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黒檜山・小黒檜山
(赤城山) 
  
山行日
    2002年11月11日    晴れ   単独

コース 詳細はこちら
    花見が原→黒檜山→(ヤブコキ)→小黒檜山→(ヤブコキ)→花見が原

 本格的な冬の到来が例年より2,3週間早いようで、11/2に日光の黒檜岳で吹雪かれて、そろそろ赤城山も白くなる頃かなと思い、花見が原から一周するコースを週末に歩こうとしました。当HPの掲示板で情報を呼びかけたところ、早速“お山歩ナナちゃん”が反応してくれまして、見頃の判断はできたのですが、週末は奥秩父の金峰山へ3人で出かけてしまいました。しかし、金峰山は林道工事で大弛峠に入れず中止、八ヶ岳の編笠山に変更したが、ここは吹雪かれて中止、結局観光して帰宅。そして翌日の日曜日早朝車で出ましたが、黒檜山は雪雲に覆われ、日光方面の山も全然見えず中止。夕方の天気予報を信じ本日とした。

 車が桐生に入ると、袈裟丸山、赤城山に雲はなく、山頂部の白っぽいのが確認できた。道路も乾いた状態で、花見が原まで何の障害もなく着いた。6:55東の駐車場から出発する、登山道には雪がうっすらと残り、昨日歩いた靴跡がはっきり残っていた。7:02木の間から真っ白い山頂部が見えた、どこだろう? ちょっと回り込んで7:06林間歩道と合流、黒檜山3.3kmを見て、カラマツの人工林を進む。やがて、樹床一面に熊笹が生え、低木の山つつじ、シラカバやミズナラ?の高木が茂る森林に変わる。

 樹間に真っ白になった燧ヶ岳と日光白根、その右に皇海山の姿を見る、7:21。登山道の雪も徐々に増し、7:40黒檜山まで2kmの地点を通過する時には一面の雪となっていた。登山道は若干分かりにくいが、窪んでいるのと残された靴跡で全く不安はない。木道の整備用の資材だろうか、点々と置いてあった。7:52黒檜山まで1.5kmの道標のところに、シラカバとダケカンバの見分け方を書いた案内板があった。そこには、“シラカバは、樹皮が白色でよく目につきます。ダケカンバは、シラカバのなくなる標高1200m〜1400m附近よりあらわれ、ハイマツ帯の下まであります。樹皮は非常に白っぽいものもありますが、多くは赤みを帯びた褐色のものです。葉はどちらも似ていますが、シラカバの果穂は垂れ下がり、ダケカンバは直立します。 環境庁・群馬県”、とありました。説明は良いのですが、果穂ある時期なら判別はつくでしょうが、ここに生えているのは、○○○○です、が欲しい。

 ベンチの置かれた地点を通過して間もなく黒檜山まで1kmの道標を見る8:07、この辺から木製の階段がところどころに出てくる。小枝についた霧氷(着雪?)があらわれ、日差しを浴びて溶け出し落下してくる、首もとにも入った。ちょっと離れたところから霧氷を見ると満開の桜のようである。遠望する山と霧氷に、目を奪われ、立ち止まっている時間の方が長い。登山道は東側に回り込み低木のつつじとなって視界が開け、駒ヶ岳、長七郎山、小沼、地蔵岳を眼下に見る。8:37駒ヶ岳からの道に合流する。
  
  樹間に見る尾瀬の至仏山                            同じく燧ヶ岳

  
  同じく日光白根山                               霧氷と燧ヶ岳遠望

  
  小沼を見下ろす                                 日光白根山

  
        燧ヶ岳                               駒ヶ岳、長七郎山、小沼、地蔵岳

 黒檜大神8:40着、青空と霧氷に朱色の鳥居が一段と映える。西の方には真っ白な浅間山と立ち上る噴煙が見えた。東側には日光白根山、皇海山、その隣に女峰山、男体山の頭があり、袈裟丸山が連なっていた。下の方は紅葉真っ盛りのようである。
  
     黒檜大神                                     浅間山

    
  日光白根山、皇海山、その隣に女峰・男体山の頭            袈裟丸山の連峰

 普段なら通り過ぎてしまうだけの大洞への分岐点と登山道であるが、まわりの霧氷に囲まれて美しさを感じた。8:47黒檜山山頂着、地面に積もっている雪は、5cmほどである、温かさで霧氷もだいぶ落ちて南に面したところは、冬枯れの斜面となっていた。北側に回ると熊笹は霜で真っ白、葉に積もった雪も大分残っていた。小黒檜山へのルートを考えると、雪も深くなるだろうし、急斜面の降下で転倒もするだろうし、下は雨具、上はヤッケを身につけた。

 支度をしている間にも山頂にやってくる人はなかった、もっとも早い人は大洞から上がれば7:00頃には上がれるだろうし、今日は月曜日である。9:05北側のルートに入る。祠までは靴の跡があった、北側の見晴らしの利くところまで降りているのだろう。祠の付近では浅間山から上信越・栃木の国境の山を袈裟丸山まで一望できた。真っ白い浅間山、に比べ四阿山は多少白い程度で、草津白根山は天辺だけが白く、苗場山附近は更に白く、谷川から朝日岳、尾瀬にかけては完全に冬山の様相を見せていた。そして上州武尊山、日光白根山は下部は青く、皇海山、袈裟丸山はわずかに山頂部の白いところを見せていた。9:20祠を出発小黒檜山を目指す。
  
   大洞への分岐点                            登山道、山頂近し

  
   黒檜山山頂、右手は黒檜大神附近                 燧ヶ岳、山頂北側の祠付近から

  
  日光白根から袈裟丸山連峰                     上州武尊山と右至仏山

  
     谷川岳〜朝日岳方面                        上州武尊山、一番手前が小黒檜山

  
谷川岳〜朝日岳方面、一番手前が小黒檜山            苗場山附近

  
    赤城山西の外輪山                      白根山とエビノシッポ(横からの強風による着雪)

  
   鈴ケ岳                                   燧ヶ岳

  
    上州武尊山                                 上州武尊山と小黒檜山(手前)

 熊笹の間に積もった雪は深いところで20cmあまり、急斜面を快調にとばす。最近付けられた感じの黄色いテープが案内してくれる、9:33鞍部にでる。しばらく平坦なところを歩き9:40下山の尾根の分岐点を通過、9:47登りにかかり9:53小黒檜山着。鉄塔によじ登り周辺の写真を撮る、先ほどの祠から約200m下がっているので、また景色を楽しめる。小さい木片に小黒檜山と書かれて鉄塔に付けてあったが、落ちていたのを見て、黒檜・小黒檜間の案内の黄色いテープを付けた方が、補強していったのでしょう。10:10下山にかかる。
  
小黒檜山山頂、鉄塔の間に皇海山                     黒檜山北面

  
    シラカバの林を抜け                           沢を下り林道(廃道)に出る

  
袈裟丸山、下界はカラマツの紅葉、標高1250m附近より     同じく、日光白根山、皇海山

 10:16尾根分岐、ここは春に歩いた時にマークしておいたところである。右手の沢に沿って高度1300m附近まで一気に下る、10:26小さいピークを越え、10:45沢を目指して尾根から下りにかかる。少し上へルートを取りすぎて石のごろごろした沢をしばらく下り11:06林道に出る。ここからは標高1250mを目標にトラバースする、多少は沢が走っていたり、ブッシュがひどく高巻きしたりしてアップダウンする。1本尾根を横切って更にトラバースして11:57林間歩道に出て、12:08スタート地点の駐車場に戻る。

 所要時間合計5時間13分、『待って良かった、今日の景色』、というところだろうか。道路、登山道、ヤブコキほぼ予定通りであった。


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