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大源太山・平標山・仙ノ倉山(谷川連峰)

山行日
    2006年10月30日   単独    曇りのち晴れ

コース
    平標登山口(R17火打峠付近)駐車場→岩魚沢林道終点→(平元新道)→平標山ノ家→大源太山→平標山ノ家
    →平標山→仙ノ倉山→平標山→松手山→平標登山口

 南に向って大菩薩峠付近を縦走しようと準備して、天気を確認したら富士山が見えないなあ、となって北へ向って谷川連峰の一角となった。どうせ歩くなら、南の大源太山(北の大源太山は10/13に歩いた)を入れて平標山、仙ノ倉山とした。南の大源太山は以前縦走した時予定に入っていたが、カットしてしまった。三国トンネルを抜け苗場スキー場の拠点、浅貝を過ぎると間もなく火打峠にさしかかる、この先に三国小があって、隣が大きな駐車場を備えた、平標山の登山口となっている、5:00出発する。二居川(岩魚沢)に沿った歩道を40,50m歩くと道路に出て、左が松手山を経由する尾根コース、右⇒左クランクして岩魚沢林道を進んで平元新道に入るコースに分かれる、本山行は後者から入り前者で戻る。

 別荘地の中を舗装された林道が抜けている、点々と外灯もあり誘導してくれる。このまま行けるのかと思いきや、外灯はなくなり、舗装も終わり、砂利道となりゲートにさしかかる。その脇を抜け、道なりに進み白々とした上空に送電線を見上げると間もなく林道の終点に到着した、5:46。ここから石畳の登山道に入り、長い丸太の階段が続く。周辺は葉を落としたカラマツ林である、時々紅葉した低木が目に入る。カラマツ林がしばらく続き、ブナとダケカンバの混生林に変る、樹床は一面笹に被われている。曇り空から、ガスってきて、水滴らしきものを感じる、そしてミゾレに変る。濡れるほどの降りではないし、青い空も覗かせる、6:38平標山ノ家着。
  
  林道の遮断機、脇を通って林道を道なりに       林道終点から平元新道に入り長い丸太の階段を上がる

  
  カラマツ林からブナとダケカンバの混生林に変る    平標山ノ家から山頂部を雲間に見た

 建替え中の小屋の脇を通って、三国峠方面に向う。上空は黒い雲と青空、ちらつくミゾレ、隙間から平標山と仙ノ倉山が恥ずかしそうに時々顔を見せる、振向いてはそれをチラッと見る。しかし15分も歩くと霧の中に入ってしまった、大源太山の眺望を半ばあきらめていると、3,4つ小ピークを越えたところでまた日が差してきた。小さな沢を渡り登り返すと直に大源太山への分岐点に出た、7:15。ダケカンバの小木と笹に被われた斜面を登り、小さくトラバースして先ほどの沢の上流をまた渡る、地形図では沢が上越の県境になっている。ここからちょっと登ると平坦になり三角点(?)がある、“主三角・・”と刻まれた上部を丸く加工されているミカゲ製である。ここは樹林帯の中で眺望はない、そのまま進と幾分上がって、三角点のある大源太山、1764.1mの山頂に出た、7:30。
  
 仙ノ倉山山頂部                      大源太山の北東の斜面

  
  大源太山の分岐点               三角点(?)あり、山頂はこの先

 ガスが時々払われ、金山沢を隔てたこれから向う平標山、仙ノ倉山、エビス大黒ノ頭が現れる。雲の流れは早い、一瞬のうちに様相が変る。シャッターを切るタイミングが難しい。梨をくわえて、景色に見入る、東の方向にポツンポツンと頭を出す山、山地図で確認すると水上方向らしい。南の山が見えてきた、なんとなく子持山らしいが、これも? 7:50引き返す。
  
 大源太山山頂1764.1m                   山頂から仙ノ倉山

  
  山頂から平標山                 山頂からエビス大黒ノ頭


        平標山〜エビス大黒ノ頭

 8:02分岐点に戻る、分岐点付近から三国山、雲海の上に苗場山と上越国境の山々(?)が姿を現わした。向う平標山、仙ノ倉山方向は、くっきり山容を見られるようになった。この分なら平標山に着くころには、絶景が楽しめるだろう。稜線を歩いていると、今の時期、緑がなく真っ黒い岩肌、急峻なエビス大黒ノ頭、これは魅力的だ。ちょっと小さいけれど、北アルプスの山容に主稜線は似たところがある、8:41平標山ノ家着。やっと大工さんが腰をあげたようだ、「おはよう御座います」、「いい天気に・・・・」仮設の建物から一人、二人、材料と道具を両手に、新築中の小屋に入っていった。
  
  三角山                            苗場山遠望

  
   平標山と仙ノ倉山                    仙ノ倉山エビス大黒ノ頭

  
  平標山                           仙ノ倉山

  
  エビス大黒ノ頭                   平標山と仙ノ倉山


  平標山と仙ノ倉山、エビス大黒ノ頭


  平標山と仙ノ倉山、エビス大黒ノ頭

 ここから平標山の山頂まで幾段あろうか、延々と続く階段、一種でないから良いがあまり歓迎できない登山道だ。花でも咲いていれば、腰を降ろして花と会話も、今日はまだ良い、山容を楽しみながら歩けるだけ良しとしよう。そんなことを考えながら、一段一段、合わない歩幅で登って行く。振向けば、先ほど踏んできた大源太山も照りつける太陽の下にシルエットが素晴らしい。エビス大黒ノ頭が仙ノ倉山の南斜面に吸い込まれていった。代って苗場山が西の方向に、仙ノ倉山との鞍部に大源太山と七ツ小屋山が顔を出す、9:17平標山山頂1983.7m着。
  
  建替え中の山小屋と平標山             振向けば大源太山


  ここまで来れば長い階段ももう一息、平標山と仙ノ倉山、エビス大黒ノ頭

  
                         仙ノ倉山、緑はほとんど笹

  
  平標山山頂直下から大源太山             山頂直下から平標山

  
  仙ノ倉山との鞍部に大源太山と七ツ小屋山遠望    平標山山頂

 山名にふさわしい平坦な山頂、ある時期までは笹に被われていたのだろうが、今は禿げ上がっている。その分登ってくる人たちを楽しませてくれたのだろう。山頂から見渡せば、パノラマが素晴らしい。特に苗場山の眺望が良い、近くに見える、そして左へ続く鞍部に真っ白い山、多分白馬岳だろう、これもいい感じ。これから迎える雪景色、ここもあと2週間かな3週間かな、仙ノ倉山に向かう。
  
  山頂から仙ノ倉山                     山頂から白馬岳方面遠望(中央)

  
仙ノ倉山                           大源太山と七ツ小屋山遠望

 東側に回れば正面に目指す谷川連峰の最高峰仙ノ倉山がズッシリ構える。4つの小ピークがあるが、どれだろう。左から二つ目のようだ。季節にはお花畑となる緩やかな斜面を下る、緑色をしているのは、ガンコウラン、シャクナゲ、イヌツゲ、笹位かな、イワカガミの赤っぽいた葉これも目立つ色だ、あとは紅葉を終えた低木と草の類。最初のピークは僅か左を巻き2つ目は緩やかに山頂を通る、平標山と苗場山、一直線に見える階段、登山道も面白い。谷川岳の主峰も雲が切れて現れる。下って、20,30mかな、最後の階段を登ると仙ノ倉山2026.2mの山頂である、10:05。
  
  平標山を東側から、この辺は高山植物の咲き乱れるところ  同じく、平標山

  
  仙ノ倉山                           苗場山(後方)と平標山


    苗場山(後方)と平標山

  
  エビス大黒ノ頭と谷川岳主稜線             仙ノ倉山、小ピークの向こうに

  
                       苗場山(後方)と平標

  
  山頂直下から仙ノ倉山                  仙ノ倉山山頂

薄い雲に遮られているが東方向に谷川連峰のほとんどの顔が見える。上越の山々も雲間に連なっている、素晴らしい眺めだ。エビス大黒ノ頭をじっくり見ようと谷川岳寄りに進み、避難小屋の見えるところで小休止。切り立った岩山は緑の仙ノ倉山とは対照的だ、これも何故?、と考えると面白そうだ、岩山が緑の山と交互(?、でもないか)に連なるのも不思議である、10:35雲が舞い上がってボヤケてきたので山頂をあとにする。 
  
    巻機山と越後駒ヶ岳遠望              万太郎山と後方は、大源太山と七ツ小屋山


  仙ノ倉山山頂から北〜東南方向


     仙ノ倉山山頂から谷川岳連峰

  
   エビス大黒ノ頭を正面に、仙ノ倉山谷川岳寄り斜面から    同、仙ノ倉山山頂

 仙ノ倉山との鞍部で、8時に上がって来たという男性に会う、この人が1人目、5,6台車があったとか。鞍部から半分ほど登った旧道分岐点(ベンチあり)でイワヒバリに逢う、このイワヒバリ2mほどの距離をおき山頂まで誘導してくれた。これも何故だろう? ベンチの辺にいて、登山者からオコボレを頂戴しているのかな、平標山頂11:12。

 山頂で5名と2名、松手山への尾根道に入り4名、その先に2名、計14名、コースも一つでないから最大30名ほどが本日の入山者なのだろうか。松手山までは、展望の利く急斜面の階段を下る。苗場山は雲がかかり、そして平標の上空にも大きな雲が、松手山1613.6m着11:55。ここから潅木となり、ダケカンバやブナの森に入りP1411付近で雑木林となる。この雑木林の残りものの紅葉が、錦を飾りお疲れ様で迎えてくれた、カエデ、メグスリノキ、ツツジなどなど。
  
旧平標巻道から山頂までついてきたイワヒバリ       松手山への尾根道、平標山山頂付近から

  
  山頂直下で会ったGr                   こちらに向ってくる夫婦

  
   尾根の南面は一面の笹                ジグザグした板張り階段を急降下する

  
  松手山山頂                        山頂を過ぎるとダケカンバとブナの混生林

【P1411付近〜登山口まで残った紅葉を見ながら下る】
  

  

  

  

  

 紅葉見物のあとは、尾根から道路に飛び出して、山道は終わり、岩魚沢にかかる橋を渡って駐車場着で本日の山行を終えた。
  
   登山口                           岩魚沢にかかる橋を渡れば間もなく駐車場

 駐車場着12:50、総所要時間は7時間50分であった。標高差1000m強、3つの山頂を渡り歩いた山行であったが、眺望はくっきりしてなかったが、まあまあ満足できたことにしよう。平標山は、これで4回、仙ノ倉山は2回、大源太山ははじめて踏んだ。この山も良い山だ、大きな立派な駐車場のある意、わかった。


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