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織姫神社〜赤雪山(足利の山)
山行日
    2002年12月15日  晴れ    単独

コース
    織姫神社下交差点→織姫神社→両崖山→大岩山(剣が峰)→行道山(石尊山)→行道峠→馬打峠→藤坂峠→
    達磨杉峠(長石林道)→赤雪山→松田川ダムふれあい広場

 まだ夜が明けぬ織姫神社下の交差点を、鑁阿寺の梵鐘の音とともに6:00スタートする。石段には所々外灯があり歩くには支障ない、時々なる鐘の音に街の歴史を感じる。6:05織姫神社に参拝して、直ぐ脇の石段を登る、古墳の上には夫婦が日の出を待っているようだった、通りがかりの年輩の女性と挨拶を交わす、続いて南を向いて立っている人に「お早う御座います」、反応がないのでよく見ると銅像であった、暗くてわからなかったのである。明けの明星は、まだこうこうと輝いている。レストランの裏手に回り、霜柱をサクサクと踏みながら少し下る。吊り橋を渡り、凍結した公園の池を突いて氷の厚さを確かめる、4,5mmだった。

 ちょっとした岩場を登り、小高い展望箇所には、10人ほど集まり会話がはずんでいた。散歩とラジオ体操を日課といている方が沢山いるらしい、この近在に住む人は非常に恵まれている。織姫神社の西側の灯りが、街並みを浮かび上がらせて輝いて見える、綺麗だ。小さいピークを幾つか越え、アズマヤの所でラジオ体操をしている人を脇に見て、6:40両崖山山頂着。山頂の大木に目がいく、スダジイと思っていたものが“タブの木”と書かれていた、クスノキ科の常緑広葉樹で6本足利市の天然記念物に指定されているようである。言われてみれば、樹皮はクスノキにそっくり、歯はクスノキより厚くひとまわり大きい。

 ここから北へ少し下って直ぐに登り返す、木々の間を通り抜け、6:53大小山の右手に昇る朝日を見る。更に小さいピークを越えると、一面白っぽいた岩が露出している所に出る、一帯は赤松が枯れすっかり取り払われて、眺望を楽しむには良い場所である。左手にはこれから向かう大岩山の尖った山頂が姿を現す。景色を堪能し北側に降下すると、新しく出来た林道に出る7:05。東からの道はここで終点となっているが、もう少しで西からの道と接続されそうな距離にある。次のピークを越えると毘沙門天に通ずる林道に出る7:22、林道を50mほど歩き再び登山道に入る。入口では祠が迎えてくれる、落ち葉の積もったV字の道はちょっと歩きにくいが、直ぐに先ほどの林道の終点に出る7:31。

 ここからしばらくジグザグの急登が続く、ヤブツバキ、サカキと落葉樹の林の中を行く。10分ほどで視界が開け大岩山だ、7:41着。薄い雲がかかっているが、南から西にかけて、富士山、秩父連山、八ヶ岳、荒船山、浅間山、榛名山の眺望が楽しめた。浅間山の左には真っ白な山塊が少し見えているが、多分北アルプスだろう。北側は檜の人工林で視界がきかない、7:48北側に下る。
  
    大小山の右手から日の出                       林道終点の案内板

  
     大岩山から富士山を見る                        同じく浅間山

 大岩山から少し下って登り返すと、行道山(石尊山)に着く、8:00。織姫神社から名草巨石群の稜線で一番眺望の利く所である。特に浅間山から日光方面の山並みがすばらしい。赤城山、袈裟丸山、皇海山、白根山はくっきりと山容を映している。それに男体山、大真名子山、女峰山の山頂部その東には筑波山がうっすらと見える。もっと東に目を転じると、朝靄のたちこめる足利の山間部の集落が田沼・佐野の境界尾根を背景に水墨画のように広がる。大小山の向こうには、渡良瀬川遊水池が日差しを浴びて光っている。眺望を堪能して、8:08下りにかかる。
  
   行道山より赤城山を見る                    行道山より袈裟丸連峰と皇海山

  
 行道山より日光白根山                        行道山より男体山、大真名子山、女峰山の山頂部

  
     行道山より大小山方面                      行道山より大小山方面

 行道山からは西に降下して、間もなく鞍部に出て登山道は右に曲り寝釈迦を通り浄因寺に向かうが、真っ直ぐ稜線に沿って進み行道峠へ向かう。分岐点から少し登って右に稜線は曲がる、あまりこの稜線は踏み込まないので、先日の雪がそっくり残っているようだった。風で巻き上げられたクヌギの葉が雪の上にほぼ均等に散らばっていた、自然の仕業であるが面白い。2,3ピークを越えると右手に曲り檜の人工林に入り少し降下して登り返すとそこが行道峠である、8:41着。名草巨石群へ7.2km、行道山浄因寺1.3kmの道標あり。

 ここからが単調な山歩きである、それはほとんどが人工林で視界がきかないのである。何カ所か落葉樹に囲まれた登山道となるが、とても景色を楽しませてはくれない。登山道は急登あり、急降下あり、平坦部ありの道で、ただ目的地ばかりを気にしてしまう。8:53馬打峠、9:25三角点のある無名峰着、小休止。9:52小さい祠のあるピークで深高山を枝越しに写真を1枚撮る、10:17藤坂峠着。
  
    稜線に残る雪                               まれに通る稜線の道

  
  行道峠                                    馬打峠


  
    三角点のある無名峰                         ここにある道標

  
   無名峰から少し先の登山道                  小さい祠のあるピークから深高山

 藤坂峠から丸太の階段を登る、陽の当たる杉林の斜面で冬ワラビを発見、新しい葉は真っ直ぐに15cmほど伸びて開こうとしていた。周辺には20本ほどあり、登山道の脇で踏みつけられず良く残っていたものだ。疲れが出たのだろうか、足元が気になる、リュウノヒゲ、ヤブコウジの写真を撮って気をまぎらす。巨石群と松田への分岐点の手前のピークでクヌギを伐採している斜面がある。そこで、30m位先を5,6頭のイノシシが東から西へ駆け抜けていった、兄弟だろうか大きさは50,60cmくらいの小さいかわいいものだった。10:49巨石群と松田への分岐点着。
  
  冬ワラビ                                 リュウノヒゲ

 この分岐点から整備された登山道をはずして檜の急斜面を登り、稜線に出てしばらく平坦な尾根を進む。ビックリした、広い範囲で、すっかり檜が伐採されて地肌が丸出しとなっているではないか。お陰様で?、見通しが利いて最短距離で林道に出た。赤雪山登山口の達磨杉峠(長石林道)まで林道を歩く、11:20着。

 予定時間が気になる、ゆっくりと休まず赤雪山まで歩くことにした。多少登山道には雪が残っていた、靴跡が沢山あり、昨日沢山の人が歩いたのだろう。11:40アンテナ反射板、11:48赤雪駐車場分岐、予定通りといおうか11:55赤雪山頂着。3人男性が食事中だった、スッカリでき上がっていて1杯進められたが、お断りする。色々と尋ねてくる、「織姫から来た」というと、「何時に出た?」、「6時に出た」、「道はあるのか?」、「無いところもあるが、地図見て尾根伝いに」・・・・・限りなく続く。12:08、「13:00に迎えを頼んであるので・・・・」と下山にかかる。
  
    赤雪山の登山道                             赤雪山山頂から赤城山

 木の階段を下り、斜面を真南に一気に下る、間もなく檜の樹林帯に入り、ジグザグしながらダムサイドへ向かう、ダムサイド12:35着。ここからダムに沿って歩き、最終目的地松田川ダムふれあい広場着12:51。合計所要時間6時間51分であった。2000年2月に赤雪山から更に仙人岳へ歩き、岩切、鳴石バス停まで歩いているが、本日はこれに比べたら短縮版であるが、いささか疲れた山行であった。


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