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大真名子山、小真名子山、帝釈山、女峰山

山行日
    2007年11月8日   晴れ   単独

コース  概略図はこちら
    志津乗越→大真名子山→鷹ノ巣→小真名子山→富士見峠→帝釈山→女峰山→唐沢小屋→荒沢出合→馬立
    →(林道)→志津乗越

 9月に林道通行止めで半月方面に変更してしまったが、本日は高気圧におおわれ快晴の予報、2年ぶりに女峰山を目指す。大真名子山、小真名子山を越えるコースは、4年ぶりである。位置的には男体山の東側にまとまっていて、何れのピークも2000m超、一見簡単そうに見えるのだが、志津乗越から大真名子山が標高差590m、鷹ノ巣から小真名子山が213m、富士見峠から女峰山が447m、荒沢出合から馬立が70m、林道の合流点から志津乗越までが102m、と合計で1422m、こまかい上りを含めると1450mはあるだろう。ちなみに、R120から単純に女峰山までは1863m、菅沼から日光白根山まで843mである。故に、前の2座をカットした志津乗越先のゲートから山頂を目指すハイカーが多い。しかし、大真名子山、小真名子の眺望も素晴らしいのである。

 6:00、周辺が明るくなり、歩き出す、気温は水溜りの氷が3ミリほど、氷点下である。カラマツの人工林を緩やかに登り、八海山神像からコメツガの樹林帯に入り、手足フルに使って急登する。間もなく日の出を迎え、樹間に赤く染まった男体山、日光白根山を眺める。白樺の混生林となりシラビソに変化する。最初の鎖場を越えると神銅像のある岩場に出る、6:55。
  
      志津乗越の駐車点から日の出前の男体山(左)と大真名子山の登山口(右)1785m

  
   朝日に染まった男体山の山頂部            同、日光白根山

  
 コメツガから白樺の混生林になり             シラビソの樹林帯に変わる

  
   最初の鎖場を越えると                 神銅像のある岩場に出る

  
  ずっしりした男体山を目の前に                右手に袈裟丸山、鋸山、皇海山

  
                           日光白根山と戦場ヶ原


       錫ケ岳、日光白根山、金精山、温泉ケ岳、根名草山と戦場ヶ原

  
   鉄梯子を登ると                     樹間に帝釈山と女峰山

 岩場を出て、ハシゴと鎖で一登りすると、大真名子山山頂に立つ、7:22−7:33。素晴らしい眺望である、西に男体山と戦場ヶ原、日光白根山と栃木群馬県境の山並み、北に太郎山、燧ケ岳と会津駒ヶ岳を遠望する、東に小真名子山、帝釈山と女峰山、冬枯れの広葉樹と緑濃いシラビソがこの真っ青の空に映える。雪の季節を待つ一時の光景だろうか。

   男体山と戦場ヶ原、日光白根山と栃木群馬県境の山並み

  
              日光白根山方面           金精山方面


   男体山と戦場ヶ原、日光白根山と栃木群馬県境の山並み

  
   大真名子山山頂2375.4m                 山頂からの眺望、南方向の山並

  
   同、帝釈山と女峰山                   同、太郎山、燧ケ岳と会津駒ヶ岳遠望

  
  同、太郎山、平ケ岳と燧ケ岳アップ                同、会津駒ヶ岳アップ

  
  同、戦場ヶ原、日光白根山                 同、小真名子山

  
    同、男体山とナナカマドの実           同、男体山の裾野の向こうに袈裟丸山、鋸山、皇海山


同、北〜東方向の展望、一番右が小真名子山

 シラビソの樹林帯を東方向に下る、所々で奥日光の山並みを眺めながら鞍部鷹ノ巣に265m下り、8:02−8:10小休止、213m登り返すと小真名子山山頂に着く、8:37−8:47。山頂標識は樹林帯の中にある、目と鼻の先で大展望が開ける。ここには電波反射板の鉄塔がある、しかし、位置的に遮らないように配慮してある感じがする。ゴール近い帝釈山と女峰山、日光白根山と戦場ヶ原、平ケ岳、燧ケ岳、会津駒ヶ岳遠望が印象に残る。
  
   シラビソの樹林帯を下る                 帝釈山と女峰山

  
  日光白根山                         太郎山

  
   鞍部、鷹ノ巣から大真名子山の山頂部         同、小真名子山

  
  鞍部の東、鷹ノ巣2110mから大真名子山の山頂部         同、小真名子山

  
  小真名子山山頂西側から男体山             同、帝釈山と女峰山

  
   小真名子山山頂                 ちょっと東に三角点2322.9m

  
   三角点付近から帝釈山と女峰山         同、太郎山

  
  平ケ岳、燧ケ岳、会津駒ヶ岳遠望            平ケ岳、燧ケ岳アップ


 同所から日光白根山と戦場ヶ原            同所にある、反射板鉄塔

 東のガレ場を小さくジグザグ切って下る、初夏にはツガザクラが咲き乱れる所、凍結してなく、砂礫が適度な湿り気を含んで歩き易かった。時々見上げては、ガレ場の光景をカメラで覗く。ガレ場を過ぎるとほどなく富士見峠に飛び出る、9:10。
  
  長いガレ場を下る                     ガレ場から山頂を見上げる


   ガレ場から帝釈山

  
    帝釈山                          富士見峠2036m

 野州原林道(自動車道)終点、と角柱に書いてあったが、単なる一般者オフリミットの林道の終点だろう。、道標には北が野門、西が小真名子山、東が女峰山、南が裏見・志津とある。ここから帝釈山の山頂まで結構急登する、小さい沢(水はない)のような道が続く。樹林帯でほとんど眺望がなく、夏期は給水量を増すでしょう。横たわったダケカンバを過ぎると、急登もやわらぎ、周辺の景色が見えて、疲れが吹っ飛ぶようだ。
  
ダケカンバをくぐれば山頂が近い               歩いて来た大真名子山と小真名子山

  
  小真名子山と太郎山、後は日光白根山        シラビソの斜面から見る女峰山

 10:00、帝釈山山頂着、ここまで丁度4時間を要した。大真名子山、小真名子山、女峰山と帝釈山、4つのビューポイント、人の好みもあるが、私はここの眺望が一番好きだ。それは、遠くから山塊として眺める女峰山は別として、ここから眺める女峰山の格好が素晴らしいからだ、ちょっと離れた大真名子からの容姿もいい。東の岩に腰を降ろし、天を刺す女峰山の姿に見入る。ここから女峰山に連続する細い尾根が見事にマッチしている、10:15女峰山に向う。
  
  帝釈山山頂2455m                     山頂から小真名子山と太郎山、後は日光白根山


  山頂から男体山、大真名子山、小真名子山と太郎山、後は日光白根山と栃木・群馬・福島県境の山



  山頂から男体山、大真名子山、小真名子山、後は日光白根山と栃木・群馬県境の山


  山頂から女峰山と鶏頂山、釈迦ケ岳方面遠望

  
   山頂から女峰山                   同、鶏頂山、釈迦ケ岳方面アップ

  
  同、日光白根山、右に四郎岳と燕巣山、苗場山遠望   同、袈裟丸山、鋸山、皇海山遠望


   帝釈山山頂から女峰山

 帝釈山と女峰山の間の尾根、これも素晴らしい。下手な説明は不用、狭い岩場を通過するたびに、山頂部の表情が激しく変化する。岩場に花がなく、広葉樹が葉を落とした時期、余計に形が気になる。中間に専女山と書かれた木柱あり、この付近の景色も捨てがたい。時間にしてゆっくり歩いて30分、いい感じ、10:47女峰山山頂着。

【帝釈山を女峰山への尾根から撮る】
  

  

【女峰山を帝釈山からの尾根から撮る】
  

  

  

  


 見慣れた山頂の景色であるが、いいものだ。この天気のお陰だ、踏んだ山々を一つずつ追っていく、気づかなかった山の発見、何時か登ってみようかと思う山に夢が膨らむ。冬景色に変わる一時の時間、空の青さと黒褐色に見える岩肌と広葉樹、針葉樹の緑が絡み合って大自然の雄大さを見せつける。山頂に居合わせた男性と女峰山談義は続く、・・・・・・11:20去りがたい山頂をあとにする。
  
 女峰山山頂2483m、西側から              南側から女峰山山頂


女峰山山頂から男体山、大真名子山、小真名子山と帝釈山と太郎山、後は日光白根山と栃木・群馬・福島県境の山


  帝釈山、太郎山が後に重なる、後は栃木と群馬・福島県境の山


  男体山、大真名子山、小真名子山、後は日光白根山と栃木・群馬県境の山

  
  男体山、大真名子山                   小真名子山と帝釈山

  
             三角点のある東のピークと後に鶏頂山、釈迦ケ岳方面

  
  赤薙山                           南西直下を見下ろす

  
 北側斜面に残雪少々                    日光白根山にも少し雪が残っている

  
   南に富士山遠望、画質悪し                  燧ケ岳遠望、左奥が平ケ岳

 樹林帯を抜け、ガレ場を横切って、再び樹林帯に、間もなく唐沢小屋に出る、11:35。水場を過ぎた所で涸沢の右岸に渡り11:45、シャクナゲの点在する樹林帯を涸沢に沿って下る。やがて大きな堰堤が見えてくる、この辺一体は工事の真っ最中である。モノレール?に乗った関係者を見送って、間もなく荒沢の出合1730mで裏見滝方面の道を分け、荒沢を渡って登り返して林道に出る(馬立1800m)、12:25。
  
   樹林帯を下り                        ガレ場を横断する

  
  樹林帯の中に唐沢小屋                  崩落の進む斜面を見ながら下ると

  
  美味しい、水場にでる                  直に涸沢を渡って右岸沿いに下る

  
  シャクナゲの多い道                     大きな堰堤が見えると

    
一帯は工事の真っ最中                    歩いた山に雲がかかる

  
  モノレールに乗った工事関係者と二言三言        荒沢の出合で裏見滝方面を分ける

  
   荒沢を渡って                         急斜面を登る

  
  一汗かくと林道に出る                      大真名子山を巻くようにして歩く

  
 志津林道のゲートに出れば間もなく志津乗越      若干雲がかかっている大真名子山、志津乗越

 12:50志津林道と野州原林道分岐1683m、13:00ゲート、13:17志津乗越について山行を終えた。総所要時間は、7時間17分であった。各山頂の眺望を充分堪能できた。雪が残っていたら、また面白かったと思うが、またの機会に。


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