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ウペペサンケ山(東大雪の山)

山行日
    2008年7月12日 小雨、晴れ、後雷雨

コース  概略図はこちら
    糠平コース登山口→水場→主脈尾根→出合手前のピーク萱野温泉コース出合
   ウペペサンケ山(糠平富士)
→ウペペサンケ最高点(本峰)糠平富士→萱野温泉コース出合
   →次ピーク
→主脈尾根→
糠平コース登山口

 ウペペサンケ山は東大雪の山として北から石狩岳、ニペソツの次に位置する。国道273号線を大雪ダムに向かって走り、糠平温泉、糠平小学校を過ぎると直ぐ左手にウペペサンケ山の大きな道標がある。ここから7.2km糠平川に沿って進むとウペペ登山入口なる看板と案内板がある、ここが糠平コースの登山口である。小雨の残る登山口を4:08出発する。昨日からの雨で、急坂の登山道はグシャグシャ、4:20最終水場を通過する、雨の影響でいたる所から流れが出来、みな水場のようである。間もなく若干緩やかになってしばらく進む、樹間から無名峰を望み、ハクサンシャクナゲが点々と現われる。再び急登が続き主稜線に出て深い樹林帯から開放される、P1399着5:17−5:35。すっかり雨も上がり、青空が顔を出し、向かうP1610が正面に、その左手に富良野岳付近が遠望できる。
  
  国道273号線脇の道標                   糠平コースの登山口

  
  最終水場                           樹林帯に点在するハクサンシャクナゲ

  
  P1399で主稜線に出る、次のピークP1610      左手に富良野岳付近が遠望

  
  P1399付近の花、ゴゼンタチバナ              コケモモ

  
    マルバダケブキ                      マルバシモツケ

  
   タカネバラ                           エゾイソツツジ

 小さく下って、潅木の道を登り返す。雨上がりの枝葉はタップリ水を含み、払いながら前進するが気休めに近い。P1610を越えると雲間に向かう山並みが現われる。登山道沿いには、ハクサンシャクナゲ、エゾイソツツジ、タカネバラ、ゴゼンタチバナ、ミツバオーレンが点々と咲く、萱野温泉分岐手前のピーク6:20通過。。
  
               P1610を越え、もう一つ越えると雲間に向かう山並みが現われる

  
        ハイマツの間に咲くハクサンシャクナゲ、エゾイソツツジを見ながら露払いは続く

緩やかに下り、正面に向かうピークを眺めながらハイマツの間を抜けて行く、露は相変わらずであるが、気分爽快である、6:43萱野温泉分岐着。後ろに大きな岩があり、そこから眺めると間に一つP1696、その次が糠平富士1834.6mのようだ、7:42着。ここにもウペペサンケ山の表示あり。ちなみに国土地理院の1/25000地形図では、最高峰の付近にウペペサンケ山とあり、標高は1848mとなっている。
  
  萱野温泉からのコースが合流              ここから2つ目のピークがなんとなく糠平富士らしい

  
  ハクサンチドリ                    ハイマツ帯を前進するが時々ピークは雲に被われてしまう


    やっと見えてきた糠平富士1834.6m


  登山道の岩場に咲くエゾツツジ


  エゾツツジの小群落


    樹丈○cm、花の大きさは3cmほどありそうだ

  
                           間じかに迫った糠平富士

  
    この一登りで                              糠平富士山頂

  
    ウペペサンケ山の表示          ここには三角点があるが国土地理院の1/25000地形図では表記がない

  
                    糠平富士山頂から先の山並み

 ここから高山植物が咲き乱れる細い岩場を渡り歩く、イワヒゲ、エゾノツガザクラ、エゾイソツツジ、エゾツツジは素晴らしい、ウペペサンケ最高峰着8:42−9:00。もう一つ西のピークにもウペペサンケ山の表示があるらしいが、どうも周辺の雲が気になる、早めに下山しよう。
  
                 どれが最高だろう、霧に遮られどれかな?

  
      糠平富士から4つめになろうか、          やっと目前に迫った、奥が西のピークのようだ


   ウペペサンケ最高峰、1848m

  
   最高峰から糠平富士                  同、糠平湖


【糠平富士山頂付近〜ウペペサンケ最高点間の花々】
  
      コマクサ                       コマクサ

  
              イワブクロ                   イワブクロ

  
                            エゾノマルバシモツケ

  
        イワヒゲ                         イワヒゲ

  
          イワヒゲ                         イワヒゲ

  
        ウコンウツギ                  ウコンウツギ

  
    ミツバオーレン                        コケモモ

  
  エゾノツガザクラの群生する斜面             エゾノツガザクラ

  
   エゾノツガザクラ                            エゾノツガザクラ
 

                   エゾノツガザクラ

  
        ヨツバシオガマ                    ウズラバハクサンチドリ

  
          チングルマ                   早くも綿毛

  
    エゾイソツツジ                       エゾイソツツジ

  
   エゾノハクサンイチゲ                     ミヤマダイコンソウ


   エゾツツジの群生する斜面


        エゾツツジ、丈は短く花は大きく

  
       マルバシモツケ                 マルバシモツケ、若干ピンク

 眼下に糠平湖を見ながら、足早に下る、糠平富士9:40。黒い雲が前を被う。10:29萱野温泉分岐を過ぎたところで3名のグループに会う。降られなければ良いが、と思っていたら3分もたたないうちに降り出した、11:23主稜線を下る。30mほど下った所で山が崩れるような大きな音を近くで耳にする、いきなりの雷鳴にびっくり。そして強弱降りを繰り返し、時々響く中程度の雷鳴の中を、11:55無事下山する。
  
   糠平湖を眼下に下る                   糠平富士方向の上空はすっかり黒い雲に被われる

  
    糠平富士を北西側から                 今にも泣き出しそう

  
       振り向けば糠平富士は遠く           前方にP1595は近い

  
    これから向かう3人組み                      雨降る道を急げ!

 総所要時間は、7時間47分、雨、晴れ、雷雨と天気の変る忙しい山行であった。結果的には早発ちと西のピークをあきらめたのが良かった。北海道でまさか雷に遭うとは思わなかった。良い経験になろう。この山のエゾツツジ、エゾノツガザクラは貴重な群落だろう、いつまでもこの状態を保ってほしい。山並みは長いが起伏が小さく、コースとしては花を見ながら歩きやすい。しかし稜線までの往復はちょっと勇気のいるところ。


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