★気ままな男の山歩きHOME 山行記録(日付順 ) 山行記録(山域別) 走れ!“忠治”★ sub3-335 谷川岳・一ノ倉岳・茂倉岳・武能岳 |
山行日 2007年7月24日 晴れ 単独 コース 土合橋手前右駐車場(朝日岳登山口)→土合橋→西黒尾根登山口→ラクダの背→巌剛新道分岐点→ 谷川岳(トマの耳→オキの耳)→一ノ倉岳→茂倉岳→武能岳→蓬峠→清水峠分岐点(白樺避難小屋)→ (新道)→JR見張小屋→土合橋→駐車場 【駐車場→トマの耳】 【トマの耳→武能岳】へジャンプ 【武能岳→蓬峠→駐車場】へジャンプ 長野・新潟以西は天気が良さそうだ。白馬岳、常念岳を目指して準備完了、夕方の予報で確認、ダメだ。急遽、谷川岳日帰りに変更、22:00久々の月を見ながら就寝する。2:30家を出発、濃霧の中をR50へ、幸いにして霧は晴れた。水上で食料を足して、土合橋手前右駐車場へ、ここは朝日岳登山口でもあり、7,8台の車あり、支度中の人もいた。4:37、明かるくなったR291を歩き、西黒尾根登山口4:56、急登がはじまる。5:10、電力用の鉄塔に出る、東の山並みには日が差していた。ブナ林の中の急登が続き、登山道に日が差してきた、5:24。若干緩くなったか、慣れたのか、5:34、土合1時間、谷川岳山頂3時間の道標にでる。 電力鉄塔の下、日が差してきたようだ ブナの樹林帯を急登する 樹間に白毛門、笠ケ岳(左) 登山道に日が差す ヤマアジサイが点々と 谷を介して南に天神平を一望する ブナ林の雑木が多くなる 登山道脇にショウキラン(無葉蘭) 6:07、やっと深い樹林帯を抜けたようだ、南の視界が開け、青空の下、谷を介した天神平が一際近く感じる。間もなく、燧ケ岳、至仏山、上州武尊山、皇海山、袈裟丸連峰が顔を出す。最初の鎖場を抜けると一段と展望が開け、谷川岳山頂部が西方向に、東方向に笠ケ岳、朝日岳、白毛門がくっきりと見える。 登山口から1時間強で樹林帯から抜ける 天神平との高度、まだこちらが低い 上州武尊山 燧ケ岳(左の△)、至仏山、小至仏山、小笠、笠ケ岳(尾瀬) 尾瀬の山〜上州武尊山〜皇海山、袈裟丸連峰 左から、笠ケ岳、朝日岳、白毛門 鎖場を抜けると一段と展望が開ける 谷川岳、左トマの耳、右オキの耳 清水峠の小屋が見えた、朝日岳との間の山、何だっけ? しばらく考えながら歩く、わかった、巻機山だ、今日の天気は素晴らしい。険しい谷川岳の東斜面も手にとるようにシャープに映る。鎖場でダイモンジソウ、チシマゼキショウ、ハクサンシャジン、キンレキカの花を発見、もう岩場には夏来たり、である。乗越えると、ギボウシ、ジョウシュウオニアザミ、キンコウカ、モウセンゴケが咲く、花に山並みに、魅せられてペースダウン、6:40ラクダの背、6:45巌剛新道分岐着。 朝日岳、清水峠付近を右に拡大 谷川岳、雪渓はマチガ沢 天神平と奥に赤城山 皇海山(左)、袈裟丸連峰 荒々しい表情を見せる谷川岳の東斜面 谷川岳山頂部 マチガ沢雪渓 朝日岳 左奥、巻機山を拡大 くさり場を上がる度に表情を変える山頂部 チシマゼキショウ 谷川岳山頂部 ギボウシ ジョウシュウオニアザミ(須藤志成著群馬の植物散歩による) モウセンゴケ、まだ蕾だった キンコウカ 浅間山遠望 ラクダの背から谷川岳山頂部 巌剛新道の合流点 ハクサンシャジン ここまで来ると、天神平より標高がありそうだ、眺望と競う花々、一歩上がる度に光景が変化する、これが楽しい。人影はどこにもない、谷川岳貸切状態である、真っ赤なシモツケソウ、真っ白なシシウド、薄紫のヤマラッキョウとクガイソウ、草むらの中で、山並みを背景に良く映える。イブキジャコウソウ、この花は谷川の岩場に多い、鮮やかな紅紫色が幾度も足を止める、7:45ザンゲ岩付近着。 シモツケソウ 朝日岳 クガイソウ ヤマラッキョウ トリアシショウマ イブキジャコウソウ ザンゲ岩が見えた 朝日岳 巻機山、尾瀬の山、日光白根山、上州武尊山、皇海山、袈裟丸山、子持山 巻機山 尾瀬の山、景鶴山、燧ケ岳、至仏山、笠ケ岳遠望 日光白根山、上州武尊山 皇海山、袈裟丸山 赤城山 子持山 ウツボグサ オタカラコウ(中央) ハクサンフウロ イワイチョウ 巻機山、越後駒ヶ岳、中岳、朝日岳 天神尾根と赤城山 山頂部を眺めながら稜線を進み、南に若干巻いて、大きなケルンの立つ天神尾根との合流点に出る、8:00。肩ノ小屋を左下に見て、緩やかにそのまま進むと、直に、谷川岳双耳峰の片方、三角点のあるトマの耳、1963.2mである、8:05着。 谷川岳山頂部 天神尾根の合流点が見えた 山頂直下 肩の小屋 谷川岳トマの耳 【トマの耳→武能岳】 ページTOPへ戻る 西黒尾根で眺望と花々を楽しみ、新たに谷川連峰縦走路、オキの耳から武能岳までの峰々と、大展望が魅了する。見渡す360度のパノラマ、富士山、北アルプスまで一望できる。これだけ良く見える日は年間通してもあまりないだろう。8:15、オキの耳に向う。 トマの耳から谷川連峰西の峰々 万太郎山、仙ノ倉山、平標山、右奥に白馬岳(?) 苗場山 天神尾根、赤城山 茂倉岳、一ノ倉岳、オキの耳、巻機山、越後駒ヶ岳、中岳 一ノ倉岳、オキの耳 茂倉岳、一ノ倉岳 越後駒ヶ岳、中岳、朝日岳 マチガ沢雪渓 歩いて来た西黒尾根 鞍部付近を中心に高山植物が花盛り、コバイケイソウ、カラマツソウ、 ミヤマダイコンソウ、ヨツバシオガマ、ウスユキソウ、ハクサンフウロ、ハクサンシャクナゲ、コメツツジなど等、短い夏を我先に、と色とりどりの花をつけ子孫繁栄へと競い合う、8:30、オキの耳1977m着。 カラマツソウ コバイケイソウの花穂 コルからオキの耳 同、トマの耳 ミヤマダイコンソウ ヨツバシオガマ ハクサンシャクナゲ コメツツジ ウスユキソウ ハクサンフウロ 谷川岳の山頂部は、見る角度により、形が大きく異なり、人それぞれ好みがあるようだ。一番特長のある、みなかみ町から見る双耳峰を私は好む。重なった一峰で谷川岳を判別するのは、難しいからである。8時をまわっているが、客人の来る気配がない、静かな山頂である。噴煙あげる浅間山から右手を見ていくと、四阿山、草津白根山まではっきりわかる、尖った三角錐と赤茶けた不毛の山体から明白だ。しかし、それ以外は晴れているとはいえ、はっきりしない、間接的に断定していくしかない、残雪期の方がわかりやすいだろう。 オキの耳 オキの耳からトマの耳 オキの耳谷川連峰西主稜線 苗場山 越後駒ヶ岳、中岳、朝日岳 景鶴山、燧ケ岳、至仏山 ここから一ノ倉岳との鞍部までが、磨かれた蛇紋岩が続く、鎖場もある、乾いていても、実に滑りやすい。下って奥の院を通り、“ノゾキ”の表示のある岩から一ノ倉沢を眼下に見る。切り立った、名岸壁のすぐ下にR291が見える。ハクサンチドリ、タカネバラは、色がイマイチ。ダイモンジソウ、シュロソウ、ウサギギクは鮮やかであった。登り返すと、背丈の低い笹の茂った、一ノ倉岳山頂1974.2mである、9:48。 ハクサンチドリ タカネバラ 奥の院と一ノ倉岳、茂倉岳(左) 越後駒ヶ岳、中岳、朝日岳、景鶴山、燧ケ岳 茂倉岳、一ノ倉岳、越後駒ヶ岳、中岳、朝日岳、景鶴山、燧ケ岳、至仏山、笠ケ岳 ミヤマダイモンジソウ シュロソウ ウサギギク ハコネギク(?) 谷川連峰西主稜線と茂倉岳、一ノ倉岳 谷川連峰西主稜線、苗場山遠望 イワシモツケ ウメハタザオ オキの耳 茂倉岳、一ノ倉岳 一ノ倉沢雪渓、ノゾキから 一ノ倉岳 シュロソウ 最後の鎖場、岩がツルツル カマボコ型の避難小屋があり、眺望を楽しむには、山頂の前後が良い、笹がいささか邪魔となる。付近からは、谷川連峰が一望出来ることはいうまでもないが、大源太山、七ツ小屋山、巻機山、越後駒ヶ岳、中岳の山並みがまねき猫のように見えた。ここから笹と混生するニッコウキスゲを見ながら少し下り、小さい高層湿原を通過する。イワイチョウ、ハクサンコザクラ、タテヤマリンドウは雪解けを待って一斉に咲き出したようだ、これは予想外、嬉しい。10:18、茂倉岳1977.9m着、今日の山行の最高点である。 谷川岳主稜線、谷川岳〜平標山 オキの耳、一ノ倉岳山頂付近から 一ノ倉岳山頂、右カマボコは避難小屋 大源太山、七ツ小屋山、巻機山、越後駒ヶ岳、中岳 仙ノ倉方向 谷川連峰一望 タテヤマリンドウ ニッコウキスゲ 赤城山、谷川岳(左オキの耳、右トマの耳) 万太郎山、仙ノ倉山、平標山 イワイチョウ コイワカガミ ハクサンコザクラ ハクサンコザクラ ハクサンコザクラ 一ノ倉岳、谷川岳(左オキの耳、右トマの耳) 谷川岳主稜線を一望 シロウマチドリ(?) オオカサモチ キスゲの小群落を見ながら小休止、360度のパノラマ画像を疲れかけたメモリー(脳裏)に保存する。一回り、二回り、・・5,6回インプットして山頂をあとにする、10:30。右手に朝日岳を見ながら、笹道を下ると、芝倉沢源流と思われる雪渓を下に見る。岩場の点々とする尾根道を2,3回アップダウンして鞍部に下る。ここから、一気に武能岳の南斜面を登りつめて山頂1759.6mに出る、11:50着。 クガイソウ 茂倉岳山頂 茂倉岳山頂付近のニッコウキスゲ 大源太山、巻機山、越後駒ヶ岳、中岳 ニッコウキスゲと眼下に土樽PA 芝倉沢源流の雪渓 ウサギギク クルマユリ ホソバヒナウスユキソウ 正面に武能岳 谷を隔てて朝日岳 カラマツソウ チダケサシ(?) 武能岳、鞍部付近から クルマユリと朝日岳 オトギリソウ 武能岳直下 元気なウサギギク、カラマツソウ、チダケサシ、クルマユリ、オトギリソウに逢い疲れを忘れ、ホソバヒナウスユキソウも残り花に逢えた。一面緑色の北側斜面、冬は深い雪の下となると思うが、樹木が生えないのは厳しい環境なのだろう。 【武能岳→蓬峠→駐車場】 ページTOPへ戻る この山頂で、本日はじめてハイカーに会う、東京から来て土樽から入り、一ノ倉岳をピストン中だとか。山地図を広げて、あっちの山、こっちの山を確認しあう、これって楽しいんだよね。前回同じコースを歩いているが、雨の中で足元を見て一周しただけだった。一足先に、同年輩のご人は下って行った。昨年秋歩いた大源太山周辺が気になり、じっと見入る、七ツ小屋山、巻機山の位置、山容。こちらから見ると、尖って見えるのが面白い。7,8分おいて山頂を下る、12:10。 武能岳山頂 一ノ倉岳、茂倉岳(右) 朝日岳 大源太山、七ツ小屋山、巻機山 万太郎山、仙ノ倉山、平標山 武能岳を北側から キンレイカ 花の拡大 武能岳、茂倉岳、万太郎山、仙ノ倉山、平標山、苗場山 蓬峠を下に ヨツバヒヨドリ 先行くご人が時々視界に入る、接近しているようだ。蓬峠との真中辺で止まった。もう一人いる、5分ほどで追いついた。若い男性に答えているようだった。観光用のパンフで山に入ったようだ、小屋に戻って荷物を取って武能岳まで往復するとか。蓬峠でもう一人、この方は迷わず武能岳へ進んだ。峠から少し下って、蓬ヒュッテ着12:50。 ここを通過するのは4度目、1回目は25年ほど前の11月下旬、土合から土樽まで恐さ知らずで歩いた。でも小雪崩れの跡が恐かった。2回目は朝日岳から縦走時、ここでテント泊、3回目は今回のコースと同じで雨の中、そして晴天の今日だ。土樽へ下るご人と別れ、蓬峠13:00、のびた笹道を歩き、最初の沢で給水、ここまで草を払ってきた方にちょっと挨拶、歩きやすくなった道を歩いて清水峠分岐13:35、土合新旧分岐13:40通過。 振向けば武能岳はこんな形に 間もなく蓬峠 シシウドと朝日岳 蓬ヒュッテと七ツ小屋山 ヒュッテ脇にある道標、土樽、土合 ミヤマクルマバナ 蓬峠付近から朝日岳、笠ケ岳、白毛門 最初の沢で給水 朝日岳、見納め 草払い中の登山道 清水峠からの道を合せる 白樺避難小屋 土合方面新旧分岐 武能沢を渡るとヤマアジサイのちょっとした群落 武能沢14:12、ここで女性2名に会う。「一ノ倉の雪渓を見たい・・・・、のだが・・・・」、この方達も観光用パンフを見ながら(眺めていただけと思う)来たという。「一ノ倉沢付近まで戻らなくっちゃね、キチンと大きな道標があるのだが、見逃した?」、言い訳を言っていたが、迷い込んだ大変さはない。「沢の大きな石に書かれたヨモギを見て・・・・」、ヨモギがどこなのか全く解かってないのである。一ノ倉への道標まで案内し一件落着。湯檜曽川のせせらぎに沿って歩き、15:45土合橋脇の駐車場について、長い山行を終えた。総所要時間は、11時間08分であった。晴天、山容、花、3つそろってベストな山行だった。 ページTOPへ戻る |
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