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黒檜山(赤城山)  

山行日
    2002年9月30日  雨  単独

コース
    利平茶屋→鳥居峠→覚満淵散策→大洞登山口→駒ヶ岳→大タルミ→赤城大神→黒檜山
    →大洞北登山口→覚満淵散策→鳥居峠→利平茶屋

 台風21号の影響で秋雨前線が停滞し、予報では一日中雨で降水確率70%となっていたが、駄目なら戻ればいいと
覚悟を決めて、8:50黒保根村利平茶屋を出発する。登山道入口は、ロープでふさがれ、案内図には“立入禁止 台風6号
による大雨のため、登山道が崩壊し、危険箇所がありますので、これより先に入らないでください。”、と張り紙があった。
登山道を見ると、昨日あたり歩いた踏み跡があり、危険箇所は巻けば良いと考え、ロープをまたいで登山道へ入った。

 木の間から沢の荒れ果てた様子が、時々覗けた。あそこかな?、次の・・・?、崩落箇所を気にしながら進む。大きな岩場
では、ダイモンジソウが隙間で満開に咲いていた。管理棟への分岐を過ぎ、一つ目の橋を渡る、まだ登山道には変化が無い。
二つ目の橋を渡って、ちょっと進んだところに、崩落箇所を見つけた、9:27。ここは、いつもちょろちょろと水の流れている沢で、
この沢を越えて左へ回り込むと、840段の階段が待っているところだ。崩落箇所は、既に踏み固められ、真ん中を5,6m越
えて、正規のルートに出た。
  
    登山道入口はロープが張られ                    立入禁止となっていたが・・・・・・

  
岩場に貼りついて咲くダイモンジソウ                 崩落箇所、5,6mで既に踏み固められていた

 この付近から紅葉が始まっている、コナラに巻き付いたツタウルシはオレンジ色に、木々の葉も薄い緑が透き通るようで
ある、9:35階段下。ケーブル跡の階段脇で見つけたテンナンショウの実は真っ赤に熟し、落ちかかっていた。9:49鳥居峠
着、雨は降っているが、意外に見通しが良く、駒ヶ岳の山頂付近が黄ばんでいるのがはっきり見えていた。東の方向を見渡
すと、わき上がる雲が、あちこちに綿飴のように浮いている光景に魅せられた。
  
    ツタウルシの紅葉                           テンナンショウの実

 覚満淵へ出ると、草紅葉の美しさに、足が止まった。葉が雨に濡れ光沢があり、葉の濃淡がその鮮やかさを引き立て、
水の色と山並みに調和している。誰もいない木道を往復し、北側にまわってレンゲツツジの鮮やかな紅葉に出合い、ズミの
実についた滴が光っているのをじっと見つめた、雨で良かった。
  
    樹間から覚満淵                             覚満淵のクサモミジ

  
  レンゲツツジの紅葉                           ズミの実と白い点は実に付いた滴

 10:16大洞登山口から、駒ヶ岳を目指す。1年半ぶりのルートであるが、この間に木製の階段が整備され、年輩者に
やさしい登山道造りが進み大きく足を上げるような箇所は無くなった。10:46、最後の鉄ハシゴを登って、稜線に出る。
駒ヶ岳0.4km、花見が原5.4km、大洞大沼1.0kmの標識と、ベンチが2つあった。ちょっと進んだ所からは、荒山、
長七郎山、小沼が、右手には地蔵岳が雨の中でも見えていた。駒ヶ岳着、10:59。
  
      駒ヶ岳付近から七郎山、小沼、荒山                 同じく地蔵岳

 駒ヶ岳を下り、サラサドウダンの紅葉の向こうに黒檜山を撮る、鞍部に11:10、ここには大タルミと書かれた標識があり、
黒檜山0.8km、標高差220m、駒ヶ岳0.4kmと丁寧に書かれていた。ここからは、小さいピークを一つ越え、黒檜山への
最後の登りとなる。前後するが登山道が整備されたのは駒ヶ岳山頂までで、山頂からは従来の丸太が露出したままである。

 鞍部を過ぎた所で、真っ赤な実を発見、メギの実である。直径3,4mm、長さ5,6mmの細長い実である。枝はトゲだらけ
で別名コトリトマラズというそうである。木は小さいが、一帯では非常に目立つ存在である。
  
   黒檜山、駒ヶ岳をちょっと下ったところ                  メギの実

 11:36急登を終えて花見が原分岐点、11:38黒檜山大神、11:39大洞北登山口方面分岐、水たまりを避けながら
ちょっと先へ、11:41黒檜山山頂着。残念ながらガスって来て視界がきかない、にぎり飯を食し12:05下山にかかる。
ごろごろした石ころをまたぎ乗り越え急坂を下る、石は火山岩なのでフリクションがきき滑る心配はない。途中2箇所湖畔が
見下ろせるビューポイントがある、下の方は猫岩と書かれていた。この岩上のドウダンが真っ赤に紅葉し、見頃であった、
猫岩12:29。ここから幾分緩やかな下りとなり、若干方向を東に取りながら進む、12:39大洞北登山口に出る。

 ここからは舗装道路を進む、途中登りに利用した大洞登山口を12:55通り、覚満淵入口へ12:59。再び草紅葉を見ようと
木道へ入った、先方に真っ赤な傘をさした、お二人さんが木道を歩いていた。この光景がまた何とも言いようのない美しさだった。
お邪魔でしょうから引き返して、山際を進む、13:14鳥居峠。階段下13:23、崩落場所13:26、利平茶屋駐車場着13:48。
総計所要時間は4時間58分であった、登山道では誰にも会いませんでした、雨ですし月曜日ですからね。

これからは、日一日と紅葉が進んでいくことでしょう、10月10日前後がベストとなるのでしょうか。



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