★気ままな男の山歩きHOME 山行記録(日付順 ) 山行記録(山域別) 走れ!“忠治”★ sub3-287 茶臼岳・朝日岳・三本槍ケ岳・赤面山(那須連峰) |
山行日 2006年10月9日 曇りのち晴れ 単独 コース 概略図はこちら 北温泉駐車場→大丸→那須岳登山指導所→峰ノ茶屋跡(避難小屋)→茶臼岳→牛ケ首→峰ノ茶屋跡→朝日岳→ 北温泉分岐→三本槍ケ岳→北温泉分岐→赤面山分岐→赤面山→赤面山分岐→北温泉→北温泉駐車場 那須連峰の紅葉は素晴らしい、今年もネットのアチコチに「ちょっと早かった来週は見頃に・・・、吹き荒れる風雨に撤退・・・、そして渋滞」、こんな話を見受ける。新緑&紅葉、行きたいのだが帰りの渋滞を考えると足が遠のいてしまう。記録を見ると2004年春に黒尾谷岳、南月山、茶臼岳を那須ハイランドから、そして旭岳を甲子温泉から歩いているのが最後だ。オホーツク海の発達し過ぎた低気圧、停滞今日も停滞で予報を狂わした。明日の天気は信用できるだろう、と思ってR4を走り日付が変る頃、北温泉駐車場へ、3時間で着いた。月は煌々と照り、黒い雲が北から南へ吹っ飛んでいく、中枝が風に鳴いていた。 5:10、那須甲子道路から少し入り込んだ北温泉駐車場を出発する。ヘッドランブをつけて見たが、意外に明るく、10分ほどで消灯。向ってくる車が1台、また1台と7,8台那須高原道路へ出るまでにあった。道路の合流点から少し歩くと左側に道標有り5:40着、那須岳3kmとある、はてな? この場合、茶臼岳で峰ノ茶屋から回り込むと3kmになるのだろう、と勝手に解釈した。石畳の道で、3、4度道路に出入りし、再奥の駐車場の上を通り那須岳登山指導所前6:10。 大丸の散策路、道路左にある 夜明け、雲間から 茶臼岳、ロープウエイ付近まで見えていた 駐車場は満杯、6時通過 続々と那須詣での人達が湧いてくる、登山道はペースの異なる老若男女で狭いくらい。潅木を抜けると、石ころの道、紅葉は霧で見えない山頂部を除き、見頃のようだ。しかし、風が吹き出した、時々突風が抜ける、冷たい、金属の義歯が痛む。登りの人に混じり、下ってくる人もチラホラ、多分引き返したのだろう。立止まって考え込む人、暖をとる人、着込む人、異常な登山道の姿である、6:45峰ノ茶屋跡(避難小屋)着。ここまでは、多少呼吸しにくく、突風にふらつく程度だった。ガスは茶臼、朝日の山頂部を被い、黒い雲から水滴がポツポツ落ちてくるのを感じた。東の下界が雲間に見え、晴れているようであった。 茶臼岳北斜面の紅葉 朝日岳の紅葉 避難小屋目指して強風の中、背を低くし踏ん張って登って行く 下界は晴れているようだ ガスがたれこめ強風に引き返す人多数、避難小屋の後ろは朝日岳 霧の中、溶岩の道を緩やかに登り火口散策路へ、間もなくロープウエイからの道を合せ祠のある茶臼岳山頂へ、7:20着。ここも風が強いが避難小屋から比べれば大したことはない。予定通り火口を一周してロープウエイ分岐点へ7:30、何か見られることを期待したが、タダ歩いただけ、しかし火口が小さいのにはびっくり、これがわかっただけ良いことにしよう。 茶臼岳山頂直下、霧で見えない 茶臼岳山頂、お鉢をまわるがガス消えず ここから50mほど下ると、ガスが消えロープウエイは見え、着いた人達が2方に分かれ歩いているのが見えた。「本日は18mの強風が・・・・」、のアナウンスに山頂へ向ってくる人は少なめ、牛ケ首へ向う人の方が多い。茶臼岳の南東から南斜面の風は、牛ケ首や避難小屋付近から比べると静かである、ロープウエイの位置はこんなことも当然考慮してだろう。牛ケ首への道に入り、南月山から日の出平の稜線、下界も見え、好天の兆しありとよんだ。しかし、西側へ回り込むと強風にさらされた、8:05牛ケ首着。案内板のある位置は特にひどい、立っていられないほど、でも腰を落としてシャッターを押した。20,30m南に下ると、もう静か、クサモミジとツツジの紅葉が谷を染めていた、南月山から日の出平の紅葉も見頃のようだ。3人ほど大きなカメラを据え、じっとファインダーを見入っているマニア風の人、良い写真は忍耐が必要だ。 ロープウエイ方面に下り回り込む 時々日が指し、南月山方面の紅葉を見る 南面は風が静かで好天の兆し、クロマメノキの紅葉 シラタマノキの実 牛ケ首への道 時々雲間に青い空 茶臼岳登山道下の紅葉、後の山は南月山〜日の出平 牛ケ首、霧と噴出ガスの流れ、風は強いのですが、時々日差しが 牛ケ首付近の紅葉 リンドウが咲き残ってました 牛ケ首には、避難小屋方面とロープウエイ山頂駅から来た人が20人ほど、強風に写真を撮るなり周辺に散っていった。茶臼岳の西側から北側に回りこみ、ガスの噴出するすぐ下を通過する。時々見せる青空に、噴出ガスの間に山頂部が見え隠れしていた、大自然の一つの現象を見た思い。ダイナミックでもあり、不気味でもあった、8:30避難小屋着。 山頂部が見え隠れしてました、霧と噴出ガスの間に 牛ケ首、南月山〜日の出平 朝日岳方面 強風を避けながらの前進 噴出口付近から茶臼岳山頂部 ひと回りして避難小屋付近へ、後方は朝日岳、このまま晴れてくれると良いのだが 天候は回復してきたが、風の止む気配はない。ガスも途切れる時間があり、朝日岳の山頂に立つ姿も見えたので、予定通り剣が峰の東を巻いて、強風の鎖場を通過、朝日岳山頂へ、しかし、立つ気にはなれない、左手で岩に掴まり、右手でカメラ、早々に下る。風もうるさいが、一旦消えるかと思ったガスが再び一帯に立ち込めた。稜線伝いに進み、隠居倉への分岐点のある小ピークへさしかかった時、猛烈に吹き抜ける風に腰を落とし這うような姿勢で、短時間だったが動けなかった。このちょっと先から、丸太の階段を下り、清水平に出る。紅葉の進んだ一帯であるが、残念ながら一望できない、霧の合間にチラホラと見て通り抜ける。 剣が峰の南斜面から茶臼岳 剣が峰の東斜面から茶臼岳 剣が峰の東斜面から朝日岳 剣が峰の東斜面の紅葉と朝日岳 朝日岳西側斜面の登山道 岩の間から茶臼岳 朝日岳西側斜面の登山道、強風に鎖場にしがみついて 朝日岳直下、ガスがかかってしまった 朝日岳山頂、右側の小さい鳥居をアップ(右) 隠居倉への道を分け、丸太の階段を下って清水平へ 清水平、一番南端 東南の緩い斜面、笹の緑と紅葉 湿原となっている一帯、北西 湿原となっている一帯、北西 北の斜面から清水平、真中は木道 清水平の木道が終わった所から少し登り返し、北温泉方面からの道を合せる、帰路の予定はそちらへ向う。また、若干見通しが良くなってきた。平坦な鞍部を通過する頃には、三本槍南東斜面、今歩いて来た小高い清水平北の山が姿を現してきた。緑の濃淡の中にできた真っ赤な紋様が印象的だった。登り返して山頂まであと50m付近で、視界が好転し、三本槍山頂、小高い清水平北の山はくっきり見え、朝日岳、茶臼岳も姿を現した、三本槍ケ岳山頂着10:17。 鞍部から三本槍南東斜面 歩いて来た小高い清水平北の山 三本槍南東斜面 歩いて来た小高い清水平北の山 直下から朝日岳、茶臼岳 直下から三本槍ケ岳山頂部 山頂で話し込んでいると、甲子方面から来た単独行の方が到着、聞くと下郷から入り鏡沼経由で2時間半で来たという。どうも、このルートで三本槍ケ岳へ入るのが最短のようだ。こうしている間にも雲は切れ、東から南西方向、沼原湿原まで見えてきた、北はまだまだ厚い雲が、10:35山頂をあとにする。 三本槍ケ岳山頂 山頂から朝日岳、茶臼岳、南月山 三本槍ケ岳山頂から東〜南西方向、沼原湿原(一番右)まで見えた 下郷から来た方と北温泉の分岐点まで歩く、頻繁に歩いているようで力強い、茶臼までピストンするとか、分岐点10:53着。ここから緩やかにしばらく進み、眺望のきく小さいピークに出る。北側はガスっていたが、南の主稜線が素晴らしく、目指す赤面山の全容を見下ろせた。曲がって急坂となり間もなく赤面山の分岐となる、11:13。 戻って北温泉への道に入る 東の小ピークから赤面山を見下ろす 同じく、朝日岳と朝日岳の北東斜面 同じく、ワイドの画像で 赤面山分岐点から赤面山 赤面山全容、左手前が前岳1702m 赤面山の道に入り、先ほどの小ピークの下を、トラバースする、笹の根の露出した斜めの道である。北方向に進み、東方向に曲がって、トラロープのある急坂を下って少し登り返すと小ピークに出る、多分1702mの前岳であろう。山全体が紅葉した赤面山を正面に見ながら70mほど下って、50mほど登り返すと赤面山の山頂である、11:55。山頂には円形の360度展望図が置かれ、南北に長い那須連峰を東から展望できるビューポイントである。2004年に歩いたピラミット型の旭岳の展望が素晴らしい、しかし、三本槍ケ岳は山頂部がチョコンと見えるだけである。茶臼、朝日岳の高度感は間の谷が深いだけに素晴らしい。12:05、昼食をとって下る、赤面山分岐点戻り12:41。 近づくにつれて山容を変えていく 前岳の東側から赤面山、ほぼ西側からの展望 エゾリンドウ、葉が紅葉して 鞍部付近から朝日岳 赤面山山頂、1701.1m 山頂から茶臼岳と朝日岳 茶臼岳と朝日岳、三本槍ケ岳(中央右に少し見える)、旭岳1835.2m 山頂の雲が払われてやっと顔を見せた旭岳(中央) この分岐点から標高にして約350m一直線に下る、勾配もきつい。金網に砂利を詰め込んで造った道であり、滑りやすい気がした。まだ一部工事中であった。去り行く山並みを振向いてはカメラに。ブナ林に入ると間もなく大きく南に曲がり、緩やかに美林の中を下る、特にシロヤシオの大木が沢山有り、一度その時期に歩きたくなった。ヘアピン状にカーブすると沢の音が一段と大きく感じる、もう北温泉は近い、沢を渡って13:50北温泉着。コンクリートの道を登り返すと、出発点の駐車場であった、14:00着。ここで那須連峰一回りの山行を終えた。 分岐点に戻り、整備された小砂利道を下る 登山道から朝日岳 整備中の登山道 紅葉した樹間に茶臼岳 振向いて、茶臼、朝日、と今下ってきたピーク、左右笹 ブナ林に入る カエデの黄、紅葉 シロヤシオツツジの紅葉 カエデの紅葉、半分赤くなった葉 樹間に茶臼岳を眺めて まだ緑一色の美林を抜けると間もなく北温泉であった 総所要時間は、8時間50分であった。前半は霧と風に悩まされ、紅葉見物どころではなかったが、茶臼岳の霧とガスと青空、自然の素晴らしさだろう。紅葉は、強風に痛めつけられ特にナナカマドは全滅状態、カエデの類も葉がもまれちじれてしまったものが多かった。最後に踏んだ赤面山が、山全体が紅葉し天気も回復していたので、イチバン良かったかな。下り道で会った人が言っていた、「大倉尾根の紅葉は、那須でイチバン奇麗」、だと。 |
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