★気ままな男の山歩きHOME 山行記録(日付順 ) 山行記録(山域別) 走れ!“忠治”★ sub3-407 皿伏山・白尾山 |
山行日 2008年8月20日 曇り一時晴れ 単独 コース 概略図はこちら 大清水駐車場→一ノ瀬休憩所→三平峠→三平下→長蔵小屋→沼尻→富士見峠分岐→皿伏山→白尾山→ 富士見峠→アヤメ平→鳩待峠 どうも安定性のない天気が続きますね、落雷大雨洪水の予報がなかなか消えません。このまま台風シーズンに入ってしまうなんてことはないでしょうね。今年初めての尾瀬、何十年ぶりになるだろうか、過去に1回だけ(尾瀬沼-富士見峠間)歩いた尾瀬ヶ原の南の尾根を歩くことにした。大分昔の話で、湿原が点々とありサワランの花を沢山見たような記憶がある。折角歩くのなら、尾瀬沼一周もよいかな、といつものパターン、3:30大清水駐車場を出発する。月が出ているが、雲多し、予報は日中晴れ。最近降った雨だろうか、林道の土が流されて小石が露出、所々で道が冠水していた、一ノ瀬休憩所着4:15。山靴に替えて4:20尾瀬沼に向かう。 岩清水 四郎岳 登山道も一部川のよう、流れた木の葉が溜まり、ヘッドランプでは見にくく水溜りにはまる、白々してきた南の四郎岳を撮り、緩やかに木道を上り、5:12樹林帯の真っ只中の三平峠着。ここから三平下まで木道を下る、雨で良く洗われたのだろうか、滑る様子はない、しかし、小股で慎重に下る、三平下5:25−5:35。先客の夫婦が長蔵小屋方向に向かった。尾瀬沼は霧に包まれ、明かりを残す山荘も霞んで幻想的な感じだった。木道を歩き出すと、雨に打たれた花々が夏の終わりを告げているようだった、ミズギボウシ、ミズギク、タムラソウ、コオニユリ、サワギキョウ、5:57長蔵小屋着。 三平峠 三平下 霧に包まれた尾瀬沼 ギボウシ、夕べの雨に打たれて 上昇する霧、尾瀬沼 サワギキョウ コオニユリ(橙色) 一角に咲いているヤナギランが目にとまった、野生感はないが見事である。湖畔に進むと、霧は上りつつあるようだった、水の流れた跡なのか、風のイタズラか、水草が風紋のように波打っていた。大江湿原を横切って樹林帯に入る、燧ケ岳の裾野を尾瀬沼に沿って木道が続いている。大きなコメツガ、ダケカンバの間を抜けていく、パッと明るくなると右手に長英新道を分け、浅湖湿原に入る。 ヤナギラン(長蔵小屋脇で) 尾瀬沼、長蔵小屋付近 大江湿原、3本カラマツ 大江湿原、3本カラマツ ミズギク&サワギキョウ ノリウツギ 大江湿原(沼山峠側) 大江湿原(長蔵小屋側) イワショウブ、大江湿原(長蔵小屋側) イワショウブ サワギキョウ 燧ケ岳の裾野を通る登山道、コメツガ&ダケカンバが多い 尾瀬沼湖畔 湖畔と湿原を眺めながら、小さい山間のアップダウンを繰り返し、右手に燧ケ岳のナデッ窪コースを分けると、間もなく沼尻休憩所に着く、6:53。この辺の湿地帯の風景が好きだ、水草の織り成す文様が何とも言えない。霧に包まれるとまた一味違う、光(朝日)がさすとまた更に。ここから先の道は、泥濘と笹が被っているようなので、沼尻川の橋の上で、露対策をする。こうしている間に燧ケ岳の裾野の霧は払われ、朝日が沼尻川に差した。間もなく燧ケ岳も顔を出すだろう。 尾瀬沼湖畔 尾瀬沼湖畔 尾瀬沼湖畔 尾瀬沼湖畔 ナデックボコース分岐 沼尻休憩所 尾瀬沼湖畔、沼尻 尾瀬沼湖畔、沼尻 尾瀬ヶ原方面分岐 沼尻川 小沼湿原に入る、振り向けばベールを纏った燧ケ岳、青空と樹林帯の背景に王者の貫禄、湿原の花々が幾分生気を取り戻したよう、ミヤマアキノキリンソウ、イワショウブなどなど。湖畔の木立の間から時々見える燧ケ岳を眺めながら富士見峠分岐点にさしかかる、7:37。 燧ケ岳、小沼湿原 ナガバノモウセンゴケ ミヤマアキノキリンソウ 燧ケ岳、小沼湿原付近から 燧ケ岳、富士見峠分岐付近から 燧ケ岳、富士見峠分岐付近から 富士見峠分岐 富士見峠方面に入る ここまで大清水から4時間ちょっと、ほぼ予定通りである。ここから鳩待峠まで6時間、合計10時間が本日の予定である。前座の部分がここで終わり、皿伏山に向かう。道は狭いが踏み跡はしっかりしている、今の時期でも静けさを求めて、あるいは何十年ぶりに踏み込んだ人が多いのかな。ひと上りして樹林帯を抜けると大清水湿原に出る、すっぽり樹林帯に囲まれた大きな空間、高層湿原が開ける。樹林越しに見せる燧ケ岳の雄姿、ちょっと絵になる光景だ。昔見たサワランの初秋の姿は全く目に入らなかった。再び樹林帯に入り、半ば朽ちた木道を進む。日陰、濡れている、あまり利用してないせいか良く滑る。分岐点から30、40分進んだ所で、一瞬の隙、足をとられて尻もち、「イテー・・・・・」、時計のバンドは切れ、雨具は泥だらけ。痛さを堪えつつ、滑りそうな木道を外し、やっと皿伏山着、8:40、小休止。ズボンを脱いでエアゾールを思いきりかけ、早めの腹ごしらえをして出発。 大清水平 大清水平 燧ケ岳、大清水平から 燧ケ岳、大清水平から ミズギボウシ ミズギク 皿伏山への道、平坦な樹林帯の中に道標あり 皿伏山、眺望なし セン田代、田代は奥まっているようだ 笹に被われたU字型の道を下り、9:21セン田代に出るが、藪に囲まれてそれらしい所はなかった。持合せの山地図(ここを初めて歩いた時購入したもの)には美しい湿原が点在するとあるが、全くその感じはない。登り返して白尾山の斜面に取り付き、しばらく進むと刈取り機が2台立てかけられていた。やれやれ、燧ケ岳を樹間に見ると間もなく白尾山に出た、10:02−10:10。 南の荷鞍山2024m 皿伏山 大清水平からこんな笹道が続いた 刈取り機2台、ここまで刈取られていた 刈取った後の登山道 燧ケ岳、白尾山の北東斜面から 白尾山2006m、山頂はこの奥 南の荷鞍山2024m 日光白根山遠望 振り返って白尾山と皿伏山 日光白根山と荷鞍山 キンコウカ イワショウブ ミズギボウシ 白尾山は南、西が開け、日光連山、足元の荷鞍山、上州武尊山が眺望できた。ここから進むと小湿原が点在し、花々と燧ケ岳、笠ケ岳、小笠、小至仏、至仏山、日光連山の眺望を堪能できる。マイクロウェーブアンテナを左に、作業道を進むと富士見峠に出る、10:40。ここで右に見晴方面の道を分けると間もなく富士見小屋着。 振り返って白尾山 上州武尊山遠望(少し雲がかかっている) 笠ケ岳、小笠、小至仏、至仏山、アンテナ付近から 燧ケ岳、アンテナ付近から オトギリソウ コゴメグサ オヤマリンドウ ハハコグサ 富士見峠 ヤナギラン、富士見小屋前 木道を上り、右手の池塘を、ここを下ると竜宮小屋へ通じる。ひと上りすると、アヤメ平に出る、苦闘○○十年、一面緑になって素人目ではやっと湿原が蘇ってきたように見えるが、まだまだなのかな。この尾根の高層湿原には、ほぼ平坦に見えるが、アヤメ平1969m、中原山1968mの2つのピークがある。大きな木もなく、良く水が保たれているものよ、悪路を下って鳩待峠着、12:15。 エゾアジサイ ワレモコウ オヤマリンドウ オオバタケシマラン 振り返って白尾山と皿伏山(左) 燧ケ岳、竜宮分岐付近の池塘 アヤメ平 燧ケ岳、アヤメ平付近 アヤメ平と木道 至仏山、アヤメ平付近 アヤメ平1969m 中原山1968m 至仏山とハイカー、アヤメ平付近 景鶴山、アヤメ平付近 至仏山、アヤメ平付近 総所要時間は、8時間45分、お尻の痛みを堪えつつ歩いた山行であった。尾瀬の木道でこれで3回、1回目はアヤメ平から富士見小屋への下り(薄霜)、2回目は三平下の通過者カウンター直前、“ああすればこうなる事と知りながら、そうしたらそうなった”、とかいうことを聞いたことがあるが、まさにこれで、回避するための策を取ってない(取れない)、大いに反省するところであるが、・・・・・。 |
★気ままな男の山歩きHOME 山行記録(日付順 ) 山行記録(山域別) 走れ!“忠治”★ |