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sub3-165
駒ケ岳・黒桧山
(赤城山)

山行日
    2004年9月7日    曇り一時雨   単独

コース 詳細はこちら
    利平茶屋→鳥居峠→覚満淵→駒ケ岳・黒桧山登山口→駒ケ岳→黒桧山→猫岩→黒桧山登山口
    →覚満淵→鳥居峠→利平茶屋

 朝方の日差しに誘われて、久しぶりに赤城山に向かう。山に近づく頃には太陽は隠れ、上の方は黒い雲に覆われていた。サブザックに荷物を押し込んで、9:25利平茶屋を出発する。キャンプ場の入口には、鳥居川の復旧治山工事の案内板があり、工事中のようだ。林道を歩くと、間もなく沢に入る道が出来ていて、重機の音が聞こえていた。鳥居川は小地蔵岳と長七郎山の東斜面から落ちる川である。9:37、鳥居峠方面への登山道に入る、日没後のような暗さである。山栗がイガを落とし、熟れた栗を覗かせていた、拾って帰っても人が食べるには小さすぎる、やはり小動物の餌がいい。鳥居川のゴーゴーとした流れを聞きながら最初の小さい橋を渡ると、登山道が陥没していた。最近の大雨でやられた新しい爪痕だ。沢の音が小さくなる頃には、山全体が霧に包まれ、視界が20,30mとなってしまった、鳥居峠階段下10:00。

 中間地点まで階段を登ると、先方に異様な物体、近づくと1.5mもある大きな岩石、どうやら落ちたばっかりのようだ。リフトのレールと山の斜面の間の溝に引っ掛かっているのだが、もし丸みをもった岩だったら、と考えると恐ろしい、10:12鳥居峠着。視界が悪く、風が強い、人影も見えない、店の照明が霧の中にボンヤリと赤く灯っていた。覚満淵の北側を回り、駒ヶ岳・黒桧山登山口へ、10:40。5分ほど歩くと、突然霧の中に人影が、交わす挨拶も響きなし。風が泣き、小枝を叩く、ポツポツと落ちる滴、ジグザグ続く道に山靴とストックの痕を残し、稜線に出る、11:05。雨がドカッときたような感じだが、今は降ってない、大粒の滴が頭の天辺にポタン! 緩やかな上りとなって駒ケ岳山頂1685m、11:16着
  
  最初の橋を渡ると                   登山道が陥没

  
 階段を上がると先方に異様な?物体       落下したバッカリ?の大きな岩石

  
 左斜面では、ダイモンジソウ              トリカブトが咲いていた

  
 覚満淵への道標                     覚満淵東の散策路

  
 マユミの木が害獣にやられて無残          マユミの実はうっすら赤く色付いていた

  
 木道にも人影はなく                  オニアザミもこうなると美しさはイマイチ

  
 駒ヶ岳・黒桧山を目指す               整備された階段も霧の中

  
 鉄の階段を2ヶ所上がると              稜線に出る、駒ヶ岳まであと400m

  
 霧が流れたところでワレモコウを撮る        駒ケ岳1685m山頂部

 出来たての木製の長い階段を下り、潅木の道を抜けると大タルミという、鞍部のちょとした草原に出る、11:24。ここから黒桧山まで0.8kmと書いてあった。ちょっと登り返して緩やかに進んだ所で、雨具を着ける。歩き出すと人声が風に乗って聞こえてくる。花見ガ原からの道に合流する手前で、中学生のグループに会う。「50人ほどいますけど・・・・・・」、と引率の先生、元気な子供達を見送って、間もなく、うっすら紅葉したサラサドウダンを見て、、花見ガ原からの道に合流する、11:47。赤城大神の脇を通り、小鳥島方面からの登山道と一緒になって、霧の立ち込める三角点のある黒桧山山頂、1827.6m着、11:52。
  
 駒ケ岳から木製の階段を下る              大タルミ

  
 うっすら赤くなったサラサドウダン           花見ガ原からのルートに合流

  
   赤城大神                      黒桧山山頂、1827.6m

 風も強く、昼食をすませて早々に下山開始、10分ほど下ると関西圏から来たという100名山を目指す男性に会う。この霧の中、「何か見えるんですか?」、の問いには、「晴れていれば上越国境が見渡せるんですよ」、とだけ言った、登山口着、12:43。道路を歩きながら、左手の光景の変化に気付く、赤城植物園、赤城広場が何時の間にか、国民宿舎跡に出来ていた。偶然霧がひいて、大きな新しい施設を目のあたりにした、しかし何か不自然さ、アンバランスを感じた。まだ、芝生とコナラの林でも作って、立ち入って遊べる広場にでもした方が、何て、余計なことを言ってしまいました、朝入った登山口13:01。
  
 下山道                           小鳥島方面の黒桧山登山口

  
 国民宿舎跡にできた赤城広場            と、案内板

  
 すっかり直った南側の木道             草むらに、ワレモコウ、アキノキリンソウ、ウメバチソウが点々と。

  
 倒木をくぐって                     利平茶屋、ミニ水力発電所が出来ていた。

 覚満淵は往路と反対側の南を回り、13:16朝のコースと合流して、鳥居峠へ13:23。840段の階段を下り、薄暗い山道を抜け利平茶屋へ、キャンプ場の側に小さな水力発電所ができていた。あとで、ゆっくり見よう、14:00車に戻る。総所要時間は、4時間35分であった。久しぶりの赤城山、もう少し天気が良いかと思ったが、結局往復とも霧の中であった。紅葉しかけたサラサドウダン、カエデ、そしてマユミの実に、秋の近づいていることを感じ、お陰で雨具を着て汗をたっぷりかいた山行だった。車で、一の鳥居を通る頃、青空の下、東の山並みは綺麗に晴れ渡っていた、赤城山の山頂部だけが・・・・・・・・。




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