気ままな男の山歩きHOME  山行記録(日付順 )  山行記録(山域別)  走れ!“忠治”

赤城山(駒ケ岳、黒檜山)
  
山行日
     2001/4/8 晴れ 単独

コース 
     利平茶屋→鳥居峠→覚満淵→駒ヶ岳→黒檜山→小鳥島→覚満淵→鳥居峠→利平茶屋


コース(国土地理院の地形図(赤城山)に追記して作成)

 利平茶屋の駐車場に車を止める、他に1台も車はない、静寂である、鳥の声とせせらぎの音だけである。荷物を点検して、5:50出発。今回は雪の状態がどの程度なのか、見ようと計画した。ここまでの道路は全くなかったが、周辺の沢には沢山の雪が残っている。念のため今回はピッケルとアイゼンを持ってきた。これは黒檜山から小鳥島方面への下山の際、急坂を下るのでアイスバーンによる危険防止のためである。斜面のナラ、クヌギの芽は大分膨らんできているが芽吹きには早い。ケーブル跡の階段にも若干雪が残っていたので避けて歩いた、6:50鳥居峠に着いた。車が1台停車していて、荷物を点検中であった、大きな望遠鏡付きのカメラを3台積んでいた。聞くと、太田の方で、天体観測が趣味で黒点の活動を写真にしているということだった、今日は雲があって駄目だったとか。1000mmが2台、500mmが1台だそうだ、ここまで機材をそろえる趣味も大変なものだ。


 覚満淵の遊歩道に入る、ここからは真っ白、大量の残雪となる、木道もまだ一部を除いて雪の下。覚満淵の木道と並行に進む、正面に真っ白なニホンカモシカが1頭、早速カメラを出したが樹木の中に消えた。ちょっと歩くと林の中に大きなカモシカが笹の葉だろうか食べている、今度はOKだ。こちらを意識してか、時々ポーズをとってくれる、なかなかの役者である、直線距離で6〜7mの所である。胴は茶色だが、頭部から首にかけては真っ白で大きく風格がある。赤城山には野生動物は多いが、このあたりで見かけるのは初めてである。
  
ゆっくり楽しませてもらった、実はこの時に後で気がついたがザックにさしたストックを落としていたのである。林の中をカモシカの動く方向に、あちこち移動していた、その時にストックの紐が木の枝に引っかかったのでしょう、カモシカの演技料かな、帰りに探したが見つからなかった。


  
 木道の辺の雪の状態である、吹きだまりなのだろうか1mはありそうだ、勿論林の中の日だまりは溶けている。大洞の駒ヶ岳登山口から入る。
所々に大きな吹きだまりがあり、登山道の見えているところもある、適当に楽しめる感じだ。最初の金属製の階段だが、半分は雪の下。稜線に出たが、同じように雪の山だ、シラカバの向こうに地蔵岳を入れて1枚。
  

でも踏み跡からすると、かなりの人が歩いている。自動車道は消えているので陽気のいい日は足慣らしに入っているのかな、何といってもここは深田久弥の百名山の一角だ。駒ヶ岳のちょっと手前のヤセオネはちょっとしたセッピが出来ている。大沼も凸凹しているが一面氷結状態である。8:00駒ヶ岳着、黒檜山、地蔵岳頂上はまだ多少ガスが残っているが天気は回復してきているようだ。


  
        まだ全面凍結している大沼が                小鳥島の北側は一部解けている

 
駒ヶ岳から大ダルミの下りは雪が道を覆っているので歩きやすい、丸太の階段を避けながら、大きく足をあげるところだ。大ダルミから南面を見ると山が真っ白に見える、南北面の雪量の差がはっきりしていて、今の時期は対称的で面白いものだ。普段は目のいかない赤城山のおいたちを書いた看板が今日は目に付く。
  


ここからが登りになるが、雪があるので非常に歩きやすい、一旦快方に向かうかと思われた天気だが、またガスってきた。


花見が原のコースと合流した、黒檜大神まではすぐそこだ。ここでも30から40cm雪が残っていた。


         黒檜大神
  
黒檜大神に一礼して黒檜山山頂へ、ここからは大洞へ下る分岐点を過ぎて、5分ぐらいで行ける。


山頂着8:48。ここでザックが開いて、ストックのないのに気づいたのである。帰り道で探すことして、駄菓子をつまむ。まもなく9時になるがまだ一人も行き会ってない。8:54早々下山にかかる。
  
   山頂の中程にある積み石が2,3個出ていた              山頂の案内板




     ここから大洞へ下る。

心配していた道の凍結は少なく、足場の良いところを探しながら慎重に下った。猫岩を過ぎたところで、樹林に入るが、ここからが雪も氷同然のところあり、ズブズブなところあり、露出している岩ありで、歩きにくかった、でもアイゼン等は不用、10:00湖畔に出る。凍結した大沼を見ながら足早に覚満淵に向かう。カモシカと遊んだところを探すがストックは見あたらなかった、残念。鳥居峠10:40、利平茶屋11:26着で本日の山行は終了した。本日の残雪の状況からして、どこのピークも、もう全然問題ないと判断できる。これからは雪解けが急速に進み、芽吹きもはじまるでしょう。



気ままな男の山歩きHOME  山行記録(日付順 )  山行記録(山域別)  走れ!“忠治”