★気ままな男の山歩きHOME 山行記録(日付順 ) 山行記録(山域別) 走れ!“忠治”★ sub3-332 日光白根山 |
山行日 2007年7月5日 小雨 単独 コース 菅沼駐車場→弥陀ケ池→日光白根山→避難小屋→五色沼→弥陀ケ池→菅沼駐車場 “シラネアオイ”というと日光白根山を連想してしまう。遅くまで雪の残る山肌でよく笹の間に生える1属1種の日本の固有種である。昨今では、栽培したものを苦なくして見られるが、花名の由来する日光白根山では、厳重な保護のもと、柵の間から覗くことが出来る、今年もその時期である。 日足トンネルを抜けると、雲はかかっているが、クッキリした日光の山並が視界に入った。中禅寺湖畔では虹がかかり、対岸の社山は晴れわたっていた。湯元付近で再び虹が現れ、東の空の雲間から日が差していた。金精トンネルを抜け、菅沼駐車場に着いた、車はゼロ、垂れ込めた雲に出発を躊躇し、待つ。6:35、中学生の団体、40人ほど、がやってきた、雨具をつけ向っていった。わずかな時間をおき、またやって来る、あとが面倒なので、6:40出発する。多分30,40分で先発のグループに追いつくであろう。 金精トンネル付近から男体山と湯ノ湖 同、温泉ケ岳南西斜面 5分ほどで案内板のある平坦な場所に出る、白根山方向はすっかり雲が垂れ込み、回復する兆しはなさそうだ。ダケカンバの林に入った所で、先発の中学生の団体の前に出させてもらった。千葉県から来た、と言っていた。ここからいぐれた山間の道になる、コメツガとシラビソの混生林のようだ、まだ薄暗い林中だが、ゴゼンタチバナやミヤマカタバミの花が点々と咲いている。風で、枝から落ちる大粒の滴が激しく頭を攻撃する、垂れ下がった枝をくぐりぬける時は、まともにくらってしまう。 案内板のある平坦な場所 いぐれた登山道に入る しばらく、急登が続き、木の根の突出した泥濘んだ道を歩くと、菅沼登山道2.0km、弥陀ケ池0.9kmの道標を過ぎる。ここから東側に座禅山を巻き弥陀ケ池に出る、7:50-8:00小休止。林中では雨を感じなかったが、結構な降りだ、雨具をつけ、座禅山南東斜面に咲くシラネアオイを撮る。7,8つ開花していたが、この薄暗い雨の中、頭を垂れ考え込んでいるように見えた。木道沿いのニリンソウ、満開と思うが、こんな中では開かない。 弥陀ケ池東端 弥陀ケ池 弥陀ケ池西端で五色沼への道を分け、間もなく座禅山からの道を合せる。ここから白根山の急登がはじまる。登山道に面して咲くピンクのイワカガミが、雨具で足元しか見えない単調な山歩きを、引き止らせてくれる。カメラを出すが、暗いし、風で花茎が揺れている、おまけに雨でレンズが濡れシャープさを失う。樹林帯を抜け岩場にさしかかると、コケモモ、イワヒゲ、ツガザクラ、イワカガミが競い合って咲く、ここでも、また撮る。 イワカガミ、樹林帯で、弥陀ケ池に近い所では散りかけている イワカガミ、コケモモ、ツガザクラ コケモモ、イワヒゲ 砂礫の道、視界20mほど イワヒゲの花がつゆで丸く 山頂直下で岩場を急登し、平坦な山頂部に出る、強風が時々吹きわき見できない。一旦小さく下り、山頂標識のある岩上に出る。横殴りの冷たい雨に、早々下る、まず祠のある奥白根神社を目指す。日光白根山の南方向の山頂部は広く、ガスっていると道が分かりにくい。ショートカットできる道も沢山ついているが、道標に従って、奥白根神社を確認して避難小屋に向うのが賢明と思う。 急登の岩場を抜けると、山頂はすぐ 小さく下ると残雪あり ここは風がなくツガザクラはご機嫌 山頂標識のある岩場を直下から撮る 日光白根山山頂、2577.6m 奥白根神社 登山道が避難小屋方向に直角に曲がる地点の道標 相変わらず雨の中、大した量は降ってないが、踏み跡を辿ってただ下るのみ。2450m付近で登山道が避難小屋方向に直角に曲がる地点がある。ここに、いつついたのだろう、道標が設けられていた、小さな道標らしきものはあったが、ここは重要なポイントだけに、感謝である、避難小屋9:55着。五色沼を過ぎて弥陀ケ池に近づくと、向ってくる人たちに出会う。目的は白根山頂でなく、五色山斜面のシラネアオイのようだ、10:38弥陀ケ池着。往路“ゴメンナサイをしていたシラネアオイ”が小雨の中で頭を持ち上げていた。ロープの柵の間から、ズームいっぱいにして撮る、形、向きなど気にせずに。 ツガザクラ、水滴の輝きが本日一番のお気に入り 避難小屋付近 咲き残っていたミネザクラ 避難小屋から沢筋に入ると残雪あり 五色沼もガスの中 湖畔の高山植物、ツガザクラ、イワカガミなど ミネザクラ、最近まで残雪があったのでしょう 白根山のシラネアオイ、やっと開いているよう、帰路弥陀ケ池で 登山口付近、若干明るくなったがまだ雨が・・・・ 樹林帯に入ったところで20人ほどの女性Grに会う、元気なオバサン達の集団であった、このあとも2組、3組とすれ違う。そうだ、今朝会った中学生の団体、無事山頂に辿り着けただろうか、引率する先生も、天候不順の中では大変だ、歩くのが苦手な生徒もいるだろうし。結果としては得るものが多くも、事あらば非難されるは避けられないご時世だが、私は引率者の行動力をたたえる。それは、一歩一歩我が身で乗越え、目標達成を実感させることの大切さである。生意気言ってすみません、11:36菅沼駐車場に着いて日光白根山山行を終えた。総所要時間は、4時間56分、ほとんど雨中で高山植物の観賞は期待はずれだった。 |
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