気ままな男の山歩きHOME  山行記録(日付順 )  山行記録(山域別)  走れ!“忠治”
sub3-255
岳ノ山・大鳥屋山(佐野の山)

山行日
    2006年4月22日  晴れのち曇り  単独

コース 概略図はこちら
    市営駐車場(7,8台、トイレあり、佐野市水木町前沢)→五丈の滝→岳ノ山(たけのやま)→分岐点→
    大鳥屋山(おおとやさん)→分岐点→林道終点→市営駐車場

 午前中の用事を早めに切り上げ、佐野市を流れる秋山川沿いの山を歩く。今年の花見山行は、ツツジがおくれ気味でどうもタイミングが合わない。そこで、今回は、足利の仙人ケ岳に近い標高で近場の山を、当HP山名&地図リンク、から探した。地形図をネットからコピーして、“栃木の山”でルートの存在を確認、出かけた。

 佐野市水木町前沢の林道を走り、市営駐車場から出発する、11:40。綺麗に枝打ちされた杉森の間を500mほど進む。林道は行き止まり、五丈の滝500mの道標と案内図があった。ここから登山道が始まり、300mほどで滝見台の入り口にさしかかる。丸太の階段を下りると正面に美しい細長い滝、五丈の滝に出る、12:00。登山道に戻って200mほど歩くと滝見の松に出る、ここから滝を覗き込むと若葉の間に、白いひも状の流れが数本見えた、滝見台からの眺めはお薦めであるが、ここはものたりない。道標代わりに小さいプレートが木にかけてあった、立派な案内板であり助かる。しばらく沢に沿って、人工林の中を歩く、藤、マタタビ、アケビと小木が杉森の中で成長している。12:22沢の音が消え、ジグザグした急斜面の登りとなる、下ってくる夫婦に会い間もなく稜線に出る、12:42。
  
 杉森の中の林道を歩く                     500mほどで林道は行き止まる

  
  滝見台から五丈の滝                    滝見の松脇にある案内板

  
     人工林の中を沢に沿ってしばらく歩き急登し、炭焼き跡が出てくると間もなく稜線に出る

 樹間に日光白根山、男体山を遠望する。その時、足元にヤシオツツジを発見、大分進んではいるが、まだ見られるではないか。ここで、アカヤシオを見るなんて、期待していなかっただけに感激だ。岳ノ山の山頂は左手のようだ、ここにも案内板がかかっていた。ヤシオツツジを見ながら少し北側に進んでみた。尾根は二股に分かれ、左は急激に下り、右は2つの祠があった。ここで、ヤシオツツジを見ながら昼食をとる。
  
                  樹間に日光白根山、男体山を遠望する

  
 咲き残っていたアカヤシオツツジ              北側の肩に祠2つ

  
           咲き残った大輪のツツジも、散り落ちた花びらもまた風情有り

  
   ヒノキの樹林から西側斜面のヤシオツツジを見ながら進むと

  
                      間もなく岳ノ山704m山頂に出る

  
             男体山遠望、手前の山並みは氷室山付近だろうか

  
         斜面には、沢山のヤシオツツジがまだ咲き残っていた

 先ほど稜線に出たところまで戻って、西方向に少し登ると岳ノ山山頂704mに出る、13:08。山頂には石の祠があり、一帯は樹林帯であるが、北側の展望は一部望める。アカヤシオツツジは末期であったが、まばらに残る大輪は、木立の中で一際目立ち、汗を流した甲斐を感じる。地形図にルートが示されていないので、居合わせた夫婦にどの辺を歩いて稜線に出たのか尋ねると、登山書のコピーを出して私にくれた、13:20発つ。

 大鳥屋山への縦走路はここで直角に曲がって、南方向へ進む。花と枝間から西側の山並みを眺めながら、岩場を急下降する。適度な緊張感の必要な所だ。鞍部に出て緩やかな道を南東方向にしばらく進む。小さいピークを2,3越えると、赤いテープの目印のある分岐点に出る、13:53。
  
  ヒノキの葉とヤシオツツジ、これも綺麗なものだ   岩場ではヤシオツツジに代わってミツバツツジが咲き出していた

  
                          ロープの下がった岩場もあった

  
        正面にこれから向かう大鳥屋山か、手前のピークか

  
  こんな道を楽しみながら、振り向けば岳ノ山の山頂部を枝間に見る

 分岐点からは、大鳥屋山の最後の登りとなり、展望の利かない人工林の中を歩く。落葉樹が見えてくると緩やかに南へ巻くようにして、御岳大神の石碑のある山頂に着く、14:05。一等三角点はここからちょっと東にある。南はヒノキに覆われ、北は落葉樹で明るく、樹床は笹に覆われている。高木のヤマザクラが咲き始めたところだ。小休止して14:15山頂をあとにする。
  
  大鳥屋山手前の分岐点                 大鳥屋山山頂

  
  山頂で咲き始めた山桜                  北、東側は背に低い笹に被われていた

 分岐点14:24、ここから小さい尾根を巻きながら下り、一旦尾根に出て、また北側へトラバース気味に歩き沢筋に下り、林道に出る。林道をしばらく進むと、市営の駐車場に出て本日の山行の幕となる、14:48。総所要時間は、結構ゆっくりしたが、3時間08分であった。市営の駐車場とトイレ、と聞くと登山道も整備され、と連想しそうだが、五丈ノ滝からは、テープやつるされた小さな案内板のみである。踏み跡はしっかりしているので、迷い込む心配は無いと思うが、枝尾根に要注意である。はじめて歩いたが、いい山だった、多分、1週間早かったら、ヤシオツツジも満開だったと思う、また来年来よう。


気ままな男の山歩きHOME  山行記録(日付順 )  山行記録(山域別)  走れ!“忠治”