★気ままな男の山歩きHOME 山行記録(日付順 ) 山行記録(山域別) 走れ!“忠治”★ sub3-90 夕張岳 |
山行日 2003年7月17日 曇り 単独 コース 林道終点→ヒュッテ分岐→冷水ノ沢→馬ノ背分岐→望岳台→憩沢→山頂 →憩沢→望岳台→馬ノ背分岐→ヒュッテ→冷水ノ沢コース合流→林道終点 夕張市より芦別市に向かいシューパロ湖の端でシューパロ川を渡り、ペンケモユーパロ川沿いに林道の終点まで進む、ここが大夕張コースの起点となる。先ほどまで降っていた雨も止んでいるようだ、でも雨具を付けて4:18駐車場を出発する。すぐに、ヒュッテへの道と分かれ、うっそうとした樹林帯の中の道となる、露払いをしながら進む。シラカバ、カエデ、シナノキの類の広葉樹とアカエゾマツ、樹床はネマガリダケがびっしり生えている。ザックに付けたカウベルの鳴りが悪い、はずしてストックに付け替える、北海道の山歩きでヒグマと出会いたくない。5:14冷水ノ沢、山頂まで5kmという標識があった。 ここからも斜面を巻くようにして進と、尾根筋に出て馬ノ背コースと合流する、5:40。馬ノ背コースの標記はないが、山頂まであと4.5kmの標示に一安心。横に思いっきり大きく枝を伸ばしている、目通り50,60cmの太いダケカンバが点在する。丸太の階段を登ると、一面霧に被われて神秘的な光景が広がった。石原平という所で、シラネアオイの群落の看板を見る、青々とした葉だけで、花は既に終わっていた。6:18望岳台、雲の中、東南東方向は回復の兆し、晴れないかな。山腹のトラバースは続く。 大きな岩山(前岳?)を巻き、憩沢へ6:55、エゾノリュウキンカがわずかに咲き残っていた。山頂へ残り2.9km、緩やかに登り前岳湿原に出る、木道をはさんで、チングルマ、シナノキンバイ、シロウマアサツキなどなど咲き乱れる、気の休まるところである。更に低木の間を抜け、ガマ岩を霧の中に望む。10m×15m位だろうか、ヒョウタン池へ7:41、少し進むと蛇紋岩の露出するガレバに出る。夕張岳の固有種である、ユウバリコザクラ、シソバキスミレが満開で、花を前にカメラを持つ手が震えていた。 エゾノレイジンソウ ウコンウツギ ナナカマド、後ろは前岳? ミソカワソウ オオバミゾホウズキ エゾノリュウキンカ シナノキンバイ シナノキンバイ タカネバラ ハクサンチドリ チングルマ チングルマ ユウバリコザクラ ユウバリコザクラ シソバキスミレ ウサギギク ここからは、ゆったりとしたお花畑を歩く、シロウマアサツキ、シナノキンバイ、ミヤマリンドウ、ハクサンイチゲなど、今を盛りに誇らしげな姿を向けていた。8:24釣鐘岩、ここをひと登りすると、吹き通しのお花畑にでる、ホソバツメクサ、チシマキンレイカ、ヨツバシオガマ、クモマユキノシタ、ユキバヒゴタイが満開であった。夕張岳固有種のユウバリソウは、ウルップソウを小さくしたような形で花穂に白い沢山の小さい花をつけます。残念ながら、今の時期では、花穂の先にわずかに白い花を残してほとんど終わりであった。 シロウマアサツキ シロウマアサツキ ハクサンイチゲ ムシトリスミレ ミヤマリンドウ ホソバツメクサ ヨツバシオガマ ヨツバシオガマ チシマキンレイカ ユキバヒゴタイ クモマユキノシタ ユウバリソウ(花はほとんど終ってました) ミヤマオダマキ オンタデ イワブクロ ミヤマオグルマ 山頂へは、ハイマツの急斜面を更にひと登り、真っ赤な祠の脇を通ってほどなく到着する、8:57。休憩すること1時間あまり、時々通ってきた山並みを映すだけで、いっこうに好天する兆しはなかった。次々と山頂へ登ってくる人たちに混ざって、監視員の方もおられ、植物を尋ねると、「ユウバリソウは、あそこにあれだけしか、数えるほどしかない」、と言っていた、貴重な種である。 夕張岳山頂 山頂より直下の峰 山頂より直下の峰 山頂より直下の峰 9:53下山開始、吹き通しのお花畑を再度カメラに、10:17釣鐘岩、10:37ヒョウタン池、10:47男岩、11:00憩沢、11:26望岳台で8分ほど小休止、11:44冷水コースの分岐、ここから馬ノ背の尾根を下り、12:28ヒュッテへ、林道を少し歩いて12:38林道終点の駐車場へ下山。総所要時間は、8時間20分であった。シューパロ湖から息子と12年ほど前に眺めた、花の夕張岳、やっと思いがかなった。眺望はイマイチであったが、固有種を身近に見られた感動は大きい、脳裏に焼き付いていつまでも忘れることはないだろう。 |
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