しあれ)。夕食をすませて18:30頃、日が暮れて灯が入り始めた。ボーッとしているが、期待できそう、赤い灯青い灯が点々と輝いてきた。19:30カメラを準備して外へ出る、寒さも余り感じない、真っ黒いキャンパスに横たわる光のオブジェ、なかなかのいい景色だ。距離的にはそれほど遠方まで見えているとは思わないが、輝きは綺麗だ。高い山の天辺から下界の街を見下ろしたことを思い出す、富士山、丹沢山、三ツ峠、塩見岳、常念岳・・・・どれも綺麗だった、感動が蘇る。

 30分ほど点々と山頂を移動しながら眺める、鈴ケ岳の西側は沼田だろうか、南とは明るさがちがう、これもいいものよ。西は渋川市方面だ、南から連続している、伊香保の町は見えてないようだ、霞んでしまっているのだろう。きれいに晴れていたら素晴らしいだろうな、また来よう、夏に夕涼みを兼ねてもいいね、アイスでも持って。天空には火星と金星だろうか明るく輝いていた、ちょっと東に寄った北側に北斗七星が立っていた、でも星の数も少なかった、もう一度のチャンスを期待しつつ就寝、1:00頃テントの覗き穴から覗いたが、ネオンは落ち、見通しも悪かった。

下の4枚をパノラマ加工(201k)したものを是非、ぜひ、ゼヒ ご覧下さい
  
 夜景1                              夜景2

  
 夜景3                                夜景4

 風の音で時々目がさめた、雲も払われて良い天気だろう、4:00起床、穴から覗いたら星は見えず、街の灯もぼやけていた。こうなると諦めが肝心、もう一寝入りして遅いスタートとなった、6:15。登山道も半分以上地肌を出しているようだ、鈴ケ岳、荒山はかすかに、地蔵岳は山頂が雲の中、上空には雲の切れ間が若干あるが、今日の天気は期待できそうにない。荒山高原の下りにかかると、ウグイスの澄み切った声が聞こえてきた、もう山に帰ってきたのか、平地でも聞こえるのに、6:52荒山高原着。鈴ケ岳、鍋割山方面に薄日がさす、今日は荷物も多いことだし、エスケープして荒山登山口へ下る。
  
 鍋割山〜荒山高原の登山道                  同じく

  
 荒山がボンヤリと手前が中間のピーク             荒山高原を真下に

  
 荒山高原から荒山(最奥)                   同じく、鍋割山方向

 下の避難小屋(休憩所?)寄りで小さな沢を渡る。あまり気に止めたことは無かったが、沢伝いに下りたら・・・多分鍋割山との間に出るだろう、一度歩いてみたい、7:04下の避難小屋。ここから道は地肌を剥き出しにし、今日はうっすら凍っているからよいが、泥濘でひどそうだった、7:33荒山登山口へ下る、小休止。
  
 気になった沢                           下の避難小屋前の分岐

  
 下の避難小屋                             同付近から鍋割山の稜線(右)

  
 同付近から鍋割山の稜線(右)                   林道から荒山

 4kmほどの林道を、いつものショートカットをして歩く、8:23鍋割山登山口に戻る。朝早いせいか、ウイークデーのせいか誰にも会わなかった。山以外では水汲み場で沢山ポリ容器を持った人に会ったっけ、ご苦労さんと言っておいた。総所要時間、2日あわせて、3時間31分であった。夕日、夜景、星空、日の出を期待したが、残念な山行であった。労多くして、得るは少なし、楽しみの先送りというところかな。


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