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鍋割山・荒山(赤城山)

山行日
    2004年1月13日   晴れ   2名

コース 詳細はこちら
    鍋割山登山口→鍋割山→荒山高原→荒山→上休憩所→下休憩所→荒山登山口→(林道)→鍋割山登山口

 12月に裏妙義を一緒に歩いたM氏から、「赤城を・・・・」、と言われたが、氏は火曜日定休の自営業である。山の天気は火曜日に合わせてくれない。赤城といえども今の季節は一歩間違うと危険と背中合わせである。ナナちゃんの最新情報(当HPの掲示板)と天気予報から、安全をみて歩きなれた万一の場合エスケープ可能なコースとした。

 幸いにして、道路状況は鍋割山登山口まで無積雪、予報に反して上空は青空だった。7:35スパッツをつけて出発、すぐに岩場の急坂が待ち受ける。積雪も徐々に増してくる、踏み跡は滑りやすいので避けながら高度を上げていく。200mほど上がった1000m付近、鍋割高原と書かれた所まで進むと、すっかり晴れ渡り、東から南西にかけては低い雲に被われていたが、周辺の山々もくっきりと見え始めた。積雪は登山道で10cm程度、冷気も急登のあとには心地よかった。

 2つ目の急登となる、同行のM氏、「山頂は・・・」、「あれですよ・・・・、斜めにあの辺を目指せば・・・・」、というと、登山道から樹林帯に踏みこんだ。雪の表面は凍り、20,30cmの積雪は程よく足場が確保でき、木々を分けながら進んだが、歩きやすかった。丸太の階段の手前で登山道に出る、南に霞む前橋を見下ろしながら100mほど登って鍋割山山頂、8:40着。

 真っ青の空の下に、真っ白な上越の山々を映していた。M氏は、榛名山、草津白根山、苗場山、谷川岳、朝日岳、上州武尊山、鈴ケ岳、鍬柄山、地蔵岳、荒山を一つ一つ指差して納得していた。北側の吹溜りにストックを指し、「1m以上ありそうだ・・・・・」、9:03荒山に向かう。
  
 鍋割山山頂直下より榛名山                   鍋割山山頂から谷川岳・朝日岳方面

  
 鍋割山山頂から地蔵岳・荒山(右)               尾根筋の吹溜り

  
 尾根筋を歩くM氏                         尾根筋を歩くM氏

  
 尾根筋を歩くM氏                       尾根筋を歩くM氏

  
 尾根筋から荒山                         尾根筋のカール状になった吹溜り

 尾根筋には連休に歩いた人達の踏み跡が深く残っていた。踏み締められて歩きやすいのだが、靴跡のない所に踏み込み、ズボズボ入ってしまう。それが雪国育ちでない者にとって、面白くてたまらない。吹溜りの上も歩く、腰まで突っ込んで落下する、これもまた楽しい。勿論、安全を確かめてからの遊びである。5,6mありそうな所もあれば、風の吹き抜ける所では、土や岩肌が露出していた、荒山高原9:45。平坦な荒山高原でも風の道は一様ではない、でもざっと見渡した積雪の感じでは荒山へのルートは問題なさそうだ。箕輪方面、下の休憩所へ向かう踏み跡もしっかり残っている。

 荒山へのルートを歩き始めると、風が強くなり上越の山々に雲がかかり始めた。八つに枝分かれした大きな赤松の下で、10分ほど休憩、一度しまい込んだヤッケと手袋を身につける。積雪はここを過ぎると急激に増した、200m強の標高差と幾分北によっているからだろうか、大きな吹溜りは6mほどに成長していた。M氏はそこに登って、「3000mの気分を味わった」、と喜んでいた。ここでも樹林帯に入り急斜面を直登する、雪があるからできる楽しい山歩きである、10:44荒山山頂着。
  
 荒山山頂から鍬柄山と鈴ケ岳                  荒山山頂から地蔵岳

  
 荒山山頂から長七郎山                     下の休憩所前、十字の分岐、後は荒山

 山頂の北西の岩場からM氏は、幾分雲のかかった上越の山並みに見入っていた、「至仏山も見える・・・・」、と。東側に回って、樹木に被われた赤城山の山体の大きさに感動、「次は・・・・・・・」、という。南に下り、展望の利く岩場で昼食、赤城のつつじの種類をあれこれ聞いてくる、「アカヤシオ、シロヤシオ、トウゴクミツバ、サラサドウダン、ヤマツツジ、レンゲツツジ、コメツツジ等など」、と答えれば「シロヤシオはどの木?」、という。岩場の辺を探したが見つからなかった、上の休憩所11:30、下の休憩所11:55着。M氏は案内のボードを見て、今日のルートを確認していた、赤線を引いた1/25000地形図と案内板の不一致を発見、聞いてくるのだが、私も疑問に思っていたところだったので、「調べてみましょう」、といって足を進める。

 ここからは雪の量が急激に減っていく、赤松の林に入りますます感じる。鍋割山を右手に見ながら更に高度を下げていく。話しに夢中になり気がつくともう荒山登山口はすぐそこだった、12:26着。点々とわだちの凍りついた林道を歩き、出発点の鍋割山登山口に戻る、13:10。総計5時間35分の今年初めての赤城山山行であった。

 同行したM氏は、「1時間ちょっとのアクセス、1000mそこそこの山で、これだけ楽しめるなんてすばらしい。機会を見てまた来たい」、と言っていた。大勢の人達で賑わった、一昔前の赤城山を懐かしく思うが、今日は平日でもあり会った人はなかった。林道を歩いていた時に、「消防署の者ですが、山を歩いてきたのですか、この時期山に入る人がいるんですか」、「いっぱいいますよ、尾根は足跡だらけですよ」、と答えてやった。



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