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角落山

山行日
    2005年12月13日   晴れ    2名

コース
    霧積温泉→十六曲峠→剣の峰→角落山→剣の峰→十六曲峠→霧積温泉

 角落山は群馬の西部長野県境の近くにあり、浅間隠山とともに名峰とされている。先週赤城山を一緒に歩いたM氏から来週歩こうと誘われて、霧積温泉から十六曲峠に出て、角落山と鼻曲山を往復しよう、ということにした。勿論、天候の状況によるコース変更には含みをもたせておいた。

 本日の天気は、群馬、長野は晴れ、北部は雪となっていた。R18を走り横川から旧道に入る(入口は迂回路となっていた)、路面はうっすら降った雪が凍り、坂本の宿を過ぎ県道56号線へ、今朝残した轍を追う。ダムを過ぎた所でその車に追いつく、M氏であった。道路の状況から、霧積温泉(霧積館)まで車で入ることにした。ポケットに入れてきたおにぎり2ケを朝食に、6:43出発する。霧積温泉は、聞くところによると、明治時代には十数軒の旅館と政界人や文人などの別荘が建ち並び避暑地として賑わったそうだ、しかし今はここと上の1軒のみである。

 旅館の脇には、鼻曲山、熊野神社3時間、の道標があった。橋を渡り、落ち葉の上に積もった雪を踏みしめながらジグザグに上がって行く。東の山の窪んだ所から日が差し、ピラミット状の小さいピークが赤く染まった。10分ほど歩くと、上の旅館へ通じる道を横切る、鼻曲山と書かれた大きい看板の脇から、朝日に染まった楢の林へ入る、小さい尾根に辿り着いたようである。積雪は10〜15cmほど、スタートして1時間ほど明るい落葉樹の林間を気持ち良く歩いたところで、鼻曲山方面と剣の峰・角落山方面に分岐する、霧積温泉1.5km、鼻曲山3.0km、十六曲峠0.2km、剣の峰1.5km、角落山2.5kmと書かれた道標あり。ここから緩やかに5分ほど歩くと十六曲峠である。
  
 霧積館前からスタート                     日の出

  
 鼻曲山方面と分かれて十六曲峠へ向う          枝間から東方向に妙義山

 十六曲峠からは、稜線のわずかに下、東側を進む。左手のピークを巻いたところから尾根伝いに剣の峰へ真っ直ぐ進む道と剣の峰をトラバース(?)する道に分かれる、8:18。時々樹間から、鼻曲山と浅間隠山を眺めながら高度を稼ぐ。所々にできた吹き溜まりでは、50〜60cmの積雪だった、平均したら15cmぐらいだろう。凍りついた斜面の新雪は、歩きにくかったが、アイゼンをつけるのも億劫だった、8:37剣の峰1429.6m着。
  
  鼻曲山1655m右、P1602m、P1485mを樹間に     浅間隠山1757m

  
 吹き溜まり、50〜60cmの積雪              小木、つつじの着雪

  
 楢、イヌブナ(?)の林中を行く                真っ白い浅間山が鼻曲山の右手に

  
 剣の峰山頂                          1429.6m、三角点あり

  
 剣の峰山頂から浅間隠山                  同じく、角落山

 山頂から緩やかに北方向へ雪の積もった笹を分け下る。間もなく両サイド落ち込んだ狭い稜線となる。積雪と凍結、時々吹き上げる冷たい強風、氷点下10〜15℃の世界である。足場の不安定なところに、手袋は凍りつき、緊張の連続である。西側から北側に回りこんだ岩陰で、アイゼンを装着、M氏は手袋の中が濡れ冷たさを堪えているようであった。角落山は迫ってきたが、樹間からは鞍部がまだ見えない、アイゼンの利きも良く、ロープ、鎖を伝ってやっと鞍部へ。

 ここで、赤沢コースからの道と合流する。剣の峰を東に巻いていたような道を探すが、東側の笹の斜面にはそれらしき道はなかった。ここから山頂まで標高差170mあまり、時々立止まっては樹間から鼻曲山と浅間山を眺め、10:00角落山山頂1393m着。切り立った山頂は意外に狭く、東向きの社を真中に、石の祠があり、潅木の切れ間から、鼻曲山、浅間山、浅間隠山、上越の山々、小野子山、子持山、榛名山、妙義山が眺望でき、高度感もあり、人の言う名峰に納得、花でも咲いていたら、芽でも吹いていたら・・・・・、また楽しからずや、というところ、10:30山頂をあとにする。
  
  剣の峰北面から角落山                角落山南面から剣の峰

  
鼻曲山、浅間山を枝間に                    角落山山頂1393m


   角落山山頂から鼻曲山(手前最高峰)と真っ白い浅間山


       角落山山頂から浅間隠山、白根山、白砂山方面遠望

  
角落山山頂から鼻曲山、浅間山アップ          角落山山頂から妙義山

  
  角落山山頂から剣の峰               角落山山頂から榛名山、雪雲に被われた赤城山と重なる

  
  これはナナカマドの実だろうか、剣の峰で帰路     橋を渡れば霧積温泉

 剣の峰との鞍部10:51、剣の峰11:25、途中昼食30分、十六曲峠12:30、鼻曲山は次回とし下山する、霧積温泉着13:10。総所要時間は、6時間27分、ゆっくりもしたが、緊張もした山行であった。剣の峰には2つの遭難碑がありました、いずれも春先のようです。



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