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日光白根山

山行日
    2006年9月28日   晴れ   2名

コース  概略図はこちら
    日光白根山ロープウエイ山頂駅→座禅山北→弥陀ケ池分岐→日光白根山→山頂駅分岐→地獄ナギ→山頂駅

 先週尾瀬の燧ケ岳から日光白根山を眺めた、そろそろ紅葉がはじまっているだろうか、青空に誘われて出かける。いつもとスタート地点を変え、丸沼高原からロープウエイを利用する、紅葉のシーズンには早いのだろう、ガラガラだ。北の丸沼を介して、四郎岳2156.1m、燕巣山2222mの山容にじっと見入る。上越国境は雲に被われている、上州武尊山も薄っすらと雲がかかっているが、上空は真っ青だ。前方に白根山の山頂部が現れる、3つ同じ様なピークが並ぶ、あっという間に山頂駅に着く。高低差600mを15分で運行しているらしい、10:20白根山山頂目指して出発する。

 一帯は観光開発され、山頂駅から下は主にスキー場として、上はハイキングを目的に、散策ルートが梯子のような形に整備されている。シラビソの樹林帯を少し下り、直に上り返し、つきあたると、左六地蔵、右は山頂へ向う、100mほどなので六地蔵を往復する。シラビソとダケカンバの小木の森を、小さな沢に沿って緩やかに登る。自然散策コースを分け、少し進み急登した所で血の池地獄への道を分ける、樹林帯の中なので眺望はない。ここから、またしばらく緩やかに進み急登すると七色平の道を分け左に鋭角に曲がってトラバースして、再び大きく曲がって急登すると座禅山の北側に出て視界が開ける。遥か下の方にロープウエイの山頂駅を、正面に日光白根山の山頂部の岩峰を仰ぎ見る、11:30。左手の、紅葉浅いダケカンバに彩られた、座禅山の切り立った火口壁が素晴らしい。樹間に色づいたダケカンバ、ナナカマドを見ながら進み、座禅山の斜面を南に少し下ると、弥陀ケ池からの道を合せ山頂へ向う。
  
  ロープウエイから丸沼、四郎岳(左)、燕巣山(右)    山頂駅付近から日光白根山

  
  少し色づいたダケカンバの小木           早くも真っ黄色となったダケカンバも

  
             シラビソとダケカンバの樹林帯の中を緩やかに進む

  
                  ナナカマドはそろそろ見頃となるでしょう

  
座禅山の北側に出て視界が開け遥か下の方にロープウエイの山頂駅を、正面に日光白根山の山頂部の岩峰を仰ぎ見る

  
 座禅山北側の噴火口壁                樹間には色づいたナナカマド

  
   ナナカマドとダケカンバ                白根山北側の斜面


  弥陀ケ池からの道との合流点付近から白根山北側の斜面

 ハクサンシャクナゲは来年の蕾をしっかりつけ、岩場の植物は花がすっかり終わり、冬の眠りにつこうとしているようだ。ナナカマドの赤い実は熟れ、浅い紅葉が青空に映える、短い秋の序曲開演である。これから1週間か10日が見頃だろう。時間的に早いようだが、下ってくる人の多いこと、岩場で苦労されている年輩の女性、一歩一歩丁寧に足場を探して下っていった。

 ガレ場をあえぎながら通過、東の岩峰から眺める座禅山、五色山、前白根山、そして周辺の黄ばんだ山並は、まさに秋色である。少し岩場を下り登り返して、日光白根山2578m山頂に立つ、12:37。
  
   座禅山南斜面と弥陀ケ池            赤い実をつけた(今年は不作?)ナナカマド

  
  燧ケ岳遠望                          根名草山方面の稜線

  
  燧ケ岳(奥)、手前は四郎岳                菅沼と根名草の稜線

  
  座禅山、四郎岳、燧ケ岳                 五色山と五色沼、背景に女峰山、小真名子山、大真名子山


  四郎岳、燕巣山、根名草山、手前は座禅山、弥陀ケ池

  
  日光白根山山頂部直下                五色山と前白根山、背景は太郎山、女峰山、大真名子山

  
  弥陀ケ池                        ガレた道にあえぎあえぎ

  
   五色山、太郎山、女峰山、大真名子山         直下の岩場

  
  山頂付近から丸沼、菅沼、弥陀ケ池と周辺の山並み  五色山と山王帽子山、太郎山、女峰山

  
   山頂付近のクサモミジ                山頂部に点在する岩場、三角点のある山頂は右

  
  前白根山、太郎山、女峰山、大真名子山、男体山     日光白根山山頂

 昼ともなると、雲が大分上がり、遠望する山を被い、眺望はイマイチ。見慣れた光景に、隠れた部分を想像する。山頂部の変化に富んだ台地は幾度となく見ているが飽きることはない。昼食をとって、白根神社に一礼して山頂駅目指し帰路につく、13:05。
  
 前白根山、太郎山、女峰山、大真名子山          男体山と中禅寺湖

  
白根山神社、中央の祠、錫ケ岳                    白根山神社、中央の祠、錫ケ岳

  
  山頂駅方面分岐                      西のピークとクサモミジ

 一歩踏み込むとガレ場が広がり、その先に美しい台地、勝手に名づけて白根庭園(概略図の長円で囲んだ一帯)が目を奪う。日光・足尾の山並、遠望する赤城山、目の前に鎮座する錫ケ岳を背景に、背の低い針葉樹と潅木、草木の浅い紅葉、立ち枯れした木々に台地が輝く。登山道はこの美しい台地を抜けているようだ、下るピッチが自然に上がる。ガレ場に点々と真っ赤なクロマメノキ、コケのような緑のガンコウラン、これもコースの見所だろう、急ブレーキがかかる。
  
  同じく、クサモミジ                      ガレ場の下に白根庭園?が、後は錫ケ岳

  
  庭園?をアップ                    更にアップ

  
 ガレた斜面ではクロマメノキの紅葉            コケモモの実

  
                  ガンコウランの黒い実が熟れてました

【勝手に名づけた白根庭園】樹形、紅葉、黄葉、魅了することこの上なし
  

  



  

  
                      庭園から見る西側のピーク(中央)

 この台地を抜けるとシラビソ、ダケカンバ、ナナカマド、カエデが主役の樹林帯に入る、緑と赤、黄のとりなす自然にこれまた、ブレーキ&ストップを繰り返す。ルートは白根山の南西を大きくトラバースしているようだ。全体としては緩やかに下り、山頂駅を樹間に見ると、地獄ナギと書かれた道標に出13:58、山頂部の岩峰を枝間から一見、これも角度にして1度あろうか、気付いてしっかり見たいところ。間もなく右手からのコースを2本合せ、不動岩の低木の紅葉を見上げる、これも価値あるポイントだ。そして散策ルートを2本合せ、二荒山神社の真っ赤な鳥居に出て本日の山行を終える、山頂駅着14:25。
  

  

  

  

  
   全体としては緩やかに下る              山頂駅を樹間に見ると

  
    地獄ナギから山頂部の岩峰               不動岩の低木の紅葉

 総所要時間は、4時間05分であった。ロープウエイを使ったこのコースは、確かに短時間で一周できる。しかも、初めてのルートとあって、見るもの全て感動の連続だった。私が良く利用する菅沼からのコースより、往復で1時間は短いようだ。これは菅沼登山口の標高が1740m、山頂駅が2000mと標高差の260mの差によるものだろう。日光白根山、どのルートをとっても特有の見所はあると思う。


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