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深高山・湯殿山(足利の山)

山行日
    2007年2月11日   晴れ   2名

コース 概略図はこちら
    足利市板倉町(S点)→P246.7→P419.6→粟谷分岐→深高山→湯殿山分岐→湯殿山→P350.9→P204.0→高尾山
    →足利市板倉町(S点)

 足利の山もアチラコチラと歩いてはいるが、背骨が多く肋骨になるとまだ無数に残っている。その中で歩きたい、枝尾根や谷を散策するのもこの時期の楽しみである。今日は、足利市板倉町のIさんと深高山を中心に、一回りすることになった。Iさんとの出会いは、4年前2003年3月であるが、一緒に山を歩くのは、はじめてである、Iさん宅に近いS点を8:05出発する。圃場整備された田圃を畔伝いに歩き、深高山から南に流れる松田川支流へ、A地点で尾根に取り付く。本日歩く山並をグルッと眺め、概ね描いたイメージに重ねる。風がちょっと強いが青い空、南遠方には富士山がかすかに頭を出していた。

 尾根は、赤松の林だったのだろうか、倒木と篠竹、ツル植物の絡み合って荒れ果てていた。こうなると獣道も立派な道、屈み小枝に引っ掛かりながら通り抜ける。Iさんは、さすが地元、枝間に見える建物から尾根を読む、2,3本枝尾根を合せ三角点のあるP246.7着、9:06。ここから緩やかに下り、登り返すと再び細長い緩やかな尾根となり、湯殿山を赤松の間に眺めながら進む、ほぼ中央部の小高い所に榛名神社という石碑があった、9:25着小休止。
  
板倉町の田園風景の中、河川の土手を歩く        振向くと帰路下る尾根先端部

  
  正面ピークの最南端に取り付く              ヤブ、ヤブの尾根をかき分けて進む

  
   イノシシや野ウサギの糞                 ウスタビ蛾の繭

  
   尾根筋には昔の道が若干残っている          最初の三角点、P246.7

  
  湯殿山を赤松の間に                   榛名神社

 榛名神社からしばらく北に歩き、東に向きを変え50mほど急登するとP309、この付近から送電線メンテナンス用に道が整備されている。少し下って、送電線と平行して、70mほど登るとP379に着く、10:18小休止。このポイントを先日踏んだ三角点のあるピークかな、と思ったが、まだこの間には2つピークがある。ここから北方向に尾根の向きが変り、次のピークで鉄塔の脇を通り、少々下って林道を通過する。ここを中心に道の両方が遮断されているようだ。Iさんが、「土砂崩れがあり復旧中」、だと言っていた。この位置から東方向に双耳峰の筑波山が、奇麗に見えていた。正月の初日の出のビューポイントだとか。復旧工事で真正面の尾根が削られ、猪子トンネル寄りに20mほど進み斜面に取り付き道に出る。下の方向を確認したら、南方向に道がつながっていた。送電線を右に見下ろしながら進むと、二つ目のピークが先日踏んだP419.6だった、10:52。

 樹間に深高山の山頂部、西遠方に仙人ケ岳の尾根を眺めながら、左に回りこむと粟谷、猪子峠からのルートに合わさる、11:00。トラロープの張られた急坂を登り、露岩の間を抜け、再び落ち葉の深く積もった坂道を上がると、本日の最高点深高山山頂、506mである、11:22着。三連休の真中、日曜日とあって、低山ハイクのGrが次々とやってくる。東に面した場所に腰を下ろし、霞む足利の街と行道山の尾根を眺めながら、昼食をとる、11:47出発。
  
   鉄塔の脇を通過して                   林道を横切ってP419.6へ、下って粟谷からのコースを合せ

  
 深高山山頂                           山頂から南東方向の眺め

 ここから稜線伝いに小さい起伏を繰り返しながら、西方向にマンサクの花を探しつつ進む。一帯は、標高で450m前後であるが、ちらほら咲き始めていた、Iさんも沢山の株に満足気味、西斜面の開花したマンサクを見るのはあとにして、帰りのコースは湯殿山経由で尾根伝いに戻ることにした、湯殿山分岐12:08。この分岐点には、“通行禁止、足利市坂西観光協会”の看板あり、通行不能の場合は、下を巻くことにして立ち入る。

 トラロープの張られた木葉で滑りやすい急斜面を、南方向に、一気に150mほど下り、70mほど登り返すとP417に出る。ここから南西方向に変り、70,80m下る。ササ道付近から、右手下は採石場となる、しばらく進むと採石場の最東部に降り立つ。多分1/25000地形図でP381m付近と思われる。現状と地形図の差があるようだ。本日は、関係者はおらず幸い、眺望もなかなか良好、無残な山肌は言葉にならないが、遠望する光景は素晴らしい。ここからブッシュがひどい、でも踏み込んだ跡は若干残っている、踏み跡を拾いながらブッシュを分け、一踏ん張りすると尾根に出る。ここには、つつじの峰、彦谷自治会館、の案内板がある、13:14。
  
  湯殿山方面分岐                      トラr−プの残る急坂を下る

  
   石尊山の南斜面の岩場を枝間に            採石場のガードロープに沿って進み、採石場を一部かすめる

  
  同所から採石場と周辺の山並、赤城山遠望       石尊神社奥ノ院の南斜面


    石尊神社奥ノ院の南斜面と石尊-深高稜線

  
   同所から行道の峰                    ヤブを漕いで南進するとつつじの峰に突き当たる

 ここまで来れば、やれやれ、間もなく鳥居と祠のある湯殿山、398.7mに到着、13:16小休止。ここの眺望は素晴らしい、山並みと街並。本日歩いて来た東の尾根、北の尾根、霞む金山、西から東に貫く渡良瀬川、茶化した松を正面に、一望する、13:27湯殿山をあとにする。祠の点在する、露岩の間を抜け三角点P350.9、13:35、鞍部で鉄塔脇の道標を確認、粟谷方面に入る。案内標識に沿って東登山口方向に緩やかに下る。しばらく歩くと、天池(猪の楽園)と書かれた小さな池の横を通り、P280と書かれた板片を見る。遮られて良く見えないが、地図と見比べると間違っていることに気付く。Iさんの勘どころに頼って枝尾根を下り沢(昔、秘密の遊び場だったとか)を横切って予定の尾根に這い上がった。
  
  少々進むと湯殿山神社                  同所から南方向、太田金山&渡良瀬川

  
  歩いて来た深高山を北方向に              粟谷湯殿山

  
  P350.9を踏み                       鉄塔脇通過、歩いて来た山並みを眺める

  
東登山口に向って南進する               ルートの誤りに気付いて、一旦沢に下り東の尾根に登り返す

 「この辺に昔の道が残っているはず」、とIさんは言ってむかし道を探すと、あった。ピークに登りつめて、三角点を探す、平坦な所で発見、14:52。南方向に下って、ほどなく祠のある高尾山、15:07。この辺は、かって知ったIさんの裏山、荒れた里山をボヤキ半分、本日のコースを振り返り、ちょっと長いが満足そうだった、部分的には、Grハイクも可能だろうと。
  
  むかし道を辿り               三角点P204.0を踏み

  
  倒木を乗越えて                       高尾山拝し、下ってスタート地点に立つ

 15:15出発点に下って山行を終えた、総所要時間は、7時間10分。はじめて歩いた、ヤブヤブの道、最後でちょっと間違えてしまったが、全体としては、楽しい山行であった。ヤマつつじの咲く頃、いいだろうな、Iさんはどう感じただろうか。


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