山行日
2003年10月07日 晴れ 3人
コース
八合目駐車場→片倉展望地→男岳分岐→男岳→男岳分岐→避難小屋→秋田駒ヶ岳(男女岳)山頂
→分岐→硫黄採掘場跡→八合目駐車場
国土地理院地形図閲覧システムよりコピーして赤線でコースを記入しました。
8年前の10/8、初冠雪の日に妻と歩いたコースを再び訪ねる。紅葉も真っ盛りと聞く、この冷え込みでまた初冠雪を期待して出かける。今回は元同僚2名を同行しての山行である。予報では7日、8日とも晴れ、交通規制もなく八合目の駐車場まで入り、夜明けを待つ。車は5台ほど、山頂部に陽がさすのを見て、6:00出発する、初雪はどうやらなかったようだ。水たまりは3mmほどの氷が張り、丸太の階段は真っ白に霜がおりている。
コースは駒ヶ岳山頂1637m、駐車場1300mで標高差337m、山頂を180°左に回り込みながら緩やかに登る。360°山に囲まれ、東北の名山を眺めながら歩ける、比較的歩きやすいコースである。でも、同行の1人が体調不良で足が思うように前に出ないようである、見守りながら4,5mおいて後につく。下山に予定の硫黄鉱山跡を左手に分けると、近場の半月状の3つの山、笹森山1411m、湯森山1472m、笊森山1541mの向こうに青みがかった鋭く尖った岩手山が顔を出す。
間もなく左手に、先端の尖った乳頭山が、その後には八幡平の山々が連なる。西に回り込んで片倉展望地に着いて小休止、眼下に見下ろす田沢湖、遙か遠くに頂を白く染めた鳥海山に元気を取り戻し、凍てついたイワカガミ、ミヤマダイコンソウ、タカネアオヤギソウを見て、すっかり綺麗、きれい、キレイを連発していた。
笹森山、湯森山、笊森山、その向こうに岩手山 ナナカマドの真っ赤な実が映える
田沢湖を一望 朝日に輝く男女岳山頂
イワカガミの葉 ミヤマダイコンソウの紅葉
登山道脇にはうっすらと白い所があり、その下は霜柱が2cmほどに成長していた、もしかしたら雪が降ったのだろうか。木道の上に降りた厚い霜を踏んで、男岳の分岐点へ7:32。ここから真新しい木道を踏み男岳と横岳の稜線鞍部に出る、岩場を少し登って男岳山頂1623m着。山頂には石の祠があり、そばには学校の登山記念に立てたような角柱が十数本立っていた。見渡せば絶景、鳥海山、早池峰山、岩手山を遠望し、眼下にスリバチ状の小岳、女岳、男女岳、横岳が阿弥陀池を囲う、7:50男女岳へ向かう。
男女岳山頂部 光る木道
緩やかに見える男女岳山頂部 阿弥陀池
阿弥陀池 阿弥陀池を囲う周辺の山
男女岳と右に岩手山 眼下に小岳
阿弥陀池の近くまで戻ると、木道に整然とした縦隊が目に入る、男女岳の草紅葉を背景に男女入り乱れてさっそうと歩く姿は、年輪と四季が交錯し滑稽に映った。避難小屋からひと登りして秋田駒ヶ岳の最高地点男女(おなめ)岳1637m、7:42着。山頂の道標には、女目岳(omane)と書いてあった、防災関係の資料でも同じ表記となっているがある、また秋田駒ヶ岳は、別名を駒形山とか御駒山というらしい。山頂は、先ほど会った25名の団体さんと合わせて約40名の賑わいである。同行の2名は、達成感に「きれい、やったね」、を連発、見入る東北の山々に、何かを重ね合わせているようであった。
男岳附近からから男女岳 紅葉を背景に25名の縦隊
阿弥陀池から男岳(右) 男女岳(駒ヶ岳山頂)から男岳と田沢湖
復路は最短距離で下ることにして、避難小屋の手前から、入口に要注意の張り紙があったが、硫黄採掘跡を通るコースをとる。チングルマの紅葉した男女岳の南斜面の木道を歩く、霜もすっかり解け、咲き残った瑠璃色のタテヤマリンドウが点々と咲いていた。道はやがて滑りやすい砂礫の斜面となり、ロープをガイドに慎重に下る。熟れたナナカマドの実に立ち止まり、張りつめた緊張感がやわらぐ。ほどなく登りのルートと合流し、駒ヶ岳周回コースは終わった。八合目駐車場着10:00、合計所要時間は、丁度4時間で同行者には疲労が見えなかった、やれやれ。
チングルマの斜面 砂礫の斜面を下る
奇岩と駒ヶ岳山頂部 砂礫の道から山頂を見る
乳頭山を正面に下る 見上げればハイカーひとり、硫黄採掘場跡
ナナカマド、車道から ナナカマド、車道から
田沢湖、車道から 駒ヶ岳全容、車道から
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