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社山

山行日
    2007年2月3日   晴れ   単独

コース  概略図はこちら
    歌ケ浜駐車場→狸窪→阿世潟→阿世潟峠→社山→阿世潟峠→阿世潟→小寺崎往復→八丁出島往復→
    狸窪→歌ケ浜駐車場

 この時期の社山は、小生にとってスノーハイクに最適な場所の一つである、昨年は1月15日に歩いている、それ以来である。天気予報では晴れるが、強風が残るらしい、夜明けの凍結したイロハ坂は走りたくない、車の事故だけはご免である。群馬での山の死亡事故が1月に3件発生した、単独行が多いものであるから、神経過敏になる。そんなわけで、中禅寺湖の立木観音の駐車場で、霞む社山と男体山、強風に舞う雪と白波を見ながら、穏やかな晴天を祈りつつ仮眠する。5:00起床、上空は晴れ、低い雲が月明かりの山頂部にかかっている、風は弱くなったが時々吹く。5,6台に増えたが、山へ入るのだろうか、5:55ヘッドランプをつけて歩き出す。

 月明かりの社山を撮ろうとしたが、丁度雲がかかってしまった、周辺は急速に明るさを増していく。カメラを持つ手の冷たさ、というより痛さ、氷点下7,8℃はらくにあるだろう、それに風だ、カメラは正常に動作しているようだ、素晴らしい。イタリア大使館別荘を過ぎ、除雪した林道をパリパリ、ビシビシ音をさせながら進む。誰も先には行ってない、と吹き溜った道が教えてくれた。林間のせいだろうか、風をほとんど感じなくなる、体は貼り付けたカイロの効果だろうか、汗ばんできた。赤く染まりかけた霞んだ男体山を見ながら、一枚脱ぐ、狸窪着6:30。
  
                        月明かりの残る社山、左は輝度調整必要かも?

  
                        湖畔より夜明け前の男体山

 ここから先は除雪してない、しかし、今年は沢山の人が歩いているようで、何となく大風が吹いた後でもトレースが分かり、しまっているので歩き易い。風の抜けるところだろうか、数ヶ所膝まで抜けたところもあった、7:04阿世潟着。樹間に見える山並を赤く染めていたが、山頂部には雲がいすわっているようだった。阿世潟から山間に入る、露出しているガードのロープや赤いテープが道をガイドしてくれる。突然目印がなくなった、木の間を読んで緩やかに20mほど進む、変だ? 戻って真っ直ぐ上を目指すと20mほど進んだ所に目印があった。間もなく、倒木をくぐり、吹き溜まった小尾根を巻くようにして、柵に沿って進と間もなく阿世潟峠に出る、7:36。
  
                    日の出が近い、赤味がかる湖上の男体山

  
  狸窪を過ぎると吹き溜まりがそちこちに         社山に日が指す

  
 阿世潟、左の低い所が阿世潟峠              落葉樹の林間を行く

  
   倒木をくぐり                        吹き溜まりの小尾根を巻く

  
                       明るさを増す男体山を枝間に見ると

 峠付近の積雪は10cm前後と少ない、多分飛んでいってしまったのだろう。西側の小ピークから、男体山、間もなく太陽の出そうな半月山付近を眺める。ほぼ晴れ上がったようである、風も止んだようだ。皇海山方向の山並みには雲が横たわっている。少々下って、一気に雨量測定点のあるピークに真っ直ぐ上がる、7:58。
  
   阿世潟峠に出る                     峠から社山方面の最初の小ピーク

  
  小ピークから男体山                    同、半月山方向

  
  同、社山方向                      同、皇海山方向

 ここのピークは本コース最初のビューポイントである。西側から見る社山の急峻な尾根と男体山から続く日光連山が素晴らしい。ここからは、ちょっとヤセオネを通りP1567に上り返し、残り260mを登れば山頂である。といっても、急ぐことはない、これからが充分楽しめるコースである、社山の山頂部、振向いて半月山方向、南西に足尾山塊、北西から続く日光連山、眼下の中禅寺湖と戦場ヶ原を歩ごとに変る眺望につい力が入ってしまうのだが。岩石の露出しているところ、吹き溜まりあり、コースに変化が加わる。ピッケルと軽アイゼン、谷側に注意すれば、危険はない。安定したこの天気、見所の連続する社山である。下手な解説より、写真の方が分かりやすく、実感に迫るでしょう、そして機会があったらお歩き下さい。
  
 半月山方向から日が差す                  雨量計測点から社山

  
 同、日光白根山                        同、男体山


   同点からパノラマ画像

  
 P1567東斜面から半月山方向                同点から男体山&中禅寺湖


  同、パノラマ

  
 同、日光白根山                       同、太郎山、山王帽子山

  
 P1567直下から半月山                    同、向う稜線

  
 同、男体山                          太郎山&山王帽子山アップ

  
P1567付近から連なるピークの最奥に半月山       同、中禅寺湖を一望

  
  同、男体山                          向う稜線

  
                        枝間に見え隠れする日光白根山


   同、パノラマ画像

 山頂直下、P1700〜1800付近からの展望、これまたビューティフル。樹々に遮られることなく、360度の絶景が続く、独立した山でないからだろうか、近場に日光白根山と男体山、大きな中禅寺湖、戦場ヶ原と続く台地、この創りなす変化に富んだ景観が人々を魅了し、神秘と希望を与え、エネルギーを助長するのだろうか、これは小生の勝手な解釈であるが、日光の自然景観は素晴らしい、ビューティフル・ニッポン万歳!
  
P1700〜1800付近から展望が一段と開ける、日光白根山、太郎山&山王帽子山、戦場ヶ原


  同、パノラマ画像     クリック拡大(戻りはプラウザの戻りボタンでお願いします

  
  振向けば半月は遠く                   社山も近し

  
  足尾方面に延びる長手沢西尾根            皇海山&袈裟丸山方面遠望、若干雲あり

  
   この尾根付近、鹿を良く見かける所         部分拡大すると3頭写っている

  
山頂直下の吹き溜まり付近から男体山           南側の積雪の少ない所を通過

  
 この吹き溜まりを抜け                     岩場を抜けると

 コースのラスト、ちょっと深い吹き溜まり、最高で70,80cm、を越え(北側の樹林帯にもトレースあり)、露岩の尾根をつめると西側がツガの樹林に被われた山頂に着く、9:04。山頂の眺めは、一部西側が見えないのでちょっともの足りなさはあるが、それでも休憩してゆっくり山々を語りあえるだけの重量感ある山頂である。誰が付けたか、山頂のネームプレート、これにもその人たちの想いがあろう、9:25山頂を後にする
  
  樹林帯に入り                       社山山頂1825.6m着

  
 山頂から皇海山&袈裟丸山連峰、一番奥の峰      袈裟丸山アップ

  
   皇海山アップ                        日光白根山

  
   男体山&太郎山                     前日光の山、遠くに筑波山が霞んで見えた

 時間的にはまだ早い、往路を交差させながら、山並みを堪能、9:55雨量計のピーク、10:08阿世潟峠、深い雪と遊びながら樹林帯へ、10:25阿世潟着。湖畔に下りて、湖面に映す逆さ男体、白根、社山を処々で眺め、良い機会と小寺ケ崎(10:47-10:54)、八丁出島(11:00-11:45)を歩き、狸窪着11:55、民宿の玄関先の温度計が-2℃を差していた、今日の最高気温だろう。
  
                  帰路、同じ様な男体山をまた撮ってしまった

  
         日光白根山も                 半月山も
                                     
  
  社山のお気に入りの画像                 樹間に男体山を見てほどなく

  
  阿世潟峠                          足尾方面のトレースはないが、

  
  急斜面の吹き溜まりを抜け                倒木をくぐり緩やかな斜面を下ると

  
  すぐに阿世潟に出る                    付近から男体山、小波に逆さ男体を見る

  
                       湖畔に下りて、撮る、撮る、写す


  パノラマでこんな感じ    クリック拡大(戻りはプラウザの戻りボタンでお願いします

  
  小寺ケ崎に立ち入る                    小寺ケ崎から男体山

  
  同、社山                          東の八丁出島、この先端が寺ケ崎

  
 この付近が八丁出島の付け根               針葉樹と落葉樹が密生する

  
 最初のピーク                          大きな倒木の向こうに狸窪の民宿

  
  八丁出島から日光白根山                 同、社山

  
  先端、3つめのピーク                    山頂付近から社山

  
                        先端部から男体山

  
            同、日光白根山

  
                         水辺の凍てついた石ころ

  
  狸窪、半月峠方面に赤紙                     誰か入ってますね

  
             中善寺湖畔、狸窪付近から日光白根山と八丁出島


  中善寺湖畔、狸窪付近から日光白根山と男体山、八丁出島  クリック拡大(戻りはプラウザの戻りボタンでお願いします

  
                少し進んだところから日光白根山、八丁出島

  
                         同男体山、日光白根山

  
                         同、社山


                 歌ケ浜付近から日光白根山と中禅寺湖

 狸窪から林道を歩く観光客に5人会い、交わす言葉は、「いい眺めですね・・・・」、12:37歌ケ浜駐車場について社山山行を終えた。道草食った時間を入れて、総所要時間は、6時間42分であった。お天気が幸いした一日だった、明日は立春、♪春は名のみの風の寒さや、・・・・・・♪、フクジュソウ、マンサクと季節は春へ。


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