気ままな男の山歩きHOME  山行記録(日付順 )  山行記録(山域別)  走れ!“忠治”
sub3-83
黒檜山・駒ケ岳(赤城山)
山行日
    2003年4月28日

コース
    黒檜山登山口→黒檜山→大タルミ→駒ケ岳→駒ケ岳登山口(大洞)→黒檜山登山口

 約4ケ月ぶりに赤城の最高峰を目指して歩く。赤城神社の先に砂防工事中の場所がある、その少し先が黒檜山への最短コースの登山口である、山頂まで1.1km、標高差450mと道標に書いてある。路肩には、車が7,8台止められるスペースがある、6:28出発する。平野部は曇っていたが、こちらはほぼ快晴である。いきなり、泥濘の急坂の道で始まる、雪も点々と出てくる、溶け残りといった感じで、全く危険はない。樹間から大沼に写る逆さ地蔵岳を見ながら、10分ちょっと歩くと、大沼へ張り出した尾根にたどり着く、猫岩である、6:40。眼下には静かな湖面が開ける、風がなくくっきりと容姿を映し出していた。
  
  樹間から大沼                             地蔵岳と静かな湖畔、猫岩から

 大きな岩を巻くように、真っ黒な残雪を踏んで登って行く、このコースは全体として岩石のごろごろした道である。気のせいか、道が大分広がっている、雪をよけ、岩をよけ、結局樹林帯へ食い込んでいくようである。芽吹きはまだまだこれからである、車で来る途中、荒山の北斜面でヤシオツツジが咲いていたが、湖畔の桜はこれからである。一汗かいて勾配が緩やかになると、駒ヶ岳からの道に合流する、7:18。コメツツジの間の細い道を抜けると黒檜山山頂、1827.6mである、7:20着。

 ゴールデンウイークであるが、誰もいない、時間がちょっと早い。山頂の平坦な部分は、1/4ほどが雪で隠れている。見渡せば、小黒檜山側には沢山の雪があり、祠までの登山道は雪の下、花見ケ原側の斜面では、幹の周りが丸く溶けいるが、一帯は雪に覆われている。祠の後ろの岩で一休み、谷川岳方面は見えず、かすかに上州武尊山が小黒檜山の向こうに見えている。東は日光白根、皇海、袈裟丸山の山々が連なる。地表には霜がおり、うっすら蕎麦粉をまいた様、窪地に溜まった水には氷がはっていた、7:50出発。
  
小黒檜山の向こうに上州武尊山がうっすら            日光白根山、皇海山

  
袈裟丸山の連峰                           大沼と西の外輪山、鍬柄山と鈴ケ岳、五輪尾根

  
 北側から黒檜山山頂を見る                     同じく、花見ケ原よりを見る

 歩き出すと直ぐに地形図を首から下げた男性に会う、遠方から来た方らしい、何と言ってもこの山は深田久弥の日本百名山なのである。最短距離を歩けば1時間とかからない、岩木山、八幡平、蔵王山、筑波山、伊吹山、大台ケ原、剣山なども1時間以内で山頂に立てる、でもその山の良さを知ろうとしたら、時間不足でしょうね、余計なこと言っちゃって御免ね、赤城大神7:52、花見ケ原分岐7:53。花見ケ原方面の道に少し入りビューポイントを探す、春霞みで裾野の栽培ハウスの他、平野部が全く見えない、8:00分岐点に戻る。
  
 長七郎山、地蔵岳と小沼、赤城大神から      駒ケ岳、長七郎山、地蔵岳と小沼、花見ケ原分岐点付近から

 分岐点から整備中の登山道を下って、少し登り返すと小さいピークに出る。南側から見る黒檜山は、黒褐色の山頂と緑がかったクマザサに覆われていて雪は見えない。一方駒ケ岳方面は北側からの眺めとなるわけで、まだまだ幾重にも白い部分が存在する。ここから下ると間もなく大タルミに出る、8:17、駒ヶ岳0.4km、黒檜山0.8km、標高差220mの道標が目に入る。この辺は吹き溜まりが出来、遅くまで雪の消えないところだ。木の枝もまだ雪に押しつぶされたままである。しかし距離にしたら100mほど、ご安心を、8:28駒ケ岳着。
  
駒ケ岳、大タルミよりの小ピークから                       黒檜山、大タルミよりの小ピークから

  
駒ケ岳、大タルミ付近から                        黒檜山、大タルミ付近から

 駒ケ岳の東側へ稜線に沿って進む、70,80mで踏み跡はなくなった。もしかしたら、新ルートが出来たかな、と期待をした。ここを稜線に沿って下ると、地図上では両サイド崖っぷちで北側が鹿角川、右が利平茶屋までの林道と鳥居川である。引き返して、8:35。駒ケ岳からは、泥濘の稜線を下る、先ほどから3組夫婦に会っている、皆さんGWで連休なのでしょう、8:45稜線から大洞への下りへ入る。
  
荒山と地蔵岳、駒ヶ岳山頂より                     黒檜山、駒ヶ岳山頂付近より

 ここから大洞へは、樹林帯の中をジグザグしながら下っていく、鉄梯子あり、整備された階段あり。樹間に歩ごと様相を変えていく、大沼と外輪山を眺めがら、心地よい下り道である、車の音が大きく聞こえると大洞の登山口である、9:07。湖畔の道路を戻り、黒檜山登山口へ9:23着。合計2時間55分、私にとってはゆっくりした山歩きであった。
  
  鈴ケ岳と大沼、駒ヶ岳の下山路から              地蔵岳、駒ヶ岳の下山路から

  
小地蔵山、駒ヶ岳の下山路から                     小地蔵山、駒ヶ岳の下山路から

 気ままな男の山歩きHOME  山行記録(日付順 )  山行記録(山域別)  走れ!“忠治”